Lastpass

Lastpass(ラストパス)導入方法やプラン内容、拡張機能、基本的な使い方について

インターネットを扱う上で欠かせないセキュリティ対策。

会社単位でセキュリティ対策に乗り出す...というのは珍しいことではありませんが、各家庭単位、個人単位では、まだまだインターネットのセキュリティに対して軽視している方が多いのではないでしょうか?

今回は、そんな方でも気軽に導入出来て、導入前よりも明らかにパスワードの管理がしやすくなる便利アプリ『Lastpass(ラストパス)』についてまとめました!

Lastpassとは

『Lastpass』とは、正式にはアプリ開発元の会社名です。

そのLastpassが開発したパスワード管理サービスが「LastPass Password Manager」であり、今回情報をまとめる対象となるアプリの正式名称になります(以下紛らわしいですがLastPassで統一)

『Lastpass』最大の目的は、クラウド上でパスワード管理することで、ユーザーのパスワード疲れ問題を解決することにあり、複数のパスワードをマスターパスワード1つで管理出来るという利点が最大の魅力。

安全性について

『Lastpass』の利用者はメールアドレスと強固なマスターパスワードを入力することでアカウントを作成し、その後の登録したパスワードについては、クラウド上に保存され、強力な暗号化アルゴリズムによってセキュリティが確保されます。

保存したパスワード等のデータは、ローカルで暗号化され、サービス提供者である『Lastpass』のサーバーにさえ、送信されることは無く、『Lastpass』側からアクセスすることも出来ません。

さらに2段階認証を設定することで、より強固なセキュリティを確保することも可能です。

安全性まとめ
強力な暗号化アルゴリズムによるパスワード保護
ローカルのみで暗号化することによって情報漏洩を防ぐ
2段階認証によるセキュリティ強化

2011年にセキュリティホール等の問題で、一時利用者を騒がせましたが、その事件がきっかけとなって更なるセキュリティ改善が成され、それから問題は一切起こっていません。

どういった人にオススメか

パスワードの管理が楽になる、という点で、面倒くさがりな人にオススメかと思いきや、むしろ、そういった人よりも、セキュリティ意識が高く、複雑なパスワードを複数利用している人にオススメしたいサービスです。

個人で複雑なパスワードを設定し、複数を使い分ける形で運用するよりも、暗号化によってもっと強固なセキュリティを確保出来ますし、簡単シンプルにパスワードを管理することが出来る点でも『Lastpass』は優れているからです。

そのため、セキュリティ意識の高い人ほど恩恵を受けやすく『Lastpass』の便利さを実感出来るのです。

ただし、パスワードは全部1種類でいいや、と考えるような面倒くさがりな人にとっても利点が無いわけではありません。

確かに、今以上に複雑なパスワードを1つ、マスターパスワードとして作成する必要がありますが、マスターパスワードのみに注力すれば良いだけで、今まで生年月日や住所などの特定しやすいパスワードのみ利用していた人でも、通常より遥かに高い安全性を確保することが出来るからです。

結論
☆どんな人でもオススメできる『Lastpass』!!

有償版と無料版の違い

『Lastpass』には個人向けの課金が必要な2種のプランと、誰もが無料で使えるプラン、法人向けのプラン2種、計5種類の使い方が存在します。

今回は、個人向けのプラン計3種類を、まとめてみました。

Free
無料
1人のユーザーが利用可能
1人対1人でパスワードの共有可能
パスワードの保存と入力機能
パスワードジェネレータ機能
セキュアメモ機能
セキュリティチャレンジ
多要素認証機能
Premium
月額$3/年間$36
Freeの全ての機能が利用可能
1人のユーザーが利用可能
1人対多数の共有が可能
緊急アクセス機能
高度な多要素認証オプション追加
優先技術サポートが受けられる
アプリケーション向けLastPass利用可能
1GBの暗号化されたファイル ストレージ利用可能
Families
月額$4/年間$48
FreeとPremiumの全ての機能が利用可能
6人のユーザーが利用可能
フォルダ内のアイテムをグループ化・共有可能
家族管理用のダッシュボード利用可能
まとめ
基本機能が全て利用出来るFreeに機能を追加したものがPremium。Premiumライセンスを安く6人分確保出来、複数人の利用に特化した機能を追加したものがFamilies

