Windowsパソコンのインターネット初期ブラウザとして設定されている Microsoft Edgeですが、他のインターネットブラウザを利用したことのある人からは「使いにくい」といった評判を聞くことも多いブラウザです。
今回はそんな Microsoft Edgeを自分の使いやすいように設定する方法と便利機能を解説します。
Microsoft Edgeを使いやすくするオススメ設定
ここではMicrosoft Edgeを自分仕様にして操作しやすくする設定の手順を画像付きで解説します。
今回設定するオススメ項目は以下の通りです。
- 画面テーマの変更
- ホームボタンを表示
- お気に入りバー
- 他ブラウザからお気に入りサイトをインポート
- 検索ブラウザ
- 起動時に表示されるページ
- デスクトップのサイトリンク
- ダウンロードしたものを入れるフォルダ
- 拡張機能を使う
画面テーマの変更
Microsoft Edgeの初期設定では画面上部や設定ページなどのテーマ(画面の配色)は白(グレー)になっています。
このテーマですがMicrosoft Edgeには2種類あり、黒に設定することもできます。
シックな印象にしたい時や白い配色で目が疲れてしまう場合にはテーマの設定を黒に変更するのがおすすめです。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.カスタマイズの項目にある「③テーマの選択」を押してプルダウンから「③黒」を選択。
右上の「…」を再度押すか、ブラウザ内でクリックを押してテーマの変更が完了です。
ホームボタンを表示
最新ニュースや天気予報、検索窓が表示されているページにワンクリックで移動出来るホームボタン。
こちらを表示設定にしておけば、戻るボタンを何度も押さずにホーム画面に移動出来るので便利です。
初期設定ではMicrosoft Edge既定ブラウザBingのトップ画面に移動するようになっていますが、自分の好きなサイトに設定することもできるので、ホームボタンの表示設定と共に手順を紹介します。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.「お気に入りバーを表示する」の欄のボタンをクリックし「③オン」に設定。
ブラウザ画面上部にあるバーにホームボタンが表示されます。
ホームページボタンを自分の好きなサイトに設定する方法
1.「ホームボタンを表示」の1~2の手順で「設定」を開く。
2.「ホームページの設定」欄のプルダウンをクリックし「特定のページ」を選択。表示された空欄にホームページボタンに設定したいURLを貼り付ける。
以上の操作でホームペ-ジボタンをクリックした時に表示されるサイトが変更できます。
お気に入りバーを表示しておく
従来のブラウザにも必須のお気に入りサイトを保存しておく機能ですが、Microsoft Edgeにも搭載されています。
Microsoft Edgeではお気に入りをブラウザ画面上部のバーに表示・非表示するのを選べるので、よく使うサイトがある人は表示させておきましょう。
お気に入りバーを表示させる手順は次の通りです。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.全般の「③お気に入りバーを表示する」をオンにする。
ブラウザの上部にお気に入りバーが表示されたのを確認したら「…」をクリックして設定画面を閉じて終了です。
他のブラウザからお気に入りサイトをインポート
MicrosoftEdgeでは、Internet ExplorerやGoogle Chromeなど他のブラウザで使用していたお気に入りをインポートしてそのまま使うことができます。
以前と同じ環境でインターネットを利用でき便利なので、Microsoft Edgeを利用し始めた際には是非設定しておきましょう。
インポートの仕方は次の2種類です。
- PCに入っているブラウザから直接読み込む
- サイト情報の入ったファイルから読み込む
PCに入っている別ブラウザから直接読み込む
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.「お気に入りとその他の情報を転送する」の下にある「③インポートまたはエクスポート」をクリック。
4.「ユーザー情報のインポート」から「④お気に入りを取り込みたい他ブラウザ」を選択し「⑤インポート」をクリック。
ブラウザ画面右上の☆をクリックし、「お気に入り」の中に指定した他ブラウザのインポートファイルが入っていれば完了です。
