iPhoneでは「Apple ID設定を更新」や「Apple IDの確認」といった表示がされることがあります。
この記事ではは上記のような表記がされた場合の詳細・原因や対処法を解説します。
「Apple ID設定を更新」が表示される詳細・原因
「Apple ID設定を更新」は主に下記のようなセキュリティ面に更新があった時、または登録情報の変更を行った場合に表示されます。
- Apple IDのパスワードを変更した
- Appleの提供しているセキュリティ内容が強化された
- 自動ログインの有効期限が切れた
- Apple Storeへのログイン時にエラーが発生した
更新しない場合のデメリット
Apple ID設定を更新しない場合には次のようなデメリットが起こります。
長期間更新を行わないでいると主にインストールしているアプリが使用できなくなるなどの影響が起こるので、通知が表示された際には早めに更新を行うようにしましょう。
- アプリをインストールできない
- アプリが自動更新されなくなる
- アップデートが出たアプリを使えなくなる場合がある
Apple IDの更新方法
Apple IDを更新するには「設定アプリ」と「App Store」からの2種類の方法があります。
App Storeから更新を行う場合には『App Storeから更新する方法』を参考にしてください。
設定アプリからの設定方法を行うにはまず上記画像の「設定」を開きます。
「Apple IDの設定を更新」をタップし「続ける」を選択。
次にパスワードを入力します。
「2ファクタ認証」の画面がが表示され自動的に数字が入力されるので、入力欄には触れずに数秒待ちます。
もし自動的に入力されない場合には「メッセージアプリ」に「お客様の Apple ID 確認コードは次の通りです」という内容のメールが受信されるので、そちらに表記されている6桁の数字を手動で入力します。
2ファクタ認証が終わり、上記の赤線部分にApple ID(メールアドレス)が表示されていればApple IDの更新完了です。
App Storeから更新する方法
App Storeを開き右上の人型マークをタップします。
上記画像が表示されるのでパスワードを入力。
「2ファクタ認証」と表示されるので数秒待って自動的に数字が入力されるのを待ちます。
自動的に入力がされないようであれば「お客様の Apple ID 確認コードは次の通りです」と表記されたメッセージが「メッセージアプリ」に受信されているので、そこに記載されている6桁の数字を手動で入力してください。
「アカウント」の画面に切り替わり、自分の名前の下にApple ID(メールアドレス)が表示されていればApple IDの設定完了です。
更新できない場合の対処法
Apple IDの更新操作をしている際に「確認出来ませんでした」と表示された場合には次の方法を試してみてください。
- 入力したIDとパスワードが合っているか確認する
※パスワードは大文字と小文字の区別があるので注意
- iPhoneを再起動させる
- 接続している電波を変えてみる(Wi-Fiからモバイルまたはその逆)
- 機内モードをオンオフして使用中の電波をリセットする
- 端末のソフトウェアを最新バージョンにする
「設定」アプリ→一般→ソフトウェア・アップデート→「今すぐインストール」をタップ
※「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されていれば最新バージョンになっています。 - iCloudのキーチェーンをオンに入れ直す
※「iCloudのキーチェーンをオンに入れ直す手順」を参照 - PCのwebサイトからAppleアカウントに接続し更新する
※「PCのwebサイトからAppleアカウントを更新する手順」を参照 - Appleのシステム不具合であれば次のアップデートを待つ
- 上記を全て試しても改善されなければApple Storeに持って行く
iCloudのキーチェーンをオンに入れ直す手順
「設定」アプリを開き最上部に表示されている自分の名前を選択。
「iCloud」をタップし「キーチェーン」を選択します。
iCloudキーチェーンのバーをタップし、オフにしてから再度オンに入れ直せば完了です。
PCのwebサイトからAppleアカウントを更新する手順
「Apple ID管理ページ」へアクセスし「①Apple ID」「②パスワード」を入力したら「③→」をクリック。
6桁の確認コード入力欄が表示されるので、次の手順でスマホから番号を確認します。
スマホに上記の画面が表示されているので「許可する」をタップ。
6桁の数字が表示されるので、先程のPCの入力欄に記入します。
数字を入力して自動的に上記の画面に移行したらPCからのAppleアカウントの更新が完了です。
頻繁に表示される場合はどうしたらいい?