対応デバイス

『Lastpass』は、パソコンやスマホ/タブレットなどの携帯端末から利用出来ます。

パソコンの場合
Windows・Macからブラウザ上かブラウザの拡張機能として利用

パソコンからは、exe.ファイルなどから起動するのではなく、ブラウザ上で起動するかブラウザの拡張機能として利用します。

スマホ/タブレット・iPhone/ipad
Lastpass携帯端末向けアプリをインストールし利用

携帯端末からは、他の便利アプリ同様に、アプリをインストールすることで利用が可能です。

パソコンと違ってブラウザの拡張機能から利用しない点に注意が必要です。

ブラウザの拡張機能に対応しているブラウザ

引用:Pixabay

対応しているブラウザ
Chrome
Firefox
Safari
Internet Explorer
Opera
Microsoft Edge

上記6つのブラウザから拡張機能として利用することが可能です。

導入する際の操作が若干違うだけで、その後の操作は統一されています。

日本でも代表的なブラウザに対応しています。

アカウント作成から導入まで

『Lastpass』は、パソコンと携帯端末で導入方法が異なります。

気になる方は、このままスクロールしましょう。

パソコンの場合

利用開始手順
パソコンの場合は、まずアカウント作成を行います。Lastpass公式サイトにアクセスしましょう。
こちらのボタンをクリック。
アカウント作成ページへ移動するので、メールアドレス・使用するマスターパスワード・リマインダー(パスワードを忘れた時に表示されるヒント)を入力。マスターパスワードは小文字・大文字・数字を満遍なく混ぜるとセキュリティ強度が高くなりやすいです。
入力が完了したら、こちらのボタンをクリックします。
この画面が表示されたら、アカウント作成は完了です。
トップページに戻り、
画面上部のバーから、こちらのボタンをクリックします。
作成したアカウントの、メールアドレス・マスターパスワードを入力。
最後に、こちらのボタンをクリックします。
ブラウザから『Lastpass』を利用出来るようになりました!

上記方法以外に、ブラウザの拡張機能として利用する方法も存在します。

導入手順については、本記事の「拡張機能として使う」をご覧ください。

スマホやiPhoneの場合

利用開始手順
LastPass Password Manager
LastPass Password Manager
‎LastPass Password Manager
‎LastPass Password Manager
アプリを利用する場合、アカウント作成前にアプリのインストールが必要です。上記リンクからアプリをインストールします。
インストールが完了したら、アプリを起動します。
この画面が表示されたら、
この画面が表示されるまで画面をスライドします。
こちらのボタンをタップすると、英語の画面が表示(セキュリティの問題でスクショ出来ませんでした)されます。登録するメールアドレスを入力したら「CREATE MY ACCOUNT」と書かれた赤いボタンをタップします。
次にマスターパスワードを入力し、一番下の欄にはパスワードを忘れた際に表示されるヒントを入力します。
こちらのボタンをタップしてアカウント作成完了です。利用を開始出来ます。

拡張機能として使う

拡張機能の追加手順
今回は例としてchromeを使います。アカウント作成完了後の、この画面からスタート。
こちらのボタンをクリックします。
chromeでページを開いてる場合、chromeの拡張機能該当ページが表示されます。
こちらのボタンをクリック。chromeの拡張機能として『Lastpass』の追加が出来ました。
追加すると、ブラウザの上部バーに『Lastpass』のアイコンが出現します。
アイコンをクリックすると、
ログイン画面が表示されるので、メールアドレス・マスターパスワードを入力。
アイコンが赤くなったら導入は完了です!簡単ですね!

chrome以外の対応ブラウザ「Firefox・Safari・Opera・Microsoft Edge・Internet Explorer」の5つに関しては、基本的な流れは同様で、少しだけ画面のレイアウトが異なるだけなので、この5つのブラウザをお使いの方は、上記を参考に『Lastpass』を拡張機能として導入してみましょう。

日本語化について

ここでは、間違って言語を日本語以外にしてしまった時の対処方法を解説します。

 

 

パソコンの場合

日本語化手順
せっかくなので拡張機能で追加したアイコンから『Lastpass』を起動します。
こちらをクリックします。
マイページが表示されます。
画面左の項目から、こちらをクリックします。
設定画面が開くので、
言語欄をクリックし、項目から日本語をクリックします。
最後に、こちらのボタンをクリックすれば完了です!

