LINE Payはコンビニなどでちょっとした買い物をするときに、すぐに決済できるのでとても便利なサービスです。
この記事ではそんなLINE Payの詐欺や対処法についてご紹介します。
LINE Payでの詐欺の種類
企業や団体を装った「フィッシング詐欺」
このフィッシング詐欺というのは、公式の企業や団体を装ってメッセージを送り、そこから個人情報を抜き取るという詐欺です。
どんなメッセージが届くの?
アカウントが乗っ取られる危険性があるため、下記のURLからパスワードを再設定してください
URL
こういった文章がLINEで届きます。
一見もっともらしいですが、実はURLは偽物です。
指示通りに入力してしまうと、パスワードを相手に渡してしまうことになります。
ですから、LINEのパスワードを変更され、LINEそのものにログインできなくなりますし、自分のアカウントを使って友人や知人から金銭を騙しとる危険性も。
またLINE Payを利用していた場合、残高のお金を勝手に引き出されたり、他の商品を購入したりといった被害も考えられるわけです。
友人を装った「なりすまし詐欺」
なりすまし詐欺は、その名の通り友人や知人からメッセージが送られてくるパターンです。
どんなメッセージが届くの?
- プリペイドカードを購入してほしい
- 電話番号を教えてほしい
これまでだと「プリペイドカードを購入してほしい」という金銭を要求するようなメッセージがくることから、友人のアカウントが乗っ取られていると判断ができました。
しかし、今では新たに「携帯番号を教えて」とメッセージが届き、番号を教えると次は「SMSで4桁の認証コードが届いたら送信して」という形が広まっているんです。
これは携帯番号と認証コードを伝えてしまうと、次は自分が乗っ取られるという仕組みの詐欺パターン。
これまでも違って金銭の要求をされる訳ではありませんか、油断して乗っ取られるという被害も多くあるようです。
うまい話を持ちかけてくる「LINEビジネス詐欺」
このLINEビジネス詐欺というのは、誘い文句でLINEを使ったビジネスを促す詐欺です。
どんなメッセージが届くの?
- LINEを使って簡単に稼げますよ
- 副業にぴったりのLINEビジネスがありますよ
手数料といって数万円の振り込みを先に請求したり、事前の準備としてクレジットカードの作成を促すのが代表的な手口。
その言われた通りにすると、それっきり連絡がつかなくなったり、カードを不正利用され数万円~数百万の被害が出るといった事例も発生しているのです。
この詐欺の主な被害者は10代~20代の若い世代で、LINEに慣れていて詐欺に会う経験が少ないことから、ターゲットになりやすいという側面があるようです。
LINE Payの名前を使った「キャンペーン詐欺」
最近では、「梅雨バイバイキャンペーン」といったLINE Payでは開催していないキャンペーン情報が出回っている「キャンペーン詐欺」もあります。
LINE Payの公式以外から発信しているキャンペーンは、LINE Payとは一切関係ないので、間違ってもキャンペーンには参加しないようにしましょう。
詐欺はどこで合うのか?
では詐欺はどこで合うのか、みていきましょう。
主に被害に合うのは、TwitterやLINEトーク内です。
- Twitter:ダイレクトメッセージ内
- LINE:LINEトーク内
どちらも、「プリペイドカードを購入してほしい」という内容の詐欺被害が多くあります。
TwitterやLINEで要求されてきたときは、不審に思うことが大切ですね。
実際どんなメッセージが届くのか?
ライン登録していない知り合いから急な依頼があった 頼まれたら力になっちゃうよね #ライン詐欺 pic.twitter.com/woBXKNVVt5
— asyorocoma (@asyorocoma2) March 8, 2016
LINEトーク内では、「買い物を手伝ってほしい」や「お金に困っている」という内容のLINEが送られてきます。
いきなり要求されるので、かなり怪しいですよね?
こういった人たちは、カードの番号を受け取った後、ブロックしてくるという手口ですので、注意しましょう。
https://twitter.com/Shining_painter/status/1163464614278905856?s=09
一方でTwitterのダイレクトメッセージを利用した詐欺もあります。
内容は、LINEトーク内とほとんど変わりませんが、知らない相手からいきなりこんなメッセージがくると、不審ですよね。
Twitterのダイレクトメッセージは、丁寧な言い方ですが、詐欺にはかわりありませんので注意しましょう。
LINE Pay詐欺に合わないためには?
LINE Payの主な詐欺についてご紹介しましたが、そういった詐欺に合わないようにするためにはどうすればよいのでしょうか?
