Zoomはズームビデオコミュニケーションズ が提供するWeb会議サービスです。
Zoomでは自分が映っている背景をバーチャル背景で置き換えてプライベートを保護する機能があります。今回はバーチャル背景の設定方法と背景が変わらない場合の対処法を詳しく解説していきます。
バーチャル背景について
バーチャル背景はオンライン会議で写っている人物の背景を架空のものに置き換える機能です。PC版のZoomでは画面の人物以外の部分に画像を投影してバーチャル背景としています。
バーチャル背景を使うメリット
オンライン会議でプライベートなものが映り込んでしまうのは避けたいですよね。そのため大体の人は無地の壁を背にするのがセオリーかと思います。
しかし無地の壁が背景だと自分の映りが悪かったり、複数人が参加するビデオチャットでは誰が誰だか分からなくなってしまいがちです。
バーチャル背景を使えば背景が華やかになり自分のビデオ映りが良くなります。また参加者の背景が異なるものになれば区別もしやすくなります。会議に参加しているふりをする方法に関しては下記で解説しています。
ZOOMで会議に参加しているふりをするには?バレずに離席する方法を徹底解説!
バーチャル背景の種類
バーチャル背景には好きな画像を設定することができます。使用する画像のアスペクト比がカメラのアスペクト比と合致するものをZoomは推奨しています。
例えばアスペクト比16:9の場合、1280ピクセル×720ピクセル、または1920ピクセル×1080ピクセルが適した画像サイズです。
バーチャル背景を使用されている画像タイプはおおまかに3種類に分かれます。
最もオーソドックスなバーチャル背景はオシャレで綺麗なオフィスやカフェの背景です。フォーマルからカジュアルまであらゆるシーンで使うことができます。
こんな綺麗な場所を背景にしていたら自分がデキる人物のように感じられてオンライン会議に楽しく参加することができます。
オフィスやカフェの次に多く使われているのは自然の背景です。かしこまった場面では使いにくいですがカジュアルな場面では頻用されているようです。
この背景を使う利点としては時間帯を表現できる点です。時差がある場所を繋いだオンライン会議で言外に自分の地域の時間帯を相手に伝えることができるのは結構便利です。
3種類目のバーチャル背景はホラー風や温泉などいわゆるネタ背景です。
仲間内のチャットでしか使えないですがオンライン会議を楽しく彩ってくれます。ミーティング中にバーチャル背景を切り替えることができるのでこういったネタ背景は一種のコミュニケーションツールとして使うことができますね。
背景に設定する画像は自由!好きな画像を使いましょう!
バーチャル背景の設定方法
それではバーチャル背景を設定していきましょう。バーチャル背景を使うには事前の準備とZoomの設定でバーチャル背景機能を有効にしておく必要があります。
バーチャル背景を使うための準備
当然ではありますがZoomアプリのダウンロードとPCとWebカメラが必要です。カメラを内蔵したPCであればすぐにビデオチャットを使うことができます。
またバーチャル背景は無地の背景にしか投影できません。室内の何もない無地の壁や布を使うなどして背景を合成しやすい状況を準備しましょう。
テレビなどのように緑色の布を使ってグリーンバックを背にするとより綺麗にバーチャル背景が投影されます。
バーチャル背景を使う場合、フォーマルな場であれば必ず事前にオンライン会議参加者に伝えておきましょう。バーチャル背景が不自然に投影された時などに参加者を困惑させてしまいます。
ココに注意
ビデオチャットが出来るPCとZoomのアプリ、無地の背景が必要!