サイト情報の入ったファイルから読み込む
1.「PCに入っているブラウザから直接読み込む」1~3を参照。
2.「ファイルをインポートまたはエクスポートする」の欄にある「④ファイルからインポート」をクリック。
3.インポートしたいお気に入りが入っているファイルを選択。
ブラウザ画面右上の☆をクリックし、「お気に入り」の中に指定した他ブラウザのインポートファイルが入っていれば完了です。
使いやすい検索エンジンを設定
アドレスバーなどに文字を入力して調べたい記事を検索してくれる検索エンジン。
有名なものでは「Yahoo!」「Google」「Bing」などがあります。
そんな検索エンジンもMicrosoft Edgeでは自分の使いやすいものに設定することができるので設定方法をご紹介していきます。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.「③詳細設定」を選択し「アドレスバー検索」欄の「④検索プロバイダーの変更」をクリック。
4.表示されている「⑤検索エンジン」から好きなものを選び「⑥既定として設定する」をクリック。
ブラウザ上部のアドレスバーに検索したい文字を入力し、出てきたページの検索窓の左側に設定した検索エンジンのロゴが表示されれば設定完了です。
起動時によく使うページを表示
Microsoft Edgeを起動して一番始めに表示されるスタートページ。
ここに自分がよく使うサイトを表示しておけば、毎回サイトのリンクをクリックする必要がなくなり作業の時間短縮になります。
決まった作業をする人や、インターネットカフェのように第三者に特定のページを使用して欲しい場合に設定するといいでしょう。
サイトURLを複数設定でき、一番上に表示されているもの以外はタブで開くようになっています。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.「Microsoft Edgeの起動時に開くページ」欄のプルダウンを「③特定のページ」に選択し、「④+新しいページの追加」をクリックしてスタート時に起動したいページのURLを入力。
「特定のページ」の下に入力したURLが表示されていれば完了です。
次回Microsoft Edgeを起動した際に追加したURLのサイトが表示されます。
デスクトップにサイトのリンクを作成
Microsoft Edgeを閉じる作業が多い場合や、日によって使うサイトがバラバラの場合はPCのデスクトップにサイトのリンクのショートカットを貼り付けて直接リンク先に移動する方法がおすすめです。
既にMicrosoft Edgeが表示されている時にデスクトップのリンクを開くと、新しいタブとして表示されます。
1.ショートカットのリンクを作成したいサイトのURLをコピー。
2.デスクトップの何も表示されていない部分で右クリック(①)。「②新規作成」をクリックし「③ショートカット」を選択。
3.「項目の場所を入力してください」と表示されるので”1.”でコピーしたURLをペースト(④)。「⑤次へ」をクリック。
4.「⑥このショートカットの名前を入力してください」と表示されるので、表示させたいリンク名を入力し「⑦完了」をクリック。
以上で右クリックをした場所にURLリンクのショートカットが表示されます。
ショートカットの位置を移動させたい場合は左クリックを押しながら表示させたい位置に移動し放すと変更できます。
ダウンロードフォルダを設定
Microsoft Edgeで動画やファイルなどをダウンロードした際の既定の保存場所を変更できます。
通常は「C:\Users\(ユーザー名)\Downloads」内に収納されますが、他の場所に設定したい場合は次の手順で変更できます。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②設定」をクリック。
3.ダウンロード欄の「保存先を選択してください」の下にある「③変更」をクリック。
4.ダウンロードした物を収納したいフォルダを選択。「④フォルダーの選択」をクリック。
「保存先を選択してください」の下に指定したフォルダ名が表示されていれば変更完了です。
拡張機能をインストール
Microsoft Edgeには元から使える機能の他にも、好みの機能をダウンロードして使う拡張機能が備わっています。
基本の設定が使いづらいようであれば、拡張機能を取り入れて自分の使いやすいようにカスタマイズしてみましょう。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②拡張機能」をクリック。