以下の4つを挙げてみました。
- 身近な人でも不審なメッセージに注意する
- 「ログインが検出された」の通知は要チェック
- サービスごとに違うパスワードを設定しておく
- 副業は評判を調べてから始める
身近な人でも不審なメッセージに注意する
メッセージの相手が身近な友人や家族であったとしても、金銭を要求してきたり、電話番号を聞き返してきたりする場合は、警戒することが大切です。
大切な話は、LINEのメッセージで終わらせるのではなく、電話をかけて確認することが重要です。
お金を貸してほしいという連絡がきたにも関わらず、電話をかけても電話に出ないといった場合は、詐欺の可能性が高いと言えるでしょう。
「ログインが検出された」の通知は要チェック
日頃LINEを使っている端末以外からの端末から、LINEにログインした場合は、「お使いのLINEでログインが検出されました」という通知が出てきます。
もし普段使っている端末以外で知らないものが反映されていた場合は、その端末欄の「ログアウト」ボタンを押してください。
そうすることによって、そのデバイスからLINEへのアクセスを拒否することができますので、LINE Payの詐欺を未然に防ぐことができるのです。
サービスごとに違うパスワードを設定しておく
詐欺によって、自分の個人情報が盗まれてしまうと、さまざまなところで被害が大きくなる危険性があります。
利用しているサービスで、同じIDやパスワードを登録している人は特に注意が必要です。
覚えやすいように、様々なサービスで同じ番号を使いたくなりますが、それぞれ違うパスワードを設定するようにしましょう。
LINEパスワードの変更手順は以下の通りです。
まずホームから「設定」のアイコンをタップします。
次に「アカウント」をタップします。
そして、ここで「パスワード」という部分をタップします。
するとこのような画面がでてくるので、ここでパスワードを変更することができます。
変更したいパスワードを打ったら、下部分の「変更」をタップしたら変更完了です。
手間はかかるものの、万が一のことを考えると、被害を最小に抑えられたほうが良いことにはかわりありませんよ。
副業は評判を調べてから始める
LINEでお金を稼げる副業をしたいという人は、ほんとうにその副業が安心できるのかを調べてから始めることが大切です。
インターネットやSNSで、副業先の会社の評判、評価などを調べてみてください。
評判には良いことも悪いことも記載されていますので、その副業が安全かどうかを見極めるひとつの指針にできるのです。
働き方改革の影響も受け、副業詐欺は増え続けていますから、必ず信頼できる業者であるかどうかをチェックしましょう。
また事前に副業に関する知識も身に付けておくと、仕事の相場も分かるようになりますから、悪質な副業かどうかを自身で見極められるようにもなりますよ!
対処法
お金関係の話は電話で聞き出す
家族や友人がお金に困っていると聞くと、誰でも助けたくなりますが、メッセージで解決しないことが大切です。
どうしてお金に困っているのか、という事情を電話で聞き出すことがポイント。
もし可能なら、相手と実際に会ってそこで現金を直接渡すようにしましょう。直接渡すことで、詐欺に騙されることも防ぐことができます。
LINEのログイン制限を設定する
LINEの設定では、他の端末からのログイン許可を停止することも可能です。
まずは右上にある設定アイコンをタップ。
次に「アカウント」という部分をタップします。
このような画面が出てきたら、
「ログイン許可」をオフにすれば停止可能です。
この設定をしておくことで、万が一個人情報が盗まれてしまって、他のデバイスからログインされても、自分のスマホ以外からはログインできないので安心。
もちろん設定は簡単にできますので、詐欺対策で設定しておきましょう。
警察に相談する
万が一、詐欺に合ってしまったというときは、警察に相談するというのも対処法のひとつです。
警察への通報方法は、110番をしたり近くの警察署や交番に届け出たりする方法がありますが、より緊急性の高い事件の邪魔になるおそれもあります。
なのでそんなときには、「警察相談」に電話をするのがベストです。
警察相談というのは、普段の生活の安全や平穏に関する悩みごとや困りごとを相談できる電話窓口。
「#9110」とダイヤルすることで、地域が直轄する警察本部などの相談窓口につながります。
ここで「LINE Payで詐欺に合った」という相談をするのも対処法として頭にいれておきましょう。
損害賠償はあるの?
クレジットカードやプリペイドカードを利用するに当たって心配なのが損害賠償ですよね。
クレジットカードは不正利用されたとしても、その分は補償してくれる仕組みなので、多額の現金を持ち歩くよりもクレジットカードを持ち歩く方が安全です。
では、LINE Payでもし詐欺に合った場合、損害保証はどうなるのか調査してみました。
調査してみた結果、LINE Payにも損害賠償はありましたが、LINE Payの場合10万円までの保証となっていて、それ以上は補償されません。
しかし、不正利用された日から31日までの申し立てが必要な点や、自作自演または規約に反する利用などは対象外といった点は、通常のクレジットカード同様の補償内容ですので、万が一のときでも安心ですね。
注意ポイント
LINE Payに10万円以上を入金すると、補償金額を越えてしまうので注意しよう。
LINE Payを安全に使うには?
LINE Payの補償内容をみても、飲食店やコンビニでの少額決済がメインとなるカードです。
高額の買い物をするなら、LINE Payではなく他のクレジットカードを使ったり、日常のちいさな買い物ならLINE Payでするという使い方をおすすめします。
LINE Payを安全に利用するポイントは、
ポイント
・10万円以上の金額をチャージしないこと
・パスワードは難しいものにすること
・小さい買い物を中心に利用すること
です。
LINE Payを利用するのはリスクがあるとも言われていますが、クーポンが利用できたり、高いポイント還元率もあるので、使い方を工夫してうまく活用してくださいね!