引用:Amazon公式サイト
この記事から分かること!
- Amazonのスパムメールと偽サイトの危険性
- スパムメールや偽サイトの見極め方法
- スパムメールや偽サイトへの対処法
アメリカに本社を構え、世界中一番知名度が高いといっても過言ではない総合ECサイト「Amazon」。
現在では、ECサイトの他にも動画配信などのさまざまなサービスを手掛けており生活の多くに関係しているサービスの1つです。
国内でも大勢の人が利用しているAmazonですが、その人気を逆手に取りAmazonを騙る偽サイトやスパムメールの被害も後を絶ちません。
今回は、そのような偽サイトやスパムメールの見破り方や対処法などについてご紹介したいと思います。
Amazonを装った偽サイト・スパムメールが増加している
引用:Amazon公式サイト
ほとんどの人が「偽サイトなんて簡単に分かる」「偽サイトに引っかかる方が悪い」と考えていると思います。
確かに、偽サイトに引っかかるのは不注意ともいえます。
しかし、近年の偽サイトは非常に精巧に作られており本物と区別が付かないほどのクオリティになっています。
そこで、本物のAmazonと偽サイトを判断する簡単なポイントについてご紹介したいと思います。
URLをチェックする
一見すると、本物と見分けが付かないくらい精巧に作られている偽サイトですが、1つだけ騙せない部分があります。
それが、インターネットの住所ともいえるURLです。
このURLは唯一無二といえるもので、同じURLは存在しません。
そのため、本物のAmazon公式サイトのURLを覚えておくことで偽物か簡単に判別することができます。
本物のAmazon公式URL:www.amazon.co.jp
【偽サイトのURL】
https://www.amazon【-co-jp.pw】(ドメインが違うものが多い)
www.amazon-co-jp.pw(URLの最初に「https」が付いていない)
しかし、今後も別のURLを使用した偽サイトが出てくることが予想されています。
その際に注意したいのが、「-(ハイフン)」「.(ドット)」など細かい違いの部分です。
ログインする必要がある場合は、一番に本物の公式サイトか確認するのを忘れないようにしましょう。
不安な場合は、自分のブックマークからAmazonへ移動しログインすることをおすすめします。
スパムメールか見極めるために覚えておきたいポイント
精巧に作られている偽サイトのように、Amazonを騙ったスパムメールもまた被害に合う要因の1つです。
スパムメールは、こちらの不安や油断を上手く煽って個人情報を抜き取ろうとしてくるため、届いたメールに対して冷静な判断を必要とします。
特にスパムメールの件名には個人情報に関係する文言が多く、以下のようなものが多数報告されています。
スパムメールに多い要注意件名
- 「アカウントに不正なアクセスがありましたら!至急IDとPWを変更してください!」
- 「商品代金がまだ入金されていません。本日中に入金の確認ができない場合は法的な手続きを行います。」
- 「ご指定のクレジットカードの有効期限が切れています。早急に登録情報の更新を行ってください!」
- 「商品の購入手続きが完了していません。本日中にログインをして手続きを完了させてください。」
- 「コンテンツ利用料金が精算されていません!本日中にご連絡をください!」
このような件名が届いた場合は「もしかしてスパムメールかも?」と警戒し、注意深くチェックをしましょう。
また、この項目では本物とスパムメールを見分けるための重要なポイントについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
送信元のメールアドレスを必ずチェック
偽サイトと同じようにAmazonのスパムメールも、公式からのメールと勘違いさせるためにアドレスが似ているなど小細工がされています。
【偽メルアド例】
- amazone.co,jp(アマゾンではなくアマゾネ)
- amazonn.co.jp.hp(amazonnとNが1個多い)
- awazon.co,jp(アワゾンになっている)
Amazonのコメントによると、Amazonから送られてくる送信元は定められていると断言しています。
そのため以下の送信元以外から送られてきたメールは、すべてスパムメールと判断して問題ないでしょう。
Amazon公式が使用する送信元一覧
【Eメールアドレス】
- amazon.co.jp
- amazon.jp
- amazon.com
- amazonbusiness.jp