スマホやiPhoneの場合

アプリ版ではセキュリティ上の問題でスクリーンショットが出来ないので、文字だけの解説になってしまいますが、気になる方は以下をご覧ください。

日本語化手順
①ホーム画面左上、三本線のボタンをタップ
②表示される項目から「Settings」をタップ。
③次に「Advanced」をタップ。
④最後に「Language」から「Japanese」をタップで日本語化完了です

日本語化したとしても、細かい部分が未だに英語の状態なので、完全な日本語化は現状不可能です。

とはいっても、操作や設定に必要な部分は全て日本語化されているので、その点は安心して利用出来ます。

基本的な使い方(パスワードの管理と自動入力)

ここでは、基本的な使い方となるパスワードの管理について解説します。

パソコンの場合

パスワード管理手順
せっかくなので拡張機能で追加したアイコンから『Lastpass』を起動します。
こちらをクリックします。
こちらが『Lastpass』のホーム画面になります。
画面右下こちらのアイコンをクリックします。
追加するアイテムを選択する画面が表示されます。
パスワードを管理したいので、こちらをクリックします。
追加したいパスワードを使用するURL、アカウント名(メールアドレスなど)、使用パスワード、これからに関する補足(Notes欄に入力)等を入力します。
必要な情報を入力したら、こちらをクリックしてアイテムを保存します。

使用例

上記で保存したアイテムを使って、ここではAmazonにログインするまでを解説します。

『Lastpass』を利用してAmazonにログイン
まず、コチラからAmazonのログインページへアクセスします。
入力欄に注目して下さい。何やら見慣れないアイコンが入力欄の右側に表示されています。
『Lastpass』のアイコンをクリックします。
さきほど追加したアイテムが表示されるので、
こちらをクリックします。
すると、さきほど追加したアイテムの情報を元に、自動的に登録メールアドレスとパスワードが入力されます。
こちらをクリックして、ログイン出来るか確かめましょう。
テストアカウントとして作った山田花子でログイン出来ました!
もっと簡単なアイテム追加方法(アカウント名・パスワード)
実はサイトにログインをすると、まだ保存していなかった情報の場合、このようなポップアップが表示されます。なんと、ここで「追加」すれば、アイテムとして保存してくれるのです。使い方に慣れてきたら、新たに保存したいアイテムは、この方法で追加してみましょう!

スマホ/iPhoneの場合

使い方はパソコンとほぼ同じです。

具体的な流れとしては、

基本的な手順
①アプリを開いてログインする
②ホーム画面右下のアイコン(プラスマーク)をタップ
③表示項目からPasswordをタップ
④アイテム名・フォルダ属性・URL・ユーザー名・パスワードを入力しアイテム作成
⑤使用したいサイトのログイン画面にアクセス
⑥作成したアイテムによってパスワードやユーザー名が自動入力される

上記のような形になります。

パソコンも携帯端末も具体的な流れは一緒なのが分かったかと思います。

マスターパスワードやアイテム作成など、分かりにくい用語が並び困惑される方もいるかもしれませんが、一連の流れとしては下記のようになります。

一連の流れ
①マスターパスワードで『Lastpass』にログインする
②サイトURLと対応したパスワードをアイテムとして『Lastpass』に保存する
③保存したアイテムを該当サイトのログイン画面入力欄で表示されるアイコンから使用する

つまり、マウスクリックや画面タップだけでパスワードの入力が出来る! ということですね。

パスワードの入力がシンプルになるだけで、ログインのストレスが大幅に軽減されます。

しかも、セキュリティ対策まで出来るわけですから、是非オススメしたいサービスです!

