名刺や書類をまとめる作業は非常に面倒ですが、「CamScanner」を使えば簡単にデータ化することが出来るため、便利だと話題になっています。
この記事では、現在ビジネスシーンで注目されているアプリ「CamScanner」の解説と使い方をご紹介します。
CamScannerとは
書類をデータ化したり、あまり必要無いが一応残しておきたい書類などを、簡単にデータ化出来るのが「CamScanner」です。
「CamScanner」を使えば、面倒な作業や画像加工も簡単におこなえるため、「仕事を効率化出来るアプリ」として話題になっています。
ユーザー数も爆発的に増えており、現在9000万人以上のユーザーが利用しており、さらに毎日50000人以上の新規ユーザーが増えています。
CamScannerは、世界でも200ヵ国以上の国で利用されており、 App Storeの・2011・2012年度のナンバーワンビジネスアプリに認定されています。
しかし、まだ利用した事の無い方も多く、「どういうアプリなのか?」を具体的に理解していない人も多くいます。
撮影するだけで書類データを取り込める
「CamScanner」は・文章・デザイン・書籍をスマホカメラで読み取る事で、加工や保存が出来るスキャナーアプリです。
iPhoneやiPadで撮影した書類は、PDFファイル化して保存したり、メールに送信する事も可能で、大量の資料も「CamScanner」でスキャンしてしまえば書類の持ち運びも必要ありません。
スキャンしたデータは、カメラロールの他に・Googleドライブ・DropBox・OneDriveなど様々な場所に保存可能です。
PC版もありブラウザからの共有も可能
「CamScanner」でスキャンした書籍は、WebブラウザのPC版へ共有が出来るため、オフィスで利用する際には非常に便利です。
作成した資料を一旦スマホの「CamScanner」で読み取り、後で共有しているPCで加工したり、メールでオフィス内に共有する事で、さらに作業の効率化が図れます。
事前にウェブブラウザからPC版「CamScanner」をダウンロードして、ログイン状態にしておきましょう。
CAMscannerには無料版と有料版がある
スマホから簡単に書類のスキャンがおこなえる「CamScanner」には、無料版と有料版があります。
無料版の「CamScanner」でも利用出来る機能は多くあり、利用しているユーザーの満足度も非常に高いです。
スマホのカメラから書類をスキャンするだけでは無く、文字を読み取りテキストに変換したり、アプリで保存する等の機能も、全て無料版で利用可能です。
個人利用や、多くの機能の追加を望まないユーザーにとっては、無料版だけでも十分に満足できる内容ですが、オフィスでの利用を考えている方には、有料版を利用する事でさらに幅広い機能が利用出来ます。
ポイント
無料版「CamScanner」で使える機能
・書類やデザインのスキャン機能
・スキャンした画像をPDFファイルに変換
・テキストへ自動変換するOCR機能
・スマホデータをAir Printで直接印刷可能
・CamScanner内で保存や管理
個人で使用する場合等、利用環境に合っていれば、無料版でも十分に満足できるアプリです。
有料版ではより多くの機能が利用可能
無料版の「CamScanner」でも、個人で利用したり、多くの機能の追加を望まないユーザーにとっては、十分に満足できる内容です。
ですが、有料版の「CamScanner」には、無料版には無い機能が多く追加されています。
多数のユーザーとデータを共有したり、セキュリティー面を強化出来るので、オフィス利用の場合は有料版が推奨されています。
ポイント
有料版「CamScanner」で追加されている機能
・10GBのクラウドストレージの追加(無料版は200MB)
・アプリが最大40人までデータ共有出来る
・様々なサイズのドキュメントをA4サイズに統一可能になる
・リンクを発行した際のセキュリティー強化
・広告が表示されなくなる
・PDFにてCamScannerのロゴが無くなる
オフィスでの利用では、多数のユーザ間でデータ共有をしたりGoogleドライブなどのクラウドサービスに自動アップロードが出来るので、作業効率も上がります。
CamScannerには撮影以外にも様々な機能がある
