iPhoneを利用していて、急に「充電できません」という警告が表示されるとiPhoneが故障してしまったのでは?と焦ってしまいます。
そこで、今回は「充電できません」と表示された場合の原因と対処法を解説していきます。
Contents
iPhoneで充電はできませんと表示される原因
まずは、iPhoneで「充電できません」と表示される原因について解説していきます。
この「充電ができません」と表示されるiPhoneの機種は以下のように限られています。
警告対応機種
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
※iOS13以降
ちなみにこの液体検出の警告(赤文字部分)には以下のような違いがあります。
- Lightningコネクタで液体が検出されました
- 充電できません
結露がiPhoneで発生
iPhoneを特に濡らした記憶もなく、液体検出の警告が表示されるという場合にはiPhoneに結露が発生している可能性があります。
結露が発生してしまう原因についてまとめました。
- かなり冷房のかかった部屋からかなり暑い外にスマホを持って行ったとき
- 氷点下などの寒い外からとても暖かい部屋に持ってきたとき
このように温度差が激しいとiPhoneに結露が発生してしまう原因になります。
結露しないための対処法!
- スマホを温度差のある場所にもっていかない
- スマホがかなり熱い時は冷えるまで置いておく
- 室温に馴染ませる
iPhoneを濡らしてしまった
iPhoneを濡らしてしまった場合に充電しようとすると「充電できません」と表示されます。
この警告が表示される原因はLightningケーブルや充電の差し込み口の部分が濡れている場合に表示されます。
耐水性能
iPhone7以降は防水ではなく耐水性能があります。
防水性能ではないので、以下のようなことはしないようにしましょう。
- iPhoneを持ったままお風呂に入る
- iPhoneを持ったままサウナ・岩盤浴を利用する
- iPhoneを水につけておく
- iPhoneを水圧が強い水にあてる
上記のようなことをすると、故障の原因になったり、充電できなくなる可能性があります。
また、iPhoneが錆びたり、腐食したりする可能性もあります。
iPhoneが濡れた場合の応急処置
iPhoneを濡らしてしまった場合の応急処置に関してここから解説していきます。
step1:すぐに電源を落とす
iPhoneが濡れてしまった場合はすぐに電源をオフにしてください。
電源をオフにすることによって、ショートしないようにしたり、故障したりしないようにする対策をとることができます。
step2:カバー・ケースをすぐに外す
iPhoneが濡れてしまった場合は、電源を落とした後、すぐにカバーやケースを外しましょう。
iPhoneが濡れカバーやケースを付けたままだと、完全に乾かすことができない上に、残っている水気がiPhoneに入り込み故障の原因になるでしょう。
なので、iPhoneへの水気が入り故障しないためにも、すぐにカバーやケースを外しましょう。
step3:柔らかい布やティッシュで水気をすぐにふき取る
iPhoneが濡れてしまった場合は電源を落とし、ケースを取った後、柔らかい布やティッシュなどで水気をふき取っておきましょう。
水気があるとiPhoneに入り込む可能性もある上に、乾燥する時間もかかってしまいます。
step4:SIMカードを取り出す
iPhoneが濡れた状態で、隙間からSIMカード部分に水が流れて入ってしまうと、SIMカードや読み取り部分などが壊れてしまう可能性があります。
SIMカードや読み取り部分が壊れてしまうと、スマホで電話をかけたり、メールのやりとりをしたりすることができなくなるでしょう。
なので、布でiPhoneの水気をふき取るだけでなく、SIMカードも必ず拭くようにしてください。
iPhoneで液体検出がされたときに注意すること
iPhoneで液体検出され、「充電できません」となった場合に注意することについてここからは解説していきます。
水で濡れた状態で充電するのは故障のもと
水に濡れた状態で、充電をしようとするとポートやピンが腐ったり、破損したりする可能性があります。
腐ったり破損してしまうと、iPhoneの充電が不可能になり利用することができなくなるでしょう。
その他にもアクセサリが正常に接続できなくなる可能性もあるので、濡れた状態での充電は避けてください。
緊急時には充電してもいいが、極力ワイヤレス充電を利用する
ただ、水で濡れた状態(液体検出警告が表示された状態)でどうしても充電しなければいけない緊急時のときは充電してもいいということになっています。
この方法は後々iPhoneの故障にも繋がりかねないので、ワイヤレス充電ができる場合はそちらを利用して充電するようにしましょう。
ワイヤレス充電をする場合はiPhoneの後ろが濡れていないか確認した上で行ってください。
iPhoneを濡らしてしまった場合の禁止事項
iPhoneを濡らしてしまった場合の禁止事項について以下にまとめました。
絶対ダメ!