各種機能

『Lastpass』には、基本的な使い方で解説した「パスワードの管理と自動入力」以外にも様々な機能が搭載されています。

ここでは、『Lastpass』の各種機能について解説していきます。

パスワード保管庫

保存したパスワードなどのアイテムを編集または整理出来る機能です。
画面左メニューから、
こちらをクリック。
保存したアイテムが一覧で表示されます。
個々のアイテムには、
情報の編集が出来るボタン、
他の人とアイテムを共有出来るボタン(無料版の場合は上限1人まで)
アイテムを削除するボタンがあります。
編集画面では、アイテムに登録した情報全てを編集出来ます。
アイテムを整理したい場合、ここでフォルダ分けを行うことが可能です。
全てのアイテムをログインフォルダに入れてみました。アイテムが整理され、見やすくなりました。
また、編集画面のこの欄では、アイテムに対するメモが可能。詳細を書いてアイテムを分かりやすくすることが出来ます。

クレジットカード情報管理

Amazonなどのネットショップでクレジットカード情報を1クリックで入力出来るようにする機能です。基本はパスワード自動入力する際と同様です。
画面左メニューから、こちらをクリックします。
クレジットカード情報のアイテムを追加・管理出来る画面が表示されるので、
画面右下のボタンをクリックします。
情報入力画面が表示されます。アイテムとして保存した情報を入力し、
このボタンをクリックして保存します。これでパスワードと同様に、1クリックでクレジットカード情報を入力することが出来るようになります。

銀行口座情報管理

クレジットカード同様、1クリックで銀行口座情報を入力出来るようにする機能です。
画面左メニューから、こちらをクリックします。
銀行口座情報のアイテムを追加・管理出来る画面が表示されるので、
画面右下のボタンをクリックします。
情報入力画面が表示されます。アイテムとして保存した情報を入力し、
このボタンをクリックして保存します。これでパスワードと同様に、1クリックで銀行口座情報を入力することが出来るようになります。

ジェネレーター機能

パスワードやユーザー名を自動生成してくれる機能です。意味を持たない数字の羅列をセキュリティが高い状態で作り出してくれるので、自分で考えるのが嫌な人に最適。
拡張機能で追加したボタンをクリックします。
こちらをクリックし、
ジェネレーター画面を表示させます。この時点で自動生成されていますが、
この項目を操作することで、使用する文字種や、文字数を指定することが出来ます。操作するたびに新たな文字列が生成されます。使用したい文字列が決まったらコピペしましょう!

セキュリティチェック機能

登録したアイテムに対して、セキュリティの高さを判断してくれる機能です。ここで脆弱なパスワードが見つかった場合、改善するために情報の変更をオススメします。
画面左メニューから、こちらをクリックします。
セキュリティチャレンジ画面が表示されるので、
こちらをクリックします。
すると、マスターパスワードを求められるので入力します。
最後に結果が表示されます。パスワードの強度がパーセンテージとバーの色で評価され、パーセンテージが100%に近く、バーが緑色に近いほど強固なパスワードであることが分かります。

マスターパスワードの保存方法

これまでの内容で、『Lastpass』を利用すればログインに必要なマスターパスワード1つで、複数のパスワードが管理可能であることが分かったかと思います。

しかし、肝心のマスターパスワードはクラウド上に保存するわけにもいかず、保存方法に悩むのではないでしょうか?

ここでは考えうる保存方法を提案・評価していきます。

物理的に保存する
紙に書いたりして保存する方法です。パスワードのセキュリティを意識する場合、もっとも怖いのがハッキングなどのネット経由での情報漏洩だからです。この方法であれば、保管場所に侵入されて盗まれでもしない限り安全。盗む側のリスクも高く、安全性は非常に高いです。ただし紛失する可能性が高くもありますので、保管を徹底しましょう。
データで保存する
パソコンやスマホに搭載されたメモ機能や、ブラウザのパスワード保存機能を利用する方法です。『Lastpass』を利用する意義が低くなってしまうため、あまりオススメしたくない方法です。ネット犯罪対策として『Lastpass』を利用するのですから、デバイスに保存することは避けたいですよね。

細かく書けば、上記2種類以上に方法は存在しますが、大体はこの2つに当てはまる保存方法ではないでしょうか。

オススメはやはり、物理的に保存することです。

せっかく『Lastpass』を利用するのですから、ネット犯罪で流出するリスクは極力避けることをオススメします。

頭で記憶しておくのが一番安全かもしれません。

まとめ

今回はパスワード管理を楽にする『Lastpass』についてまとめました。

ネットが普及した現在、情報漏洩が心配になる世の中です。

本記事が、みなさんのセキュリティ対策に役立てば本望です。

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