Microsoft Edgeオススメの拡張機能が表示されます。
探している拡張機能がない場合は、一番下までスクロールし「その他の拡張機能を探す」をクリックすればMicrosoft Storeに移動するので目的の拡張機能を見つけてください。
Microsoft Edgeの便利機能
Microsoft Edgeは使いにくいという評判も多く聞きますが、Microsoft Edgeならではの便利な機能も備わっています。
「Microsoft Edgeのおすすめ設定」で自分仕様にカスタマイズしたら、これからご紹介する便利機能も使って更に快適に利用しましょう。
- 読み取りビュー
- Webノート
- タブの保存・復元
- 表示されているページをInternet Explorerで開く
- 表示されているページをPDFファイルで保存
【読み取りビュー】関連記事などを省いて本文を読みやすくする
「読み取りビュー」とは、記事とは関係ないリンクや文字・画像、デザイン装飾、広告などの不要な情報を取り除き、見た目をシンプルにすることで記事の本文を読みやすくする機能です。
読み取りビューでは主に以下の機能が使えます。
- テキストの表示を変える
- 機械が記事を音声で読み上げる
- 記事を印刷する
- 記事を全体表示にする
読み取りビューを起動させるには画面上部のアドレスバーの中にある本のマークをクリック。
3秒程度の間、読み取りビューの機能が表示されます。
また読み取りビューには読み取りができるページとできないページがあり、本のマークが黒く表示されているページのみ読み取りが可能となっています。
【テキストのオプション】テキストの表示を変える
文字の大きさと背景の色を変更できます。大きさと背景色は種類がいくつかあるので、自分の見やすい表示に設定できます。
【音声で読み上げる】機械が記事を音声で読み上げる
記事の文章を機械が読み上げてくれます。
声の種類は3種類あり、速度も変更可能。
巻き戻しや読み飛ばしもできるので、PCを触れない時や離れている場面で重宝される機能です。
【学習ツール】読み取りビューの設定を変更できる
「テキストのオプション」よりも詳細に設定を変更できます。
背景色や文字の間隔、文章構成ツール、また「音声で読み上げる」を使う際にどこを読み上げているのか分かりやすく表示する機能が搭載されています。
【印刷】記事を印刷する
該当ページの記事のタイトルから文末までを印刷できます。印刷の向き、印刷するページ、文字のサイズ、余白、何ページ目かの表示など細かく設定できるようになっています。
【全体表示】記事を全体表示にする
アドレスバーやタブ、お気に入りバーなどの表示も完全に消して記事のみを画面に全体表示できます。
【Webノート】webページに手書きメモをつける
WebノートとはMicrosoft Edgeに搭載されている機能で、表示されているWebページに手書きで文字などを書き込んだ画像を残せます。
Webノートでは次の機能が使用できます。
- ペン
- 消しゴム
- タイピングでの文字入力
- 選択範囲をコピーして他のソフトに挿入
Webノートを開く・閉じる
Webノートを使うにはブラウザ右上のペンマークを選択してください。
終了するには右上の「×」をクリックします。
「×」は2カ所ありますが、上にあるものはMicrosoft Edgeのブラウザを閉じるボタンなので下にある紫色バーの「×」を押してください。
ペンの種類
ペンはボールペンと蛍光ペンから選択できます。
色の種類・サイズが豊富なのでオリジナル性の高いメモがとれます。
蛍光ペンは下の文字が透けて見えるのでマーカー機能としても使えます。
消しゴムの種類
消しゴムは線を1つずつ消す方法と描いたものを一斉に削除する2種類あります。
1つずつ消す場合は消したい線の上でクリック。
描いた線を全て消したい場合は消しゴムを2回クリックして「すべてのインクを消去」を選択します。
タイピングでの文字入力
Webノートでは手書きの文字だけではなくタイピングで入力もできます。
細々した文字や整列した文字を記入したい時は「ノートの追加」からキーボードで書き込むと綺麗にまとめられます。
選択範囲をコピーして他のソフトに挿入
「クリップ」で範囲を選択しコピーしたスクリーンショット画面をペイントなど他のソフトに貼り付けることができます。
Webノートでメモしたものを他のPC用ノートアプリや画像編集ソフトに貼り付けて編集したいときに便利な機能です。
Webノートを保存・共有
Webノートに書き込んだものは「Webノートの保存」から保存先を選択し残しておけます。