- 熱風のドライヤーなどをあててiPhoneを乾かさないこと
- 綿棒・ペーパータオル、尖ったものなどをiPhoneのコネクタ部分に挿入しないこと
- iPhoneをお米の袋に入れないこと(米粒で破損する恐れがある)
- iPhoneが濡れているのに、電源を付けたままにしない
- iPhoneを濡れた状態で乾くかもと思い、激しく振らない(中にまで水が入る可能性がある)
iPhoneでコネクタ液体の検出警告が表示された場合の対処法
iPhoneでコネクタ液体の検出警告が表示される場合は、必ずではありませんがiPhoneが濡れている状態のときに表示されます。
もし、コネクタの液体検出警告が表示された場合にはこれから紹介する対処法を試してみましょう。
公式の手順で解決する
iPhoneの公式サイトにはコネクタ液体の検出警告が出た場合の対処法を紹介しています。
- iPhone を Lightning コネクタ部を下向きにして手のひらに載せ、優しくたたいて余分な水分を抜き取ります。風通しのよい乾いた場所で iPhone を自然乾燥させてください。
- 30 分経ってから、Lightning ケーブルでの充電または Lightning アクセサリの接続を試します。
- 再び警告が表示される場合は、Lightning ポートの内側や Lightning ケーブルのピンの下にまだ液体が残っています。iPhone を風通しのよい乾いた場所に丸一日置いて自然乾燥させてください。その後、充電または Lightning アクセサリの接続をあらためて試してください。完全に乾かすには、最長で 24 時間かかる場合があります。
公式の手順で解決しない場合は他の対処方法も試してみてください。
ケーブルやアクセサリが故障していないか確認する
iPhoneを乾燥させても何度も液体検出警告が表示される場合はケーブルやアクセサリが故障していないか確認してみましょう。
確認方法
- 家族や友人のケーブルやアクセサリを借りて充電してみる
- 自分で持っている他のケーブルやアクセサリを試してみる
上記の方法で試して液体検出が表示されなくなった場合には、ケーブルやアクセサリが故障していると判断してもいいでしょう。
iPhoneMFi認証ケーブル:Amazon
ちなみにケーブルやアクセサリは純正品の方が耐久性があり、故障も少ないのでいいのですが、MFi認証のケーブルも耐久性が高いのでおすすめです。
Amazonなどのネット通販で「MFi 認証 ケーブル」や「MFi 認証 アクセサリ」などで検索すると耐久性の強いケーブルやアクセサリが表示されます。
ちなみに安価なものよりは少し値段が高くなりますが、すぐに壊れて何度も購入するよりも耐久性のあるケーブルやアクセサリを選ぶことをおすすめします。
ティッシュで充電の差込口を拭く
液体検出の警告が表示された場合、充電の差込口にティッシュを入れて拭いてみるという対処法もあります。
これはすぐに充電したいという方におすすめの方法ですが、差し込み口を破損させてしまう可能性もあるので、あくまでも自己責任でお願いします。
実際に液体検出の警告がされた際に、ティッシュで充電の差込口を拭くと検出警告が表示されなくなりました。
風通しのいい場所に置いておく
公式の手順にもありましたが、液体検出の警告がされた場合には風通しのいい場所にiPhoneを一定時間置いておくことをおすすめします。
窓を開けておき、その付近にiPhoneを置いておくと乾燥するスピードも早まるでしょう。
窓の付近に置く場合には以下のことを注意しましょう。
- 急に雨が降ってきて濡れないようにする
- 直射日光にならないようにする
扇風機を弱くあてる
ドライヤーの熱風などでiPhoneを乾燥させるのは禁止ですが、扇風機の風を弱く当てる方法はiPhoneの乾燥が早まるのでおすすめです。
早くiPhoneを充電させたい、警告を早く消したいそんなときに扇風機を当てることで、早めに充電できるようになる可能性があります。