- email.amazon.com
- marketplace.amazon.co.jp
- m.marketplace.amazon.co.jp
- gc.email.amazon.co.jp
- gc.amazon.co.jp
- payments.amazon.co.jp
【SMS】
- 09090097540
- 08021585817
- Amazon
- TheDrop
【サービス】
- Amazonショッピングアプリ
- LINEアプリ
引用:Amazonヘルプ
ただし、送信元をAmazonに変更するなりすましメールの可能性もあります。
そのため、メールアドレスだけで判断するのは大変危険なので、アドレス以外の部分のチェックも忘れないようにしましょう。
PCの知識をお持ちならば、メールソースを開き「Return-Path:」に記載されている情報をチェックすれば、本当の送信者が誰か分かります。
また、Amazonを騙って送られてくるスパムメールはこのようなものが届きますので、ご自身が送られてきた際などこちらのスパムメールと見比べてみてください。
メールソースの閲覧方法
メールソースの閲覧方法ですが、ここでは利用者が多いであろうGメールの方法をご紹介したいと思います。
まず、画像の矢印の部分にある「・・・」を開きます。
表示された項目から「メッセージのソースを表示」を選択しましょう。
選択すると送信元などのメールソースが表示されたページに移動します。
ページを下にスクロールし、ソースコードをチェックしてください。
「Return-Path:」に表記されているのが送信者の情報になります。
もしここにAmazon送信元一覧以外からの表記があった場合は、スパムメールの可能性が高いので注意してください。
差出人名や件名に怪しい点がないか確認
メールアドレス以外で判断できるチェック箇所は、メールに掲載されているURL情報です。
サイバー犯罪者の目的は「ログインID/PW」などの個人情報です。
ほぼ間違いなく、ID/PWを入力させるための偽ログインページへ誘導するURLが添付されています。
そのURLをチェックし、不審な点がある場合は送られてきたメールからログインをせずに削除しましょう。
これが送られてきたらスパムメールを疑おう
スパムメールを疑う点は下記を参考にして下さい。
メール・SMSで情報提示を求めてくる
Amazonのヘルプページ「スパムメールの見分け方」にも記載されているように、AmazonがメールやSMSを使い情報提示を促すことは絶対にありません。
例えば上記のようなSMSを利用したスパムでは、電話番号が記載してあるため電話を掛けてしまい執拗に電話が掛かってきたり、電話に出た際に銀行口座などの個人情報を尋ねられるケースがあります。
もちろんスパムメールですので、相手にこちらの情報を一切教えてはいけません。
銀行口座番号やクレジットカード番号などの暗証番号や更新を促す
出身地やペットの名前など、個人を特定するために使用する情報
税金関連の情報
AmazonまたはセラーセントラルにログインするためのID/パスワード
他にも上記のような個人情報をメールやSMSで提示を求められた場合は、100%スパムメールと断言できるので無視しましょう。
届いたメールのアドレスがAmazonからではない
送られてきたメールが、以前やり取りしていたAmazonのアドレスでない場合は慎重に行動しましょう。
まずは上記の送信元一覧などから、Amazonの公式が使用するアドレスかチェックしてください。
仮にアドレスが一致しても、まだ油断してはいけません。
小細工をしているスパムメールでは、Amazonのアドレスに見せかけたなりすましメールを送ってくるものもあります。
そのため、メールに添付されているURLのチェックも怠らないようにしましょう。
もしこれがAmazon公式サイトのURLでない場合はスパムメールですので、すぐにブラックリストに入れて消去してしまいましょう。
文章に誤字・脱字があるなど不自然
送信されてきたメールの文章の日本語がおかしい場合や、必要ないスペースや句読点が不自然にある場合はスパムメールの可能性が高いです。
例えば文章内に「今すぐ,あなたのアカウント_を.確認して・くだ"さい」などの記号が入っているならば、迷惑メールフィルターの検出を避けるための対策と見て間違いありません。
他にも「アカウントが一時的に停止されました」「不正なアクセスを感知したため」などの実際にありそうな件名でも、文章をよく読むと「今すぐ確認お願いします」「詳細を保護する必要があります」など日本語がおかしいことがあります。
