前回から約2か月ぶりにiOSのアップデートが開始されました。
新たに公開されたiOS14.7の詳細について、そして気になる不具合報告についてをまとめてご紹介していきます。
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iOS14.7のアップデートの詳細
今回公開されたiOS14.7の大きな特徴は、7月14日に発売が開始されたAppleのモバイルバッテリー「MagSafeバッテリーパック」への対応が挙げられます。
その他には、過去に報告されていた不具合の修正がメインとなっており、特別大きな仕様変更はありません。
MagSafeバッテリーパックとは
「MagSafeバッテリーパック」とはAppleが発売している純正アクセサリで、デバイスと磁力でくっつけることができるワイヤレスバッテリーです。
非常にコンパクトでスタイリッシュ、そして直感的なデザインでAppleファンの注目を集めています。
現状の対象機種はiPhone12シリーズのみとなっているので、購入時にはご注意ください。
iOS14.7のアップデートで追加された新機能
iOS14.7の新機能
- iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro MaxがMagSafeバッテリーパックの使用に対応
- HomePodのタイマーを管理する機能が「ホーム」アプリに追加(iPhoneでHomePodのタイマーを管理できるようになった)
- Podcastライブラリで、すべての番組を表示するか、フォローしている番組のみを表示するかを選択可能
- 「天気」と「マップ」でカナダ、フランス、イタリア、オランダ、韓国、スペインの空気質の情報が利用可能
今回のアップデートで追加された新機能は上記の通りです。
新機能とは言っても大きな変更はなく、既存機能への追加や新ガジェットへの対応がメインとなっています。
iOS14.7のアップデートで修正された問題
iOS14.7で修正された問題
- Apple Musicの「プレイリストを共有」メニューオプションが表示されない問題
- Apple Musicのロスレスオーディオとドルビーアトモスの再生が予期せず停止することがある問題
- 一部のiPhone 11モデルで、再起動後に表示されなくなっていたバッテリーサービスのメッセージを復元
- メールメッセージを作成していると点字ディスプレイに無効な情報が表示される可能性がある問題
今回、iPhoneユーザーを喜ばせた問題修正がApple Musicに関する不具合修正でしょう。
再生後15秒で勝手に音楽が切れてしまう不具合でしたが、「しっかり改善されていた」との報告がSNS上で多く見られました。
また一部ユーザーからは「バッテリーの消費が遅くなった」「熱くなるのがマシになった」というコメントも寄せられていることから、今回のアップデートは概ね好評であることがわかります。
iOS14.7のアップデートで変わったその他の機能
その他の機能
- 「探すApp」で非公開で安全に確認できる「Air Tag」に対応
- 絵文字のバリエーション追加
- 「Siri」の機能拡張(緊急連絡先に発信や通話発信者の読み上げなど)
- 「Apple Music」のお気に入り楽曲をインスタやFacebookで共有可能になったなど
- iPhone12を対象に「5G」の最適化やバッテリー駆動時間の改善など
- 「マップ」機能の「到着時間」を共有可能に
このように細かな機能の改善や追加も行われています。
iOS14.7のアップデートに対応している機種は
今回のアップデートはiPhoneのみのアップデートとなっており、普段は同時にアップデートが発表されるiPadは未対応となっています。
iOS14.7対応機種一覧
- iPhone12
- iPhone12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Por Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPhone SE(第1世代)
- iPhone SE(第2世代)
iOS14.7のアップデートで報告されている不具合
iOSアップデート後はデバイスの機微が不安定になりやすいため、不具合が起こりやすい状態に陥るのが常です。
多くの場合はアップデート後数日で、自動的にデバイスが最適化され不具合も解消されていく傾向にあるものの、日々使うiPhoneの不具合は何かと不便で困ってしまうもの。
今回のアップデート後、リサーチしたところによると大きな不具合が起こっている様子はありませんでしたが、やはり細かな不調が起こっていることがわかります。
アップデート中にエラーが発生し、インストールできない
手動でアップデートを開始したものの、途中で原因不明のエラーを起こしアップデートが中止されたという例です。
この場合は再度アップデートを試みると改善することが多くあります。
後述しますが、アップデート前は電波環境やデバイスのバッテリー容量に注意して開始することで、始めたアップデートを中止にされる可能性がグッと下がります。
準備をしっかり行ってから再度アップデートを試みてみましょう。
Apple Watchのロック解除できない
一部のiPhoneで、「iPhoneでロックを解除」を有効にしていてもApple Watchのロックが解除できない問題が発生しているとAppleから公式発表がされています。
この不具合については近日中のアップデートで解決予定となっており、それまではパスコードを使用してロックを解除するようにアナウンスが行われています。
なお、Apple Watchに設定したパスコードを忘れてしまっている場合は、リセットする必要があるので要注意です。
一部アプリが使えなくなる・挙動がおかしい・通知が来なくなる
アプリが落ちやすくなったりプッシュ通知が届かない場合は、iOSとアプリのバージョンが合っていない可能性があります。
iOSがアップデートする前後、アプリも同時期にアップデートをリリースすることがよくあります。
これにより、新しいOS下で安定した状態でアプリが動くようになるためであり、どちらか一方が新しすぎたり古すぎるバージョンんだと上手く嚙み合わず、挙動も不安定なものになってしまいます。
iOSアップデート後、アプリが不安定な場合はまずアプリを最新バージョンへアップデートしましょう。
それでも改善しない場合は、一度デバイスを再起動してみてください。
iPhoneが熱くなる
今回のアップデートの問題修正の中には「バッテリーの最適化」があります。
これにより多くのユーザーが熱くなりやすかったiPhoneが熱を持たなくなったという喜びの感想を寄せています。
しかし一部のユーザーからは「変わらず熱を持っており、むしろ前回より熱くなりやすくなったのでは?」という感想を書いている方もいました。
大半のユーザーが問題を解決した一方で、不具合が改善しないケースも少なからず残ってしまったようです。
iPhoneが熱くなる理由は?
