多くの新しい働き方が注目されている中で、近年特に注目されているのが在宅でも簡単に業務が発注・受注ができる「クラウドソーシングサービス」を活用した働き方です。
その中でも今回は、業界最大手ともいえるクラウドソーシングサイト『Lancers(以下ランサーズ)』の評価までの仕組みについて詳しく解説していきます。
同じく業界最大手の『CLOUDWORKS(以下クラウドワークス)」についても解説しますので、双方の比較結果を知りたい人はぜひ参考になさってください。
この記事からわかること
- 案件を探すとこから評価まで一連の流れ
- 評価システムは発注者と受注者の双方に重要
- ランサーズとクラウドワークス両方のサービスを利用するのがおすすめ
Contents
ランサーズで評価するまでの一連の流れ
クラウドソーシングサービスで最も重要なことの1つが、発注者や受注者が信用できる相手かどうかです。
そこで多くのクラウドソーシングサービスでは、一連の業務が完了した最後に相手の評価をします。
この評価をすることによって、発注者・受注者は一目で仕事を行って安心できる相手か判断することができるため、非常に重要なポイントとなります。
まずは案件(クライアント)を探す
まずはランサーズのサイトトップページを開き、左上にある「仕事を探す」を選択しましょう。
- システム開発・運用
- Web制作・Webデザイン
- デザイン制作
- ライティング・ネーミング
- タスク・作業
- マルチメディア
- 翻訳・通訳サービス
- 事務・コンサル・専門職・その他
案件は大きく分けて、8つのジャンルの中から自分が希望する業務を探すことができます。
スマートフォンアプリからは、下部にある「仕事をさがす」から同様に検索可能です。
クライアントと契約内容について交渉
次に、自分の希望に沿う案件があったならば「提案する」を選択して応募します。
提案ページに行くと、案件の予算(報酬)や募集開始日時・締切日、希望納期日などの詳細が書かれているので、自分の希望に沿う案件かしっかりと確認しましょう。
希望通りの案件ならば、提案文を作り自己アピールを行いましょう。
ここに書くのは自己アピールだけではなく、クライアントが求めている情報を記載する必要がある場合もあります。
例えば「週に何本制作できる」「1日何時間作業を行える」など、求められている情報を書き忘れないようにしましょう。
業務を開始する
無事契約が成立したら業務を開始しましょう。
ランサーズには「仮払い」というシステムがあります。
これは納品物を提出した後に、クライアントが報酬を支払わないといったトラブルを防ぐための先払いのようなシステムです。
ランサーズの注意書きにもあるように、クライアントが仮払いを完了させてから作業を行うようにしましょう。
そうすることで、支払いトラブルなどを未然に防ぐことができます。
納品し案件が終了したら相手を評価
提出物を納品し、仕事完了が承認されたら報酬がランサーズから支払われます。
プロジェクトが最後まで完了した後に、取引相手を「評価する」という項目が出てくるので評価を行いましょう。
「評価する」を選択すると評価ページに移動します。
評価項目は全部で5つ、5段階から適切なものを選択し評価しましょう。
提出物のクオリティや対応の早さへの感謝などについて「コメント」に記載すると喜ばれます。
第三者も閲覧することができる公開評価の入力が完了すると、第三者は閲覧することができない「非公開評価」の入力に移ります。
こちらはランサーズにしか報告されないので、気になった点や再度同じ人と仕事をしたいか?といった項目には正直に答えるようにしましょう。
評価は、双方が信用できる相手か判断するのに重要な指標になります。
可能な限り、忘れずに評価を行うようにしてください。
クラウドソーシングは評価システムにより成り立っている
普通の企業などでは、あなたの頑張りは上司や人事が評価してくれます。
しかし、インターネットを介したクラウドソーシングとなるとそうはいきません。
そこで重要なのが「評価システム」による実績の証拠です。
この項目ではその重要な評価システムについて、疑問点など詳しく解説していきたいと思います。
評価が行えるタイミングは?
評価を行うタイミングは仕事方式によって違います。
コンペ方式
コンペ方式とは、例えばロゴ制作などでクライアントが求めている作品を提案(提出)し、多数の作品から気に入ったものが選ばれます。
コンペ方式の場合は当選発表後、無事契約が完了すればクライアントを評価することができます。
当然ながら、キャンセルの場合は評価を行えません。
プロジェクト方式
進歩状況などを連絡したり、制作物に対して相談し合うなど、長期的な計画を必要とする案件に適している仕事形式です。
プロジェクト方式の場合は、業務がすべて終了し完了報告をクライアントが認めたあとに評価を行うことができます。
こちらはキャンセルになった場合でも、一度でも仮払いが発生していれば相互で評価を行うことができます。
タスク方式
長期の案件に適しているのがプロジェクト方式ならば、短期の案件に適しているのがタスク方式です。
ほぼ当日で終わるような案件や単発の案件に適しています。
こちらは1つの案件が完了する毎に報酬が支払われますが、評価を行うことができません。
評価は絶対しないといけない?