バーチャル背景を有効にする方法
必要な物が準備できたらZoomを開いて、バーチャル背景機能を有効にしましょう。有効にする方法は2種類あります。
アカウント設定から有効にする方法
まずZoomのトップページを開きます。
トップページから設定の項目をクリックします。
設定の画面が表示されたら「ミーティングにて(詳細)」の項目が表示されるまで下にスクロールします。
「ミーティングにて(詳細)」のバーチャル背景の項目をクリックして有効にしましょう。
設定ボタンが青くなり緑色の通知が出て有効になります。
ココに注意
設定したら再度設定画面を開いてバーチャル背景が有効か確認しましょう
グループ設定から有効にする方法
グループ設定からバーチャル背景を有効にする場合、有料プランに加入している必要があります。
グループ設定でバーチャル背景を有効にする
特定のグループのすべてのメンバーにバーチャル背景 機能を有効にするには
- ユーザーグループを編集する権限を持つ管理者としてZoomウェブポータルにサインインし、[Group Management]をクリックします。
- グループの名前をクリックして、[Settings]タブをクリックします。
- [Meeting ]タブの[Virtual Background] オプションに移動して、設定が有効になっていることを確認します。
設定が無効の場合、ステータススイッチを切り替えて有効にします。認証ダイアログが表示されたら、[Turn On]を選択して、変更を検証します。
注意:オプションがグレー表示されている場合は、アカウントレベルでロックされており、そのレベルで変更する必要があります。 - (オプション)このグループのすべてのユーザーにこの設定を必須にするには、鍵型アイコンをクリックし、[Lock]をクリックして設定を確認します。
注意: この設定を反映させるために、ユーザーはZoomデスクトップクライアントをログアウトして、再びログインする必要があります。
バーチャル背景を使う方法
まずミーティングの項目画面が表示されていることを確認して下さい。
次に「パーソナルミーティングルーム」の項目をクリックします。
「ミーティングを開始する」をクリックします。
Zoomを開きますか?という通知が出ます。「Zoomを開く」をクリックします。
「コンピューターでオーディオに参加」をクリックします。
ビデオの開始右横の^をクリックします。
「仮想背景を選択してください」をクリックします。
上の画像のような設定画面が開きます。デフォルトではNoneが選択されていて何も投影されていません。⊞をクリックしてください。
さらに画像を追加をクリックします。
背景画像をアップロードする画面が開きます。画像を選択して開きます。
バーチャル背景が表示され使えるようになりました。
ココに注意
ぼやけないようにバーチャル背景に使う画像は高画質のものを用意しましょう
ミーティング中にバーチャル背景を使う方法
ミーティング中にバーチャル背景を変更することが出来ます。
パーソナルミーティングの画面から先ほどと同じように設定画面を開きます。
「仮想背景を選択してください」の項目から変更したい画像を選択します。
ミーティング中にバーチャル背景が変更できました。
ココに注意
色合いが似た感じの画像でないと投影がうまくいかない場合があります
スマホやタブレットでバーチャル背景を使う方法
アプリ版Zoomでバーチャル背景を使うことができるのは以下の機種です。Android搭載スマホ・タブレットでバーチャル背景を使うことはできません。
バーチャル背景を使えるスマホ・タブレット
・iPhone 8、8+、X以降の機種
・iPad Pro、第5、6世代のiPad 9.7以降の機種
PC版よりも設定は容易です。グリーンスクリーンなどの投影しやすくするものも必要ありません。
ミーティング画面右上「・・・」のアイコンの「詳細」を選択してタップします。
詳細設定の一覧が開きます。「バーチャル背景」の項目を選択してタップします。
画面下側に設定できる背景が表示されます。設定したい背景を選択してタップします。
バーチャル背景が設定できました。
スマホやタブレットに保存している画像をバーチャル背景のメニューに追加するのは簡単です。
⊞のアイコンを選択してタップします。
バーチャル背景に設定したい画像を選択してタップします。
完了を選択してタップします。
選択した画像が新しくバーチャル背景として設定されました。
バーチャル背景のビデオフィルター機能
2020年8月のアップデートによってZOOMのバーチャル背景でビデオフィルターを使うことができるようになりました。
