ビジネスでのやり取りに便利な「チャットワーク」。
取引先とのやり取りや画像を保存しておきたいという方もいるでしょう。
この記事では、「チャットワーク」のログを保存する方法を紹介していきます。
この記事からわかること
✅エンタープライズプラン、KDDI Chatworkは公式のエクスポート機能がある
✅チャットワークのログを無料で保存するには「goodbye chatwork」が便利
✅チャットワークのログ保存はコピペも可
チャットワークのログを保存したい!
色々なやり取りをしていて、チャットワークのログを取っておきたいということもあるはず。
そうしたときは3つの手段が使えるので覚えておきましょう。
- 管理画面からエクスポート
- goodbye chatwork
- XPath
- コピー&ペースト
この記事では特に無料でログを保存できる「goodbye chatwork」を使った方法をメインに紹介していきます。
管理画面からエクスポート
管理画面からエクスポート(データを出力)することが可能です。
管理画面からエクスポートするためには下のようなプランである必要があります。
- エンタープライズプラン
- KDDI Chatwork
どちらも有料プランです。
管理画面からのエクスポートは手間もかからず便利ですが、こうしたプランできないと利用できないことに注意しましょう。
有料プランで利用できるログのエクスポート機能では、組織内のユーザー参加中のチャットメッセージログを出力して保存することができます。
初回利用の際は上の表示が出るため、「上記の利用規約に同意して申し込む」をクリックしましょう。
申し込みをするとエクスポート(出力)ボタンが表示されます。クリックしてエクスポートを開始しましょう。
なお、エクスポートデータは定期的に更新されます。エクスポートを実行した時点で最後に記録されたものが対象に。
ボタンをクリックすると、エクスポートを実行します。
エクスポート作業が終わると、管理者メールアドレスに完了通知が届きます。
URLが記載されているため、そこをクリックしましょう。
すると、上のような画面が表示されます。
さらに「ダウンロード」をクリックすると、エクスポートしたファイルがダウンロード可能です。
なお、エクスポートとエクスポート済みデータのダウンロード履歴の確認もできます。
「エクスポート利用履歴」をクリックしてください。
利用履歴は最新100件まで確認できます。
ダウンロードしたエクスポートデータはHTML形式で閲覧可能です。
ダウンロードしたファイルを解凍し、フォルダ内の「index.html」を開けば、エクスポートデータのトップページが表れます。
あとは見たいデータをクリックしていくだけです。
エンタープライズプラン、KDDI Chatworkのみ
管理画面からエクスポートするためには下のような2つの有料プランである必要があります。
エンタープライズプラン:月額800円
KDDI Chatwork:月額800円
こうしたプランでない場合、外部ツールに頼ることになります。
1つのグループではなく、1ユーザー、1ID毎にこの料金がかかるので非常に大きな出費に。
ココに注意
チャットワークの他有料プラン(パーソナル、ビジネスプラン)にはログのエクスポート機能がありません。
チャットワークのログを「goodbye chatwork」を使って保存する方法
先ほど紹介した方法はお金のかかるものでした。
そこでここからは、無料で「チャットワーク」のログを保存する方法を紹介していきます。
【手順1】Rubyをインストール
まずは「Ruby」をインストールします。
貴方がお使いのPCがMacなら最初から導入されているはずなので、このステップは省いてOKです。
はじめに「Ruby Installer」にアクセスします。
ダウンロードをクリックしましょう。
様々なバージョンが表示されます。
初めてRubyを始めるなら「Ruby+Devkit2.5.X(x64)」がおすすめです。
緑枠部分をクリックすれば、「Ruby+Devkit2.5.X(x64)」バージョンがインストールできます。
Rubyのインストーラーがダウンロードできました。
これを右クリックして「管理者として実行」をさらにクリック。
インストーラーが起動します。
同意して「Next」をクリックしてください。
保存したい場所を選択して「Install」をクリック。
さらに「Install」をクリックすれば、インストールが開始されます。
インストールが完了すると、上のような画面が表示されます。
「Finish」をクリックすれば、画面が消えるので押すようにしましょう。
これでRubyのインストールは完了です。
Rubyがしっかりインストールできたか確認するには、コマンドプロンプトを使います。
Windowsキーを押しながらRキーを押し、表示された上の部分に「cmd」と入力してから「OK」を押しましょう。
コマンドプロンプトが表示されるはずです。
「ruby --version」と入力してEnterキーを押してみましょう。