後で更新しようと思って未更新のままにしている時や、更新したのに通知が何度も入ってしまう場合には下記の方法を試してみましょう。
Apple IDと連携しているシステムの動作をリセット・停止できます。
操作方法は()内に記載されている通りです。
- iCloudにサインインし直す
※「iCloudのサインアウト・サインイン手順」を参照 - Apple Storeでアップデート予定になっているものを一斉にアップデートする
※「Apple Storeのアプリアップデート手順」を参照 - Apple IDの2ファクタ認証を設定
「設定」アプリ→最上部に表示されている自分の名前→パスワードとセキュリティ→2ファクタ認証をオン - Safariの履歴を全消去する
※「safariの履歴消去手順」を参照 - iPhoneの「Appのバックグラウンド更新をオフにする」を選択
※『「Appのバックグラウンド更新をオフにする」の設定手順』を参照
また、端末の電話番号と使用しているApple IDのアカウントの登録電話番号が違う場合にエラーが発生することもあるので、使用している端末の電話番号を登録しているApple IDを使用するようにしましょう。
iCloudのサインアウト・サインイン手順
「設定」アプリを開き最上部に表示されている自分の名前を選択。
画面下部の「サインアウト」をタップします。
Apple IDパスワードを入力し、表示された項目のバーを全てオンにしてから画面右上の「サインアウト」をタップ。
オフにしたままサインアウトしてしまうと、端末に保存していた一部のデータ(safariで登録した各サイトのパスワードなど)が消去されてしまうので注意してください。
表示された画面で再度「サインアウト」をタップ。
設定画面上部に表示されている「iPhoneにサインイン」を選択。
Apple IDを入力し画面右上の「次へ」をタップ。
同じくパスワードを入力し「次へ」を押します。
端末のパスワード6桁を入力し、次に表示された画面で「結合」を選択。
切り替わった画面先にApple ID(メールアドレス)が表示されていればiCloudのサインアウト・サインインの設定は完了です。
Apple Storeのアプリアップデート手順
「App Store」アプリを選択し、画面右上の人型マークをタップします。
「パーソナライズされたおすすめ」の下に「すべてをアップデート」が表示されている場合はそちらをタップ。
「すべてをアップデート」の表示がなければ全てのアプリが最新バージョンになっています。
safariの履歴消去手順
「設定」アプリを開き「safari」をタップ。
青文字で表示されている「履歴とWebサイトデータを消去」を選択し、表示された「履歴とデータを消去」を再度タップします。
「履歴とWebサイトデータを消去」がグレー表示になっていればsafariの履歴消去が完了です。
「Appのバックグラウンド更新をオフにする」の設定手順
こちらの操作はアプリのアップデートを手動更新にする設定なので、Apple ID更新後にオンに戻すのを忘れないよう注意してください。
設定を行うには、まず「設定」アプリを起動し、「一般」を選択して「Appのバックグラウンド更新」を開きます。
最上部に表示されている「Appのバックグラウンド更新」をタップし、「オフ」を選択してください。
画面左上の「戻る」をタップし、前画面に戻ったときに「Appのバックグラウンド更新」の右側の表記が上記のように「オフ」と表示されていれば「Appのバックグラウンド更新をオフにする」の設定が完了です。
またオフにしたままだとアプリが自動更新されないので、頻繁に表示されるエラーの原因が解消されたり、Apple IDの設定更新が終わったら「Wi-Fi」もしくは「Wi-Fiとモバイルデータ通信」に戻しておきましょう。
譲渡された端末の場合
もし他の人から譲り受けた端末を使用している場合、前の人のApple IDが端末に残されている可能性があります。
その場合には自分が使用している端末からApple IDをサインアウトしてもらい、新たに自分用のApple IDを作成し端末に登録しましょう。
更新後にサインインし直す必要がある項目
こちらではApple ID更新後にサインインが要求される場合がある項目をまとめました。
更新設定をした後にサインインし直すように要求された場合には、下記の操作方法を参考にして各機能のサインインを行ってください。
TunesとApp Storeのサインイン手順
「設定」アプリを開き最上部に表示されている自分の名前を選択。
「iTunesとApple Store」をタップ。
(※右側に「オフ」の表示がなければサインイン済みなので以降の手順は不要です。)
表示されているApple IDが自分の物か確認し「続ける」を押してください。
「iTunesとApple Store」欄の右側の「オフ」の表記が消えていれば"iTunesとApple Store"のサインイン完了です。
メッセージのサインイン手順
「設定」アプリを開き「メッセージ」を選択します。
「送受信 +81 ○○…」と表記されている欄をタップし「iMessageにApple IDを使用」を押します。
「①Apple ID」と「②パスワード」を入力し「③サインイン」をタップ。
上記の画面に自動的に移動するまで十数秒ほど待ちます。
画面が切り替わったらメッセージのサインインは完了です。
FaceTimeのサインイン手順
「設定」アプリを開き「FaceTime」を選択。
「FaceTimeにApple IDを使用」をタップし、表示された画面の「サインイン」を選択します。
上記の画面に自動的に移動するまで十数秒ほど待ちます。
「Apple ID」の欄に自分のApple IDが表示されていればFaceTimeのサインインが完了です。
iPhoneを探す
「設定」アプリを開き最上部に表示されている自分の名前を選択。
「探す」をタップし「iPhoneを探す」を押します。
次の画面で表示される「iPhoneを探す」の右側にあるバーをタップしてオン(緑色)にすれば「iPhoneを探す」のサインインが完了です。
TV(Apple TV)
「TV(Apple TV)」アプリを開き、画面右上の人型マークをタップ。
「①Apple ID」と「②パスワード」を入力し「③サインイン」を押します。
この時右上の「完了」を押してしまうと前の画面に戻ってしまうので、押さないように注意してください。
上記の画面の赤線部分に自分の名前とApple IDが表示されていれば「TV(Apple TV)」のサインインが完了です
iTunes U
「iTunes U」アプリを開き、画面右上の人型マークをタップします。
サインインをするか聞かれるので「既存のApple IDを使用」を選択。
「①Apple ID」と「②パスワード」を入力し「③OK」を押します。
OKを押すと自動的にTOP画面に戻るので、再度右上の人型マークをタップし、Apple IDとアプリの連携ができていることを確認できたら「iTunes U」のサインインは完了です。
App Store(アプリ)のサインイン手順
「App Store」アプリを開き、画面右上の人型マークを選択。
「①Apple ID」「②パスワード」を入力し「③サインイン」をタップ
※画面右上の「完了」を押すとサインインせずに画面が閉じてしまうので注意。
画面が切り替わって上記の赤線部分にApple IDが表示されていればApp Store(アプリ)のサインインが完了です。
App Store(web)・Appleホームページのサインイン手順
「App Store」または「Apple公式ホームページ」へアクセスしてください。
画面右上に表示されている「①バッグマーク」をクリックし「②サインイン」を選択。
「①Apple ID」と「②パスワード」を入力し「③サインイン」をクリックします。
表示画面が移動するので、再度画面右上のバッグマークをクリックし、赤線部分が「(自分の名前)からサインアウト」と表示されていればApp StoreまたはAppleホームページへのサインインが完了です。