保存先は「one note」「お気に入り」「リーディングリスト」から選択できます。
また、保存した画像は「Webノートを共有」から他の人やMicrosoft Edge以外のソフトやアプリに送信も可能です。
【タブ】タブを保存・復元する
PCの動作が重い時など、動きを軽量化するために一度Microsoft Edgeを閉じたりPCを再起動したい。
そんな時は現在表示されているタブを保存して、次にMicrosoft Edgeを起動したときに同じページから始めましょう。
タブの保存・復元方法は次の手順で行うことができます。
タブを保存
ブラウザ画面左上の矢印が描かれているファイルマークをクリックします。
「タブをどこに移動しますか?」と表示されるので「OK」を押せばタブの保存は完了です。
タブを復元する
タブの保存マークの左にある「①ファイルが二重になっているマーク」をクリック。
次に特定のタブのみ復元したい場合は「②復元したいページ」の画像をクリック。
また、保存しているタブを全て表示したい場合は「(②)タブの復元」をクリックすれば保存していたタブが全て復元されます。
【Internet Explorer】使い慣れたInternet Explorerでページを表示
Windows10から新たに既定ブラウザとして参入したMicrosoft Edgeですが、以前の既定ブラウザのInternet Explorerで表示したい場合もあるかと思います。
そんな時には一時的にInternet Explorerでサイトを表示しましょう。
表示しているページをInternet Explorer読み込む方法は以下の手順となっています。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②その他のツール」を選択し「③Internet Explorerで開く」をクリック。
以上の操作を行えばInternet Explorerのウインドウが開かれ、Microsoft Edgeで表示していたページをInternet Explorerで閲覧できます。
【PDF】表示しているページをPDFファイルとして保存
Microsoft Edgeでは印刷機能を使って、表示ページの情報をPDFファイルとして保存できます。
ファイルをスマホやタブレットで共有すればどこでも確認したり、専用のアプリでメモを書き込んだりすることも可能です。
PDFファイルでの保存方法は次の通りです。
1.画面右上の「①…」をクリック。
2.「②印刷」をクリック。
3.プリンタの欄のプルダウンをクリック。「③Microsoft Print to PDF」を選択し「④印刷」をクリック。
保存先を選択し「保存」をクリックすれば指定の場所にPDFファイルがダウンロードされます。
他ブラウザと機能を比較
Microsoft EdgeはWindows10の標準ブラウザとして搭載されていますが、インターネットブラウザは以前のWindows標準ブラウザのInternet Explorerなど様々な企業からも登場しています。
こちらではユーザー使用率の高い次の3種類のブラウザとMicrosoft Edgeの性能を表にして比較しました。
・Internet Explorer
・Google Chrome
・Firefox
どうしてもMicrosoft Edgeが使いにくい場合には、表を参考に他ブラウザをメインとして利用するのも良いかもしれません。
Microsoft Edge | Internet Explorer | Google Chrome | Firefox | |
ユーザー数 | ★★☆☆ | ★★★☆ | ★★★★ | ★★☆☆ |
初心者向け | ★★★★ | ★★★☆ | ★★★★ | ★★☆☆ |
読み込み速度 | ★★★☆ | ★★☆☆ | ★★★☆ | ★★★★ |
セキュリティ | ★★★☆ | ★★☆☆ | ★★★☆ | ★★★★ |
拡張機能 | ★☆☆☆ | ★☆☆☆ | ★★★☆ | ★★★☆ |
対応OSの種類 | ★☆☆☆ | ★★☆☆ | ★★★☆ | ★★★☆ |
インストールのしやすさ | ★★★★ Windows10標準 ブラウザ | ★★☆☆ | ★★★★ | ★★★★ |
以上Microsoft Edgeを簡単に使えるおすすめ設定・便利機能の紹介でした。
使いにくいと言われているMicrosoft Edgeですが、読み取りビューやWebノートなど便利な機能も搭載されているので、初期設定やバーの表示などを見直して自分の使いやすいよう設定し利用してみてください。