画像のアクセシビリティを向上させる方法として採用されたALT機能は、画像についての説明を記載出来る機能です。
この記事では、TwitterのALT機能が本来とは異なる使い方をされている問題について解説していきます。
TwitterのALTが違う使い方をされて話題に
TwitterのALTを利用すれば、1,000文字も書ける・感想文も1ツイートで書けるなど。長文を書いたり、隠しメッセージを載せたりする使われ方をしていて話題となっています。
しかし、本来ALT機能は、視覚に障害がある人向けのバリアフリー機能です。
こうした間違った使われ方が原因で、この機能を本来利用したいユーザーが情報を収集することを妨げてしまっています。
本来の使い道
本来であれば、視覚に障害を持つ人がスマホの読み上げ機能を利用して画像の内容を把握出来るようになることを期待されて実装されたものでした。
つまり、長文を目で読ませるためのものではなく、読み上げるための機能だったということになります。
流行している違う使われ方
ALT機能は本来期待されているものとは異なる使い方がされています。
使われ方
- 小説を書く
- 画像と全く関係のないレビュー(画像と関係のあるレビューなら本来の使い道に近いか?)
- URLを記載する
- 画像とは関係ない文章を書く
- 隠しメッセージ
- クイズと答え
画像にクイズを載せ答えをALTに記載する、長文になりがちなレビューや小説を書くなどの使われ方が流行しています。
本来はALTを読み上げ機能などで読み上げさせて目が悪い人、目が見えない人でも内容を把握出来るようにするといった目的で実装されたものでしたが、文章が視認出来てしまったためにこうした利用方法が流行してしまったと考えられるでしょう。
本来利用したいユーザーにとっては、画像に対して全く異なる内容が書いてあることになるため、情報の収集が行えなくなってしまいます。
なぜこのような使われ方が流行しているのか
Twitterのツイートは140文字までしか書けないことから、長文になりがちなレビューや小説などはツリー形式にして小分けで投稿するという方法が一般的でした。
しかし、ALT機能を使えば、画像を表紙として扱うようにして、ALTで1,000文字の内容が書けるため、Twitterで長文でレビューを書いたり、1,000文字で短編小説を書いたり、1,000文字ずつで連載を行ったりすることに利用出来ると考えているユーザーもいます。
本来とは異なるこうした利用方法が独り歩きした結果、ユーザーの中には本来の使い方を知らず、画像を表紙として扱える長文が書ける機能と認識してしまっている人もいる状況です。
トラブルにならない為にも
視覚に障害を持つ人などがTwitterでALT機能に求めていることは、ツイートされた画像の注釈(文章で分かりやすく説明される)です。
しかし、今回別の使われ方をしてしまっているため、こうした利用者が快適にTwitterを利用するのを妨げてしまっています。
つまり、どういった画像なのか理解するために読み上げ機能を利用しようとしたら、いきなり画像と全く関係のない隠しメッセージが流れたり、小説が読まれたり、クイズの出題が見えないのに答えだけ発表されたりするといったことになります。
これは、Twitterや本来ALT機能を使いたい人達にとっては迷惑行為であり、トラブルに繋がる可能性があるでしょう。
トラブルにならないためにも、ALTは本来とは異なる使い方をしないようにしましょう。
仕様変更されるかも?
1,000文字視認出来ることがこうした誤った利用方法に繋がっているため、今後文章が表示されないようにするなどの仕組みが実装される可能性もあります。
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