ある日突然、中国や海外から頼んでいない商品が届くことがあります。
この記事では、中国や海外から注文していない荷物が届いた原因と対処法について解説していきます。
中国から頼んでないのに荷物が届く荷物の内容
送られてくる商品 | 対処法 |
種子 | 植物検疫所へ相談する |
ブランド品の偽物 | 受け取り拒否(*送り返しは絶対にしない) |
ネガティブ・オプション | 【開封してしまった場合】を参照/受け取り拒否 |
その他 |
送られてくる商品によっては、受け取った場合、個別に対処が必要なものもあります。
引き取り拒否なら個別の対処は必要ありません。
受け取ってしまい配送業者に引き取って貰えなかったときは、【開封してしまった場合】の手順(開封しないで同じ手順を行うとなお良い)で14日間保管し、開封後、商品の種別毎に上記の対処を行いましょう。
海外の発送元へ返品すると問題になるケースも
届いた商品がブランド物の偽物だと疑われるケースでは、海外に送り返すと関税法違反になってしまうことがあります。
荷物を開封すると手続きがより複雑になるため、開封せずに受け取り拒否するのが最も望ましいです。
受取って開封してしまったときは【開封してしまった場合】、開封はしていないけれど受け取り拒否されたときは、【開封してしまった場合】と同じ手順を開封せずに行ってください。
中国や海外から頼んでいない荷物が届く原因
中国や海外から頼んでいない荷物が届く原因は下記の通り。
荷物/原因 | シーン | 対処法 |
懸賞や知り合いからのプレゼント | 依頼人(送り主)を確認する/記念日などの確認/家族に確認する | |
ネット通販のおまけ | ||
中国や海外からの荷物で誰も頼んだ覚えがない(ネガティブ・オプション/情報漏洩/レビュー不正) | 受け取り拒否する | |
受け取り拒否できない(開封などしてしまった) | 【開封してしまった場合】を参照/消費生活センターに連絡 | |
代金請求された | 消費生活センターに連絡 |
誰も注文などしていないときは、受け取り拒否が出来れば最も手っ取り早く、トラブルも起きにくいです。
家族と住んでいて家族分の確認に時間がかかるときは、受取保留しておいて問題なさそうなら受け取り、誰も頼んでいないようなら「受け取り拒否」するのもおすすめできます。
海外の業者から種子など安価なものが突然送られてくる原因は、その商品が送られて相手に対しての配送が終わったとし、海外業者が「購入済み」ステータスのAmazonのレビュー枠を1つ獲得するのを目的としているとされています。
つまり、不正レビューで高評価を得るためにこのような送り付けがされている可能性が高いです。
中国や海外から頼んでいない荷物が届くときの対処法
中国や海外から頼んでいない荷物が届くときの対処法について解説します。
懸賞・知り合いからのプレゼントの可能性がないか確認する
懸賞に参加することが趣味であるという人は、懸賞の中には海外から商品が届くこともあるということに留意しておきましょう。
また、海外に住んでいる知り合いや友人から荷物が発送された場合も海外からの荷物になります。
通販サイトを経由して誕生日プレゼントやギフトを贈る時も、サイトによっては海外からの発送となるため、自分や家族の誕生日や記念日などが近くないか思い出してみると良いでしょう。
ご依頼主をチェック
依頼主をチェックすると、その荷物が誰から送られてきたのかすぐに分かるかもしれません。
また、通販経由でお祝いを頼み、その会社が海外の会社だったために海外からの発送となった場合も、それを頼んでくれた友達の名義で贈られることがほとんどです。
依頼主(送り主)が無記名であるときは要注意です。
これは、特に中国や海外から謎の荷物が届くときは、無記名で送られてくることが多いからです。
荷物を受け取らない
荷物が配送されてきた時点で、荷物を受け取らないよう拒否できます。
出来ることなら、この時点で荷物を拒否できると自分で手続きをする手間が省けます。
荷物は絶対に開封しない
荷物を受け取ってしまったら、絶対に開封しないようにしましょう。
荷物を開封してしまうと、受け取り拒否が出来なくなり、郵便局を通じて差出人に返還するという手段が使えなくなってしまいます。
開封してしまった場合
荷物を開封してしまったときは、特定商取引法に基づいて下記の手順を踏むことをおすすめします。
開封してしまったときの対処法
- 送り状の送付者名や連絡先の他、開封した状態の郵便物の写真を複数枚スマホで撮影する
- 最寄りの消費生活センター・警察に電話で相談しておく
- 荷物の到着から14日間、使用や放棄せず、送られた状態のまま放置する
- 14日経過後、そのままの状態で写真を複数枚スマホで撮影する
- 自由に処分したり、使ったりしてOK
- 請求が来たら無視する
スマホまたはデジカメで写真を何枚か撮影しておくと良いでしょう。
このとき、スマホやデジカメを使って撮影することで、写真のデータにいつ撮影したか記録が残るため、荷物がいつ届いたのか、14日間本当に経過したのかを証明することができます。
最寄りの消費者センターや警察に電話することで、相談の記録が残り、自身が注文したものではないという証明になるため、このステップも忘れてはいけない重要なものです。
放置する期間は14日間ですが、これは送り主に対して引き取りを請求すれば7日間に短縮できます。
送り付けをしてくるような業者は、トラブルになる可能性が非常に高いため、引き取り請求はしないようがトラブルになりにくいでしょう。
荷物到着から14日間経過後は、その荷物は受取人が自由にして問題ありません。
また、後日請求が来たとしても支払いに応じる必要もありません。
請求があったら、この時も消費者生活センターや警察に電話しておくと良いでしょう。
気をつけて!