上のようにバージョンが表示されていれば、しっかりインストールされています。
【手順2】「goodbye chatwork」をインストール
Rubyがインストールできたら、この段階に移ります。
なお、Macであればこの手順から始めて問題ありません。
「goodbye chatwork」をインストールするには、まずはコマンドプロンプトを起動しましょう。
コマンドプロンプトは、Windowsキーを押しながらRキーを押し、表示された上の部分に「cmd」と入力してから「OK」を押すことで表示されます。
この黒い画面がコマンドプロンプトです。
上のように「gem install goodbye_chatwork」と入力しましょう。「goodbye_chatwork」のインストールが開始されます。
「goodbye_chatwork」のインストールが完了しました。
【手順3】「goodbye chatwork」でログ保存
「goodbye_chatwork」がインストールできたら、いよいよログの保存です。
チャットルーム一覧を取得するためには、コマンドプロンプトに「goodbye_chatwork -i チャットワークに登録のメールアドレス -p チャットワークのパスワード」を入力します。
半角の空白に注意しましょう。
すると、チャットルームのIDやルーム名が表示されます。今回は分かりやすく、メールアドレスを「aaa@gmail.com」とし、パスワードを「bbbbbb」としました。
「mychat」「ワードプレス」「Rybyプログラミングの部屋」の左にある8桁の数字(今回は*で表示)がそれぞれのIDです。
こうした特定のチャットルームのテキストログ、ファイルを取得したい場合は「goodbye_chatwork -i チャットワークに登録したメールアドレス -p チャットワークのパスワード -x room_id」を入力してEnterをクリックしましょう。
ココがポイント
ログはエクスプローラーの個人用フォルダ直下の「chatwork_logs」に保存されます。
SSLエラーが起こってしまったら
「SSLError」と表示されて実行できない場合には、「Mozillaから抽出したCA証明書」へアクセスします。
アクセス先にある「cecert.pem」を右クリックし、名前を付けてリンク先を保存をクリック。
エクスプローラーの個人用フォルダに保存してください。
その後、コマンドプロダクトで「set SSL_CERT_FILE=./cacert.pem」というコマンドを入力しEnterを押せばSSLエラーが解消されます。
XPathを使ってチャットワークのログを保存する方法
「エンタープライズプラン」「KDDI Chatwork」のような公式なエクスポート機能が使えない場合、「goodbye-chatwork」を使うことをおすすめします。
これ以外にも「XPath」を使ったログの取得方法が可能です。ただし、「KDDI Chatwork」を使っており、さらに下のような方にのみ推奨される方法です。
- goodbye-chatworkが使えない
- 公式のエクスポート機能が使えない
「KDDI Chatwork」を利用している場合、通常であれば公式のエクスポート機能が使えるため、わざわざ「XPath」を使う機会は限られてきます。
さらに、公式のエクスポート機能が使えないプランの場合は「goodbye-chatwork」の方が簡単です。
手順としては簡潔に説明すると下のような手順となります。
- KDDI Chatworkにログイン
- ログ保存したいチャンネルを開く
- ScraperでXPathを入力
- 取得できたログをGoogle Spreadsheetに追加
残念ながら「KDDI Chatwork」は利用していないため、「XPath」を使ったログの保存方法は簡潔な説明となりました。
コピペでログを保存する
エンタープライズプランやKDDI Chatworkではない場合、原始的な方法ではありますが、ログを残したい部分だけテキストファイルにコピー&ペーストしたり、それを紙に印刷したりするという方法もあります。
少し手間がかかりますが、保存するログの量が少なかったり、「goodbye chatwork」「XPath」の使い方が良く分からなかったりという場合に有用です。
この方法の手順はまず、チャットワークを開き、保存したい部分をドラッグして選択してコピー。
コピーする際は右クリックをして「コピー」を選択、または「ctrl」を押しながら「C」キーを押しましょう。
テキストファイルを開きます。
テキストファイルにカーソルを合わせたら、右クリックをして「貼り付け」をクリックします。
または、「ctrl」キー+「V」キーで張り付けることもできます。
このように、必要なデータややり取りを手動でコピーアンドペーストしていけばOKです。
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