NewJeansの「Ditto」MVについて考察を解説

大注目のガールズグループNewJeansが出した公開した「Ditto」のMVが話題になっています。

今回の記事では、NewJeansの「Ditto」MVについて考察していきます。

NewJeans「Ditto」MV公開

NewJeansの「Ditto」MVが2022年12月19日に公開されました。

YouTubeでの再生回数は既に610万回を超えており、大注目のMVとなっています。

※2023年1月4日時点の情報です。

NewJeansについて

引用：NewJeans公式サイトより

NewJeansはHYBEの新規レーベル「ADOR」から、2022年8月1日にデビューをした韓国のガールズグループです。

グループメンバーは以下の5人です。

平均年齢16.6歳の多国籍メンバーで構成されているグループとなっており、圧倒的なビジュアルと歌唱力でデビュー直後から世界中から注目を集めています。

何かと話題のNewJeansですが、公開されるたびに多くの方にSNSで考察される独特な世界観のMVが注目されています。

NewJeansの「Ditto」MVについて考察

ここからは、NewJeans「Ditto」MVの各シーンについて考察していきます。

Dittoは「両面再生できるビデオカメラ」をコンセプトにMVが作成されており、side Aとside Bの二つのMVが公開されています。

ビデオテープを再生する

MVの冒頭はビデオテープを再生するシーンからスタートします。

ビデオテープでは、5人の少女がシーンと、誰もいない階段やなどのシーンが交互に再生され、教室で踊っているシーンではクラスメイトが「何をしているんだろう？」という不思議な表情でメンバーを見ていることから、彼女たちが実体のない幻の人物であると考えることができます。

ビデオカメラを回すヒス

MVではヒスという少女が登場します。

ヒスはいつもビデオカメラ越しに5人の少女を見つめており、その姿はまるでテレビや動画などの画面越しにアイドルを見るファンの姿を象徴しているようです。

教室・体育館・屋上・家など、どこにいてもビデオカメラ越しに5人の少女を見つめる姿は、どこにいても推しているアイドルの映像を見るファンのようですが、一方でビデオカメラ越しに何かを見つめるヒスを見て呆れるクラスメイトのシーンもあり、同級生からは推しが好きすぎて少し呆れられている・変人に見られているというようにも読み取ることができます。

雨の中少女たちと帰宅する

このシーンでの雨は悲しみを表現していると考えられます。

雨の中傘をさしているヒスと共に5人の少女が帰宅している最中で雨が上がった様子は、ファンに悲しいことが起きてもアイドルがいれば乗り越えることができるというように捉えることができます。

包帯に落書きをする

このシーンで怪我をしていることは大変なことやツラいことを表現しています。

ヒスがつけている包帯に5人の少女が落書きをしている姿は、ファンに大変なことやツラいことがあった時でも、アイドルの言葉やメッセージが力となってくれることで乗り越えることができることを意味していると考えることができます。

このシーンでは、落書きにも注目してください。

よく見ると落書きの中にヒスのフルネームが書かれており、バン・ヒスであることがわかります。

バン・ヒスという名前は、New Jeansのファンネーム「Bunnies」に似ており、ヒスがファンの比喩であると予想することができます。

5人の少女とヒスが一緒に行動する

ビデオカメラ越しに見ていただけのヒスが、少女たちと帰宅したりソファーで一緒に寝たりするシーンからは、アイドルが日常の中で欠かせない存在になったと読み取ることができます。

悲しい時・大変な思いをした時・ツラい時などどんな時でもアイドルの支えで生活していたこと、アイドルに何かあった時も長い間応援をし続けてきたことから、ただの好きなアイドルではなく、常に一緒にいる仲間・自分のメンバーの一部であるのではないかという気持ちになるファンの姿です。

鹿が登場する

鹿は、静かな廊下と雪が積もった場所で登場します。

この場所は、ヒスつまりファンの心を表現していると考えられるでしょう。

そして鹿はアイドルと捉えてみていくと、鹿とヒスの目元を映すシーンは、ファンがアイドルとの関係を見つめ直しているように見えます。

鹿がヒスの前から去るシーンからは、アイドルがファンと離れていく関係が見えてきます。

冬は一年の終わりの季節であり、アイドルとファンとの関係が終わることを意味しています。

また、冬の後にやってくる春は、新生活の始まりです。

つまり、ファンがアイドルを離れ、新しい生活を始めることを意味しています。

ソファーで1人で起きるヒス

同じソファーに5人の少女とヒスが寝ていましたが、目を覚ました時はヒス1人です。

これは、今まで寝る時もどんな時でもアイドルがそばにいるような気持ちでしたが、夢から覚めたようにアイドルに冷めてしまったことを表していると考えられます。

小指のマニキュアや包帯は、確かに今までアイドルをそばで感じていたことが表現されています。

遠くから踊る5人の少女を見つめるヒス

遠くの物陰から5人の少女が踊る姿を見つめるシーンは、今まで応援していたアイドルとの距離が遠くなってしまったことを表していると考えられます。

ヒスは自分がそばにいなくても構わずに踊り続ける5人の少女たちを見て悲しい気持ちでいっぱいになります。

つまり、ファンが自分1人がいなくなってもアイドルは変わらず踊り続け、活動していくことができることを知りショックを受けているということを表現しているのです。

また、映像などの画面越しに見ていたアイドルは、自分には近づくことができないほど遠い存在であると感じているようにも見えます。

カメラを壊すヒス

今まで5人の少女を見てきたカメラを壊すという意味は、今までテレビや動画越しに見てきたアイドルを見ることをことをやめるということです。

つまり、アイドルのファンを完全にやめてしまうという意味になります。

雨の中1人で傘をさして帰るヒス

雨は、先ほどの雨のシーンと同じく悲しみを表現していると考えられます。

ヒスが5人の少女に見向きもせず雨の中を1人で歩くことから、アイドルに悲しいことがあっても一緒に乗り越えることはしない、応援をしないという意味があることがわかります。

ミンジからの電話

5人の少女農地の1人から何度も電話がありますが、ヒスは全て無視しています。

この電話がアイドルとのコニュニケーションアプリや、ファン限定ブログなどを意味していると考えると、ファンがアイドルから完全に離れて生活している様子が見えてきます。

一方でヒスが電話を無視しながら頭を抱えているシーンも登場し、元ファンとしてアイドルが心配になったり、もう一度ファンに戻りたいという気持ちと葛藤しているような様子も表現されていると考えられるでしょう。

ビデオテープを見つけ再生する

大人になったヒスがある日ビデオカメラを見つけ再生するシーンは、アイドルの応援をやめてしまったファンが昔集めていたアイドルのDVDやライブ映像などを見つけ再生し、ファンの頃を思い出していると考えることができます。

その後、5人の少女が部屋に入ってくることから、ファンの頃の自分を思い出したことが表現されています。

そして、現実の世界からビデオの映像に切り替わることから、ファンとしてアイドルを応援していた頃と今を重ね合わせ、ファンとしてアイドルを応援していた時代は決して無駄ではなく、幸せな時間だったと感じていると考えられます。