この場合は下手にメール内のURLを触る前に、そのままブラックリストに入れて消去してしまいましょう。
スパムメールが届いた際の対処法
スパムメールが届いた際の対処法を分類に分けて解説していきます。
Amazon公式サイトで注文・支払い状況を確認する
Amazonから「注文商品について」「商品代金が入金されていない」などメールがきた場合は、まず一番にブックマークや検索して表示されたAmazon公式サイトにログインをし、自分の購入状況や個人情報を確認しましょう。
確認する方法はトップページの右上にある「注文履歴」を選択し開きます。
移動したページでは自分の注文履歴や未発送の商品、キャンセルされた商品をチェックすることができます。
もし仮にスパムらしきメールに「商品が~」と書かれていたら、ブックマークや自分で検索したAmazonで注文や支払いの状況を確認しましょう。
電話をかけてしまった・かかってきた場合
SMSなどで「アカウントを停止しました。解除するにはこちらにご連絡をください。0X0-XXXX-XXXX」と電話番号が記載されているスパムメールなどもあります。
基本的に知らない電話番号には出ない・掛けないが最善の対応です。
しかし、誤って電話を出てしまう・掛けてしまった場合ですが、相手から連絡が来る前に着信拒否に登録をして電話を掛けてこれないようにしましょう。
相手と話してしまい、何かしらの情報提示のやり取りをしてしまった場合は、消費者庁の「消費者ホットライン」に電話で相談することをおすすめします。
身近な相談機関を紹介してもらえるので、相談する場所に悩まず迅速に解決を目指すことができます。
電話番号をネット検索してみる
近年はさまざまな事に注意しなくてはいけず、個人でもしっかりとした自己防衛が求められるようになってきました。
例えば電話番号など、今はフィッシングや詐欺に使用された電話番号かインターネットを使い調べることができます。
まず怪しいと感じたら、Googleなどで検索して怪しい電話番号かチェックすることを強くおすすめします。
添付されているURLを開いてしまった場合
添付されているURLを誤って開いてしまった場合は、ウィルスなどの悪質なソフトウェアがPCにインストールされてしまうこともあります。
そのままにしておくと、Amazonだけではなくその他のID/PWや個人情報が筒抜けになってしまい大変危険です。
まずはウィルス対策ソフトを使い、PC内のすべてのファイルをウィルスチェックしましょう。
それでも様子がおかしい場合は、Windowsは「Windows Update」、Macintoshは「ソフトウェアアップデート」を行ってみてください。
スマートフォンの場合は、同じようにスマートフォン用のウィルス対策ソフトを使用してチェックしましょう。
それでも直らないならば、使用しているキャリアの相談窓口に相談することをおすすめします。
偽サイトに個人情報を入力してしまった場合
偽サイトなどで何かしらの個人情報を入力してしまった場合は、被害が出ていなくてもすぐに所定の相談窓口に相談してください。
例えば、連絡先電話番号やメールドアレスを変更されるなど状況によっては被害情報が本人に届かないケースも考えられます。
そのため、少しでも個人情報を入力したなら必ず警察機関等に連絡するようにしましょう。
最近ではサイバー対策にも力を入れているため、警視庁にフィッシング被害の窓口が設立されているので相談しやすくなっています。
少しでも違和感を感じたら公式サイトにお問い合わせをしよう
スパムメールやなりすましへの対応策として、SMSは利用しているキャリアの報告窓口に報告しましょう。
Eメールの場合は、Amazonのスパムやなりすましメールを報告するページから報告をします。
怪しいと思ったメールの「本文」「メッセージヘッダー(To、件名)」「HTMLソース」などを、stop-spoofing@amazon.co.jpまで添付または転送しましょう。
Amazonを利用する全員が協力することで、今後の被害を最小限に抑えることができます。
もちろん今回のようなスパムメールやフィッシング詐欺は、Amazonなどの大手ECサイトに限った話しではありません。
大手よりも件数は少ないですが、個人の売買サイトでも同様の被害報告は出ています。
さらなる被害を作らないためにも、可能な限り公式に報告をし驚異への情報を共有しましょう。
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