クラウドソーシングサービスでは、顔が見えない相手と取引を行うことになります。
当然ながら、相手がどのような人か分からないまま交渉がスタートするため、実際に取引が完了するまで信用できる人物かは分かりません。
しかし、そういった不安を払拭してくれるのが「評価システム」や「評価数」です。
そのため、絶対に評価をしないといけないというルールはありませんが、可能な限り取引相手の評価を行うのが望ましいでしょう。
評価プラスとは?
案件の中には、1回でも評価されて数値が「プラス」になっていなければ応募できない案件があります。
そのためランサーズに登録したてのときは評価が付いていないため、「評価プラス」が応募条件の案件には応募することができません。
しかし評価をプラスにする方法は特別難しくなく、制限がない案件を完了させ1回でも評価されれば良いだけです。
そのため、評価によって応募する案件が制限されてしまうのは初回のみとなっているのでご安心ください。
認定ランサーって?
評価以外にもワーカーサイドでは、一定数の高い評価を獲得している人物には「認定ワーカー」という称号が付きます。
この評価により双方さらなる安心を得ることができるので、評価システムは非常に重要な判断材料になります。
1. 獲得報酬額:各カテゴリの上位20%
2. クライアントからの評価:4.8以上
3. プロジェクト完了率:90%以上
4. 24時間以内のメッセージ返信率:80%以上
5. ランサーズへのログイン:最終ログインが1ヶ月以内
6. 各種認証やプロフィールの登録:後述の項目が認証済み・登録済み引用サイト:ランサーズ
評価の変更・不適切な評価をされた際はどうすれば良いの?
基本的に、個人で一度付けた評価の変更を行うことはできません。
ただし、トラブルが起きる可能性があることを了承することで、時間が経ち過ぎていない評価ならば変更することが可能です。
どうしても行いたい場合は、ランサーズのサポートページの「ご意見・ご要望」から問い合わせを行う必要があります。
「お名前」の項目は登録しているランサーズIDが表示されます。
「ご利用区分」はワーカーかクライアントかを選択します。
「ご意見・ご要望の種類」を「その他」に変更し、要望内容に評価変更の旨を入力して一番下にある「個人情報の取り扱いに同意して送信する」を選択すれば完了です。
問題なくお問い合わせが送信できると、ランサーズから受け付けたことを教えてくれる自動メッセージが届きます。
あとはサポートからの返事を待ち、連絡がきたら評価変更理由の旨を伝え相手先に連絡を取ってもらい話し合いを行いましょう。
ここで注意したいのが、評価を変更することで生じる当事者間のトラブルには、当然ながらランサーズは対応してくれません。
トラブルの際の話し合いは、あくまで当事者同士で行う必要があることを注意しておいてください。
取引相手と期間内に連絡が取れなくなるとどうなる?
プロジェクトの途中で相手と連絡が取れなくなった場合に、連絡をもらうための手段としてランサーズ上でメッセージを送信する以外の方法があります。
一定条件を満たしていると、プロジェクト管理画面に「(取引相手と連絡が取れない場合はこちら)」が表示され「連絡催促申請」を出すことができます。
申請できるケース
1.プロジェクト方式固定報酬制のお仕事であること
2.取引が進行中であること
3.ランサーズのメッセージで、7日以上取引相手と連絡が取れない状況であること
4.連絡催促申請を既にしていないこと引用サイト:ランサーズ
この機能は相手からの連絡期限を設定し、期限までに対応され無ければ自動でプロジェクトの進行度合いに合わせた適切な処置を行ってくれる機能です。
対応しなかった場合は評価1が付与されるだけではなく、サポートに評価変更の申請をしても対応してもらうことができないので注意しましょう。
ランサーズとクラウドワークスは何が違うのか?
ランサーズとクラウドワークスは、どちらも同じクラウドソーシングサービスを手掛けていますが、2つのサービスに違いはあるのか?
そこで双方のサービス内容について比較してみましょう。
どちらのサービスがおすすめ?
2019年8月9日調べ | ランサーズ | クラウドワークス |
案件数 | 1,461,889件 | 8,609件 |
手数料 | 5-20% | 5-20% |
仕事方式 | 3種類 | 3種類 |
資本金 | 2,267,250,681円 | 2,090,300,000円 |
サービスを利用する上で、利用者が一番気になるであろう部分について比較してみました。
設立はランサーズの方が3年早いですが、現在は双方の資本金やサービスに大きな差はないといえます。
案件数は大きく離れていますが、これは時期により変動するものですので、いつもこの数字ということではありません。
結論としては、双方のサービスを利用しながら案件探しをするのがおすすめといえるでしょう。