新しいiOSがリリースされ、今回のiOSが安定したものなのか気になっている人もいるでしょう。今回は、最新iOS14.4.1のアップデート内容や不具合について解説します。
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iOS14.4.1とは
最新バージョンのiOS14.4.1は2021年3月8日にリリースされました。
今回のアップデートでは、Webkitに関するセキュリティ関連の問題だけ改善されており、新しい機能追加や機能改修などは行われていません。
そのため、これまでのアップデートのように「アップデートしたら不具合が改善する」ということはないので注意してください。
逆に、アップデートすることで新たな不具合が発生しているようです。
近いうちにiOS14.5がリリースされる予定
今回のアップデートで新しい機能追加や機能改修などが行われなかった理由は、近いうちにiOS14.5のリリースが予定されているからになります。
Appleは3月15日から開発者向けにiOS14.5のベータ版をリリースしており、iOS14.5で新しい機能追加や機能改修が行われることがわかっているようです。
現時点(2021年3月16日)でわかっている、新機能などは以下の通りになります。
iOS14.5新機能など
・セキュリティ強化
・絵文字が217個追加
・マスク着用時でもFaceIDでロック解除が可能に
・アプリやWebサイトがユーザーを追跡する際にユーザーの許可が必要となるプライバシー機能
・事故や渋滞情報を共有できる機能
・音楽アプリがSiriで呼び出し可能に
・デュアルSIMでも5G通信が利用可能に
・PS5とXbox Series Xのコントローラーに対応
・Apple Musicの歌詞が共有可能に
・「探す」アプリがBeatsイヤホンで可能に
iOS14.4.1で改善された点
iOS14.4.1で大きく改善された点は、「Webkit」による問題についてのみです。
しかし、一部ユーザー(iPhone 12を利用しているユーザー)は、iOS14.4.1にアップデートすることでバッテリーの持ちが良くなったと感じている人もいます。
バッテリーの持ちについては利用頻度やアプリも関係し、現時点では持ちが良くなったと感じているユーザーはあまり多くはないので、アップデートをしたことで良くなったのかどうかは今の所不明です。
「Webkit」による問題が改善
今回のiOSバージョンアップで、Webkitの悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある問題について改善されています。
WebKit
Available for: iPhone 6s and later, iPad Air 2 and later, iPad mini 4 and later, and iPod touch (7th generation)
Impact: Processing maliciously crafted web content may lead to arbitrary code execution
Description: A memory corruption issue was addressed with improved validation.
CVE-2021-1844: Clément Lecigne of Google’s Threat Analysis Group, Alison Huffman of Microsoft Browser Vulnerability Research
翻訳
Webkit
利用可能:iPhone 6s以降、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降、iPod touch(第7世代)
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、任意のコードが実行される可能性があります
説明:検証が改善され、メモリ破損の問題が解決されました。
CVE-2021-1844:Googleの脅威分析グループのClémentLecigne、
Microsoft Browser VulnerabilityResearchのAlisonHuffman
iOS14.4.1のアップデート方法
iPhoneの本体設定を開き、一般を押してください。
ソフトウェア・アップデートを押すと最新バージョンが表示されるので、ダウンロードしてインストールを押します。
ダウンロードが始まり、完了すると今すぐインストールが表示されるのでタップします。
Appleのマークが表示され、アップデートが完了するとバスコード入力画面が表示されるので、解除すれば終了です。
・アップデートにはWi-Fi接続が必須
・アップデートする時には十分な充電もしくは充電器の接続が必要
・充電器を接続させながらアップデートする場合は充電器が抜けないように注意
現時点(2021/3/16)で報告されている不具合
前回のバージョンで報告されていた不具合(一例)
・バッテリーの減りが早い
・iPhone 7/iPhone 8でWi-Fiが繋がらなくなった
・アップデートしたことでiCloudのデータが消えた
・背面タップができない
・iPhone 6sがシャットダウンしやすくなる
・LINEの誤作動
・アプリのフリーズ頻度が増えた
・アプリが強制終了される
・本体の発熱
今回のアップデートでは、上記のような不具合の機能改修は行われていません。
そのため、継続して不具合は発生しており、逆にアップデートしたことで不具合が増えたユーザーもいるようです。
iOS14.4.1に関して、2021年3月16日現在上がってきている不具合は以下の通りになります。
2021年3月16日現在、確認できている不具合
・iPhoneの通知が届かない
・本体が発熱する
・アップデート後、Safariのブックマークが消える
・Wi-Fiが繋がらない/定期的に切断される
・Bluetoothが繋がらない/切断される
・ホーム画面のステータスバーに表示される時間の向きがおかしい(縦向きになっている)
・ゲームがフリーズする
・ゲームをする時だけ通信速度が急に遅くなる
・アプリのダウンロードや起動が遅くなった
・バッテリーの減りが早い
・画面録画の最中、音量が勝手に変化する
・LINEの写真が送れない
・LINEの通知がこない
・アプリの一部機能が利用できなくなった
・CarPlayが使えなくなった
・タッチの反応が悪くなった
・touchIDが使えなくなった
今回のバージョンアップで出てきている不具合については、端末全般で起こっているようですが、2021年3月16日時点ではiPhone 12シリーズを利用しているユーザーは、不具合を感じていない人が多いようです。
アプリの不具合については、最新バージョンに対応しきれていない可能性もありますが、CarPlayやtouchIDに関しては既存の機能なので、iOS14.4.1にアップデートしたことが原因だと考えられます。
今回リリースされたiOS14.4.1を含む、iOS14シリーズのアップデートは現時点(2021年3月16日)では見送った方が良いかもしれません。
また、リリース予定のiOS14.5でも複数の新機能が搭載される予定のため、リリース直後はまた不具合が発生する可能性があるため、慎重にアップデートするかどうか検討する必要があるでしょう。
CarPlay・touchIDが使えない場合
アップデート後からCarPlayやtouchID、Wi-Fi、Bluetoothなど、iPhone既存の機能が使えないという不具合が発生しているユーザーがいます。
アップデートしたiOS14.4.1の読み込みがうまくいっていない可能性があり、その場合に関しては、端末の再起動を行うことで改善されることが多いようです。
アプリに関する不具合
今回のアップデートでは、機能改修が行われていないため、これまでに起こっていたiOSが原因のアプリに関する不具合はまだ改善されていません。
・iOS14.5では新機能が複数搭載されるため、アプリの不具合が改善するかどうかは不安点である
・iOS14.5とアプリの相互性が悪くなり、アプリのアップデートがあるまで追加の不具合が起こる可能性がある
・端末の種類や本体のストレージによっては、作業領域が圧迫され、アプリが開けなくなる可能性が考えられる
・新機能が増えることにより、アプリ使用中によるバッテリーの消費が早くなる可能性も
自動アップデートをOFFにする
自動アップデートをOFFにするには、本体設定の一般を開き、ソフトウェア・アップデートを押してください。
自動アップデートを押すと、自動で行う操作の設定ができるので、iOSアップデートをダウンロードをOFFにするとアップデートされなくなります。
iOSは、新機能が増えるタイミングで複数の不具合が発生することが多いです。
そのため、安全で安定したバージョンなのかは、バージョンアップする前に自分で判断する必要があるでしょう。
自動アップデートをONにしておくと、勝手に最新バージョンに書き換えが行われるので非常に便利ですが、最新バージョンに勝手になってしい、不具合が起こる可能性があります。
iOSの状態は見極めてバージョンアップした方が良いので、自動アップデートをOFFにしておくことをおすすめします。
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