荷物を開封してしまうと、受け取り拒否が出来なくなってしまいます。
受け取り拒否できないとなると、送り主に返送する、業者とやり取りするなどの対処法が思い浮かぶでしょうが、危険なので避けた方が良いでしょう。
【開封してしまった場合】の手順(*開封しない方が良い)で14日間保管するのがおすすめです。
前購入した物のおまけのケースもある
以前購入した商品のおまけとして、個別に商品が送付されてくるケースもあります。
特に中国の業者だとこのようなことが起こる可能性が高くなっています。
おまけだった場合は、その通販の名前が依頼主として記載してあることが多いので、送り主をチェックしてみると良いでしょう。
特に海外のサイトで良く購入する方は注意
海外の通販サイトを利用する人は、海外業者に情報が漏れていることが原因で海外から無記名の荷物が届いている可能性があります。
そのため、中国はもちろん海外の通販サイトを良く利用する人は注意が必要です。
また、海外の良く使っている通販サイトが間違って商品を発送していたり、おまけ品として表品を発送していたりするケースもあります。
こうした荷物であれば、クリーンなお店であるなら依頼人にそのお店が表記されているはずです。
受け取り拒否可能か確認する
配送業者が自宅に荷物を送ってくる場合(受領書やサインが必要な形式の荷物)は、その場で受け取り拒否することができます。
また、ポストに投函されるタイプの荷物(厳しい条件はない)や一度受け取った荷物を、後から受け取り拒否する(厳しい条件がある)ことも可能です。
一度受け取った後の受け取り拒否の可否や条件については、業者によって異なるため注意が必要です。
ゆうパック
- 多人数が集合する受付で受領印が押されて配達された
- 荷物を開封していない
- 受領後すぐに受け取り拒否の申し出をする
- 配達証明、代金引換、特別送達を利用していない
ゆうパックでは、一度受け取りすると上記すべての条件を満たしていないと受け取り拒否ができません。
多人数が集合する受付で受領印が押されて配達されるケースというのは、企業や病院、集合住宅などで管理人や受付など本人以外が一度受け取り手続きをしてから本人に引き渡す場合を指します。
ヤマト運輸・佐川
ネコポスとクロネコDM便:未開封であれば、セールスドライバーまたはサービスセンターへ「受け取り拒否」と伝えることで引き取りに来てくれる
佐川・その他:セールスドライバーやサービスセンターへの問い合わせで引き取りの可能性あり
宛名が異なる場合
宛名が異なる荷物が間違って届くケースもあります。
こうしたときは、配送業者に宛名が違う旨を伝えれば、荷物をすぐに引き取りに来てくれるでしょう。
受け取り拒否のやり方
受け取り拒否したいときは、荷物を開封しないようにして、下記の作業を行ってください。
開封してしまうと、他の条件は満たしていても受け取り拒否は出来なくなってしまうため注意が必要です。
消費生活センターに問い合わせる
海外や中国からの荷物が届いたら、消費生活センターに連絡することでアドバイスが貰えるでしょう。
特に【開封してしまった場合】は、消費生活センターへの相談実績を付けておくことが重要です。
消費生活センターは、各地にホットラインが設置されているため、公式サイトから最寄りのホットラインを探して相談しましょう。
ネガティブ・オプション(送り付け詐欺)の可能性を疑う
ネガティブ・オプションと呼ばれる送り付け商法があります。
これは、注文していない商品を勝手に送って、売ったので支払ってください、と高額のお金を請求される詐欺です。
送られてきた荷物がネガティブ・オプションであった場合は、【開封してしまった場合】のように(開封せずに同じ手順を取るとなお良いです)14日間の保管とその記録を録っておくようにしましょう。
このとき、消費生活センターに相談しておくと相談実績が出来てなお良いです。
ネガティブ・オプションと考えられるときは、この手順を踏めば荷物を自由に処分できます。
もし、依頼人から請求書が届いたとしても、法律に基づいて無視しましょう。
請求書が届いて心配という方は、このときも消費生活センターに相談しても良いです。
代金引換で送られてくるケース
ネガティブ・オプションは、代金引換で届くこともあります。
代金引換だと一度支払ってしまうと、返金交渉は困難になるため、申込者が明確でない代金引換は「受取保留」にして、注文した人がいないか確認した方が良いでしょう。
確認して誰も注文した人がいないというときは、受け取り拒否にすれば問題ないです。
一定期間(14日間)保管する
荷物を受け取ってしまい、受け取り拒否の要件に当て嵌まらない場合は、荷物が届いてから14日間、荷物を開封することなく保管することをおすすめします。
具体的な手順としては【開封してしまった場合】を参考にしてください。
ただし、この手順は開封してしまったときのものなので、まだ未開封状態であればそのまま開封せず、後は同じ手順で行いましょう。
代金請求されたら
中国や海外から送られてきた荷物がネガティブ・オプション(送り付け詐欺)であった場合、代金の請求がされる可能性があります。
もし、代金請求されたら、絶対に支払わず、消費生活センターに連絡するようにしてください。
使っていても支払わなくてOK
【開封してしまった場合】の手順に基づいて対処していれば、受け取った荷物の処分は自由になります。
そのため、開封したり、すでに使っていたりしても支払う必要がありません。
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