iPhoneを濡らしていないのにコネクタ液体の検出警告が表示された場合の対処法
ここからはiPhoneを一切濡らしていないのに、液体の検出警告が表示された場合に行いたい対処法について解説していきます。
iPhoneで一時的にバグが発生している
iPhoneを一切濡らしていないのに、ずっと液体検出が表示されて充電できない場合は、iPhoneが一時的にバグを起こしている可能性があります。
バグを起こしている場合には以下の対処法を試してみましょう。
- iPhoneの電源を一度落としてみて少し時間が経過してから再度電源をつける
- iPhoneを再起動してみる
- iPhoneを強制再起動してみる
純正でないLightningケーブルやアクセサリを使っている
iPhoneでは純正ではないLightningのケーブルやアクセサリを利用することも可能です。
ですが、純正でないものは耐久性が弱く、すぐに壊れてしまうことが多い状況です。
そのような耐久性の弱いケーブルやアクセサリを利用していることが原因で液体検出の警告が表示されている可能性があります。
対処法
- 新品の純正Lightningケーブルやアクセサリを使う
- MFi認証のLightningケーブルやアクセサリを使う
ケーブルが濡れている/汚れている
ケーブルが濡れていたり、汚れている場合は液体検出の警告が表示される原因になります。
なので、念のためケーブルが濡れていないか、汚れていないか確認を行い、柔らかい布などでケーブルの先端部分を優しく拭いてみましょう。
そして、再度ケーブルを指してみて警告が消えるか試してみてください。
電圧が足りていない
iPhoneを充電する際に電源の電圧が低い場合は充電できない可能性があります。
その場合はコンセント自体が故障している可能性もあることを知っておきましょう。
対処法
- 別のコンセントに差し込んでみる
- 別のコンセントがない場合はモバイルバッテリーで充電してみる
- 充電器に問題がある可能性もあるので、新しい充電器を利用してみる
バッテリーの劣化
iPhoneが正常に充電できない場合はバッテリーが劣化していて電圧が足りない可能性があります。
バッテリーが原因の場合はiPhoneで劣化確認をしてみましょう。
まず、iPhoneの設定をタップします。
設定メニューからバッテリーをタップしましょう。
バッテリーのバッテリーの状態をタップした後、最大容量の数値を確認しましょう。
最大容量が75%以下の場合はバッテリーを交換した方がいいとされています。
バッテリー状態の「ピークパフォーマンス性能」の部分に「サービス」と表示されている場合はバッテリーに不具合がある状況なので、お問い合わせを行いバッテリーの交換をしましょう。
延長コードが故障している
延長コードが故障していると必要な電圧がスマホまで到達せずに、充電できない可能性があります。
対処法
- 延長コードではなく、コンセントに直接差し込んでみる
- 新しい延長コードに取り換えて、差し込んでみる
充電の差し込みやアダプタが壊れている
充電の差し込み口やアダプタが故障している場合は正常に充電できない可能性があります。
差し込み口に何か衝撃を加えたり、アダプタを踏みつけてしまったなど、通常では考えられない使い方をしてしまった場合には故障する恐れがあります。
対処法
- Lightningケーブルを他のものに替えて、iPhoneに差し込み充電してみる
- Lightningケーブルをアダプタに繋がずにPCから充電してみる
- アダプタのみを他のものに変更してみる
ホコリなどが原因の場合
LightningケーブルやiPhoneの充電差し込み口がホコリなどで汚れている場合は正常に充電できない可能性があります。
対処法
- 柔らかい布やティッシュなどで優しくLightningケーブルを拭く
- iPhoneの充電の差し込み口をティッシュなどで優しく拭く
※どの方法も自己責任でお願いします。
