2023年10月11日現在、三菱UFJ銀行を含む11の銀行で不具合が発生しています。
今回の記事では11の銀行で発生している不具合の復旧時期の予想について解説していきます。
Contents
11銀行で不具合が発生
2023年10月10日から、11つの銀行で他の金融機関に送金ができない不具合が起きています。
対象となっているのは
対象銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 山口銀行
- 北九州銀行
- もみじ銀行
- 日本カストディ銀行
- JPモルガン・チェース銀行
- 商工組合中央金庫
上記の11の銀行です。
具体的には支払いができない、給料の振り込みがされないなど消費者の生活にダイレクトに影響する問題が起こっています。
全銀システムの不具合が原因
11つの銀行で不具合が起きている原因は、各金融機関が利用している全銀システム(全国銀行データ通信システム)の影響です。
全銀システム内の他銀行への送金機能の箇所に不具合が発生してしまっているため、他の銀行への送金ができない状況になっています。
支店同士は可能
今回不具合が出ているのは他銀行への送金のみで、支店同士での振り込みは可能です。
またサイバー攻撃による影響などは現在確認されていないとのことです。
全銀システムは1973年の稼働開始から初めての不具合
全銀システムは1973年から金融機関で利用されているシステムですが、稼働開始から50年間で利用者に影響が出るほどの大幅な不具合は初めてとなります。
多くの金融機関が利用しているシステムですが、50年もの間安定稼働をしてきた実績がありました。
そのためかなりの信頼があった当システムですが、今回の大規模不具合が起きてしまったことにより大きな混乱を生んでいます。
11日 7時時点で復旧の目処が立っていない
全銀システムの不具合に関しては、2023年10月11日 7時時点で復旧の目処が立っていないとのことです。
不具合発覚直後から修正のためのプログラムの書き換え等を行うなど、迅速な対応は行われましたが、不具合は継続して出ているとのことです。
またその後復旧時期の見込み等も公表されていません。
振り込みに関してはバックアップ機能を活用して行われている
送金システムは機能していないものの、10日時点で振り込み受付が完了している送金分に関しては、バックアップを活用して順次振り込まれているとのことです。
そのため送金されなかった分がどこかに消えてしまったなどのトラブルも発生しない予定です。
今週中には何かしらの進捗があると予想
全銀システムの復旧の見込みは立っていませんが、対応の速さを見る限り今週中には何かしらの進捗があると予想します。
また影響範囲がかなり大きいため、システムの完全復旧まではいかなくとも送金のための何かしらの対応策は実施される可能性があります。
13日までには復活するという声が
具体的な復旧目処は立っていませんが、13日までには復活するという声もあります。
一方で上記はあくまで目安なので、急ぎ送金をしないといけないものがあれば、早めに振り込み先に相談をした方がいいでしょう。
どれだけ遅くとも月内には復旧すると予想
全銀システムでは不具合の復旧に対して迅速に対応を行っていることや、修正用のプログラムのテストも実施されていることが公表されています。
具体的な時期は不明ですが、どれだけ遅くとも月内には復旧する可能性が高いです。
補填や補償は無いのか?
不具合により他銀行への振り込みができない問題に関して、補填や補償はない見込みです。
理由としては不具合が発生した10日時点で受付が完了している振り込みに関しては、バックアップ機能を活用して振り込みが順次行われているためです。
振り込み期限に間に合わない場合の遅延金などの補償に関しても、期待しない方が良いでしょう。
一方で全国的に発生している不具合が原因のため、すぐに行わないといけない振り込みに関しては期限延長の交渉等を行える可能性があります。
期限に間に合わなさそうな場合には、振り込み先にまず連絡をとってみることをおすすめします。
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