ビデオフィルターを使う前にZOOMを最新バージョンにアップデートしておきましょう。ビデオフィルター機能を使う場合、ミーティング画面からカメラアイコン横の^をクリックします。表示されるビデオのメニューからビデオフィルター…を選択を選んでクリックします。
ビデオフィルターを使うためにフィルターのパッケージをダウンロードする必要があります。ダウンロードを選んでクリックします。
ビデオフィルターのダウンロードが完了したらフィルター一覧から好きなものを選んでクリックしましょう。ミーティング画面にビデオフィルターが追加されます。
ビデオフィルター機能はフォーマルな場では使えませんが、オンライン飲み会などのカジュアルなシチュエーションでは場を盛り上げるのに役立ちます。無料で使える機能なので積極的に利用していきましょう。
バーチャル背景の素材について
テレワークの大幅な増加に伴って多くの企業がTwitterのアカウントにてバーチャル背景の配布を行っています。
映画会社
ゲーム会社
様々なジャンル
サッカー日本代表アカウントやドラマ半沢直樹のアカウントな、吉祥寺シアターなどジャンルを問わず様々な企業が独自のバーチャル背景素材の配布を行っています。自分好みの素材を探してみましょう。
これらの配布された素材を活用してミーティングを楽しいものにしていきましょう。
バーチャル背景が設定できない場合の対処法
バーチャル背景が設定できない原因として以下の4つが挙げられます。
- PCスペックの不足
- 背景の投影ができない
- Zoomにサインインしてない
- 自分に背景が投影されている
要求スペックをPCが満たしていない場合
デュアルコア2Ghz以上(i5/i7またはAMD相当)プロセッサ
のPC性能が必須条件になっています。加えてZoomアプリがVer.3.5.53922.0613でなくてはなりません。
この条件を満たしていない場合、バーチャル背景は使用できません。
ココがポイント
Webカメラと一般的なスペックを備えたPCに最新のZoomをインストールしておきましょう
背景に投影できない場合
Zoomではグリーンバックを推奨しています。綺麗に投影したい場合はグリーンバックを使用しましょう。グリーンバックでなくても無地の壁や布でもきちんと投影してくれます。その際は照明が均一になるように調整してください。
私の場合、使っていないカーペットを裏側にし、パテーションに掛けてバーチャル背景を投影していますが綺麗にバーチャル背景が映っています。
ココがポイント
照明が均一に当たっている無地の背景を準備しましょう
Zoomにサインインしていない場合
Zoomはサインインしていなくてもミーティングに参加できます。しかしバーチャル背景を使用する場合にはサインインが求められます。ミーティングに参加する前に予めZoomにサインインしておきましょう。
ココがおすすめ
ミーティング参加前にサインインしているか必ず確認しましょう
背景の一部が自分に投影される場合
背景色と同じ色の物を身に付けている場合、それに背景が投影されてしまいます。背景色とは違う色の服を身に付けるようにしましょう。
またZoomアプリが自動で検出する背景色が適切でない場合があります。その場合上の画像の丸で囲った項目をクリックして手動で背景色を選択します。
背景の適当な部分を選択すると背景色が設定され、自分に投影されなくなります。
ココがポイント
背景色と違う色の服を着て、適切な背景色を検出しましょう
その他の不具合
利用者の増加に伴ってZOOMでは多くの不具合が発生しています。OSによってはバーチャル背景設定時に何をしても上下反転したままになるということも報告されています。
バーチャル背景の設定が表示されない
バーチャル背景の設定をする項目げ出てこないという場合もあります。スマホ・タブレットの場合は端末が対応していない、PCの場合OSが対応していないときに起きます。
それ以外の場合、サインインがうまくいっていないときに起きやすい不具合です。一度サインアウトしてサインインしなおすことでバーチャル背景設定が表示されない不具合が直る場合があります。
接続中の画面のまま動かなくなる
現在、接続中の画面が表示されたまま動かなくなる不具合が報告されています。ネットへの接続が不安定、Zoomのサーバーに負荷がかかっているなどの原因が考えられますがZoomからの解決策は示されていません。
まずはZoomの再起動、ネット接続の再接続、回線に有線接続、WiFi設定の見直しなどを試してください。
こうしたPCのソフトにも関わる技術的な不具合はZOOMテクニカルサポートへリクエストを送信することを推奨します。ZOOMの公式サポートに連絡することで問題が解決する場合もあります。
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