iPhoneが熱くなる理由の多くは「CPUへの負荷」「使用データ量が多い」など、iPhoneへの過度な負荷が挙げられます。
iPhoneでゲームをするなど、大きなデータ量を頻繁に通信するとよくこの症状に悩まされるでしょう。
iPhoneが熱を持つと予期せぬエラーの原因となるので、一度電源を落としたりデータの使用量を減らして様子を見ましょう。
その他起こりやすい不具合
iOSアップデート後は何かと問題が起こりやすくなります。
下記は過去のアップデート後、バージョン関係なく頻発していたエラーについてご紹介していきます。
iOSアプデ後に起こりやすい不具合
- バッテリーの消費が早くなる
- ロック音が途切れる
- 画面反応しなくなった
バッテリーの消費が早くなる不具合
iOSのアップデート後特に多いのが「バッテリーの消費が早くなる不具合」です。
アップデート後は端末内部も不安定はことから消費電力が増え、自ずとバッテリーの消費も早くなる傾向があります。
これは数日をかけてデバイスの中身がOSに合うように変化(最適化)していくことで改善されることがほとんどなので、様子をみましょう。
ロック解除音が途切れる
一部の機種で前回から起こっていたiPhoneのロック解除音が途切れて聞こえる不具合が継続しているという報告がありました。
使い心地にはあまり関係ないものの、頻繁に耳にするシーンが多いため違和感を感じやすい方も多いようです。
画面反応しなくなった
新しいOS適応後、突然画面が反応しなくなるという不具合もアップデート後に発生しやすい症状の一つです。
そんなときは、下記を試してみてください。
画面が反応しなくなったときの対処法
- 保護フィルムやケースの着脱
- iPhoneの再起動
- 再起動できないときは強制終了
- iPhoneの初期化
なお、後述しますが「初期化」はリスクが多いため最終手段としてください。
基本的な対処法を行っても回復しない場合はAppleサポートへ相談してみましょう。
iOS14.7へアップデートする前に必ずするべきことは?
アプデ前に必ずすべきこと
- データのバックアップを取っておく
- 本体の空き容量を確保する
- 充電器に接続しておく
- アップデートするためにデバイスを操作しない時間を確保する
OSとは、デバイスの中枢を担う大切な機能です。
そのOSを更新するということは、アップデート後何か問題が起こったときには遅くなってしまう恐れがあります。
アップデートを開始する前は必ずデータのバックアップは取っておきましょう。
iOS14.7へアップデート後、不具合が出た場合の対処法は?
今のところ大きな不具合が報告されていないiOS14.7ですが、万が一アップデート後不具合が出た場合の対処法をご紹介します。
下記はバージョンを問わず、iPhoneの動作がおかしくなったときに有効な方法なので覚えておいて損はありません。
マルチタスクを削除する
iPhoneの「マルチタスク」とは、バックグランドで開いているアプリを表示させる機能です。
マルチタスクはいくつ開いていてもiPhoneの動作に作用するものではない、という説もありますが、デバイスが不調の際は一旦すべてのアプリを落としてしまった方が無難です。
起動中のアプリのいずれかがiPhoneの動作を不安定にしている恐れもあり、特にアップデート後の機種内バランスが悪いときは一旦状態をフラットにしてしまいましょう。
デバイスを再起動する
幅広い精密機器・アプリケーションで最も有効かつ簡単なのは再起動です。
不安定な挙動の原因になっているプログラムの読み込みを再起動することで初期化し、ゼロの状態に戻すことで停滞していた処理を再びやり直してくれます。
iPhoneは様々な機能が同時並列で稼働しているので、たった一つの問題でも他の機能に作用して動作を鈍くしてしまうこともあいます。
「あれ?」と思ったら一度再起動してみましょう。
SIMカードを一度取り出してみる
画像引用:Apple公式サイト
iPhoneに内臓されているSIMカードとは、デバイスの契約者(利用者)や識別番号・電話番号などの基本情報が記録されている小さなカードです。
接触の問題でこのカードが読み込めなかったりするとデバイスが上手く利用者を認識できず、不具合に繋がります。
SIMカードはiPhoneの種類によって差し込み口が異なります。
Apple公式サイトを参照の上、慎重に取り扱うように心がけてください。
デバイスを初期化する
アップデート前にバックアップをしっかりとっているのならばデバイスを初期化することも可能になります。
しかし初期化は文字通りiPhoneを工場出荷状態の真っ白な状態に戻してしまうので何かとリスクが高いということを念頭に置いておきましょう。
どうしても不具合が直らない場合の最終手段と考えた方が無難です。
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