Lightningケーブルや充電の差し込み口などを掃除しても何の変化もない場合はケーブルを新品のものに変更してみてもいいでしょう。
ちなみに、Lightningケーブルや充電の差し込み口を掃除する際は以下のことに注意しながら行ってください。
- 必ずiPhoneの電源をオフにしてから掃除をする。
- 濡らした布やティッシュなどで掃除をしないようにする
- 湿気に注意しながら行う(脱衣場やお風呂場など水気のある場所で掃除しない)
- エアダスターのような勢いよく風が当たるものは利用しない
iOSが原因の可能性も考えられる
iPhoneが正常に充電できない場合はiOSに問題が生じている可能性があります。
その場合は以下のことを試してみるといいでしょう。
対処法
- iPhoneを再起動してみる
- iPhoneを強制再起動してみる
- iPhoneの電源をオフにして時間が経過してから再度電源をつけてみる
- iOSのバージョンが古くないか確認してみる
対処法を試しても液体検出の警告が消えない場合はお問い合わせする
ここまで紹介した対処法を試しても液体検出の警告が消えない場合は以下のことが原因と考えられます。
- iPhoneが破損している
- Lightningケーブルやアクセサリが破損している
- iPhoneを水に長くつけてしまって、故障している
上記のような状況の場合Appleにお問い合わせをしてみましょう。
買い替えるという手段もある
iPhoneが水没して修理しようとしても保証対象外なのでAppleストアでは料金が発生してしまいます。
修理をしようとなると料金は機種にもよりますが、3万円代~6万円代までの料金が発生します。
この料金で修理をしてもらっても、確実に直るという保証はないので、このくらいの料金が発生するなら買い替えを検討してもいいでしょう。
AppleCare+ for iPhoneに加入している場合は水没でも1万円代での修理が可能です。
非正規店で修理してもらう
Appleでの正規修理は有料の場合、かなりの金額を支払わなければいけません。
しかし、非正規店であれば、正規店よりも安く修理を依頼することができる上に、データの復旧までも行ってくれるところもあります。
ただし、非正規店で修理してもらうと、Appleの正規店で修理をしてもらえない可能性があるので自己責任で判断しましょう。
iPhoneが濡れて故障しないようにする対策方法
iPhone7以降は耐水性を備えていますが、それでも完全に水に強いというわけではありません。
なので、ここからはiPhoneが濡れて故障しないようにするための対策方法を紹介します。
正規の充電器を利用する
安価な充電器は壊れやすい状況にあります。
安価な充電器を利用して何度も買い替えるよりは、耐久性のある正規品の充電器やMFi認証などの充電器を利用しましょう。
耐久性のある充電器は価格が高い傾向にありますが、安価なものを何度も購入する方が高くつく可能性もあります。
防水コーティングを施す
Appleでは防水コーティングをすることはできませんが、非正規店では防水コーティングを施してくれるお店もあります。
専用の防水コーティングをiPhoneに施すことで、水に強くなるので水没の対策にもなるでしょう。
防水コーティングを施してしまうとAppleの修理店では修理できないと断られる可能性があるので、自己責任で判断しましょう。
防水ケースや防水フィルムを装着しておく
水気の多い場所でiPhoneなどを使う場合、防水ケースや防水フィルムを装着しておくと水没対策になります。
お風呂に入る際にiPhoneを使うというときにも防水ケースが役立ちます。
日頃からバックアップを取っておくことは大事!
iPhoneが故障すると、データが全て飛んでしまいます。
水没以外の状況でも故障することは考えられるので、日頃からiPhoneのバックアップは定期的に行っておくことをおすすめします。
iPhoneのバックアップ方法については公式サイトで確認することが可能です。
Apple:iPhoneバックアップ方法