「CamScanner」は、単にスマホカメラからスキャンを行うだけではなく、読み取った情報を様々な方法で利用出来ます。
データの管理や共有にも非常に優れており、ビジネスシーンにおいて、かゆいところに手が届くアプリです。
AirPrintと連携が出来る
AirPrintとは、iPhoneからプリンターへ無線でデータ通信をおこない、送信したデータを印刷する機能です。
Wi-Fi環境下にあるプリンターを検出し、接続状態にしておけば、印刷したいスマホデータをわざわざPCにデータ移行をせずに、直接印刷可能なので非常に便利です。
「CamScanner」を使って読み取ったデータも、AirPrintに対応しているので、PDFや画像もスマホから直接データ送信や印刷が出来ます。
・AirPrintで印刷する手順
まずは、撮影した写真の右下にある「もっと」という項目をタップします。
次に、操作一覧画面が表示されるので、「AirPrint」を選択しましょう。
最後に、プリンタと印刷部数の選択をすれば「プリント」を開始できます。
あらかじめプリンターはWi-Fiに接続しておきましょう。
PDFコンバーター機能がある
「PDF」とは、電子文書のファイル形式の事で、コンバーターは交流を直流に変える機能です。
つまり、PDFコンバーター機能を使えば「CamScanner」で撮影した文章をPDFに変換して保存出来ます。
名刺や資料など、PCを使って打ち込まなければいけなかった場面が、「CamScanner」で読み取るだけで文書をファイル化する事が可能なので、ビジネスシーンでは重宝されています。
PDFファイルとして保存しておけば・資料作成・共有・印刷も簡単におこなえます。
・撮影した写真をPDFで共有する手順
まず、撮影した写真の下にある「共有」をタップしてください。
次に、どの方法でデータを共有するかの選択画面が出てきます。
今回は「PDF」を選択しましょう。
そして、右上に表示された「共有」をタップします。
メールやLINEなど、PDFファイルが共有可能なアプリが表示されるので、使いたいアプリからPDFファイルを送信できます。
アプリ内でドキュメント管理が出来る
「CamScanner」では、ドキュメント管理機能が無料で使えます。
スキャンした文書や資料をアプリ内で保存可能で、ファイル名の変更やフォルダ作成、ファイルのタグ付けも簡単に出来ます。
読み取りだけではなく、そのままデータ管理まで出来てしまう「CamScanner」は非常に優秀です。
・ドキュメント管理機能の使い方
まずは、アプリのトップ右下にある、「私」のアイコンをタップしましょう。
メニュー一覧が表示されるので、「ドキュメント管理」をタップしましょう。
「ドキュメント管理」ではドキュメントの日付や、ファイルの命名などの管理がおこなえます。
保存してあるドキュメントの共有
「CamScanner」で読み取ったデータは、クラウドに保存しておくことも出来ます。
保存したデータには、それぞれリンクが付与されており、他者とのデータ共有も簡単におこなえます。
クラウドデータは、「CamScanner」以外にも・Googleドライブ・Evernote・OneDrive等の様々なクラウドサービスで共有可能です。
クラウドストレージは、無料版では200MBしかない為、容量が足りない場合は有料版(10GB)を推奨します。
・撮影した写真をリンクで共有する方法
撮影した写真の下にアイコンが表示されているので「共有」を選択しましょう。
共有方法が選べるので、ドキュメントリンクを発行すれば、クラウド等に共有できます。
ドキュメントリンクの利用にはログインが必要です。
ドキュメントの同期も可能
「CamScanner」に保存してあるドキュメントは、別端末からログインする事で同期も可能です。
スマホとPCでデータを同期しておけば、利用している場所に関わらずドキュメントのデータ確認をする事が出来ます。
同期を利用する際は、あらかじめアカウントを作成しておく必要があります。
データ破損やエラーにより、データ紛失が起こった場合でも、クラウドに保存したデータは別端末でも確認出来るので、ビジネスシーンで利用する際は、アカウントを作成して利用しましょう。
・ドキュメントを同期する方法
アプリトップの右下にある「私」からメニュー一覧を表示します。
下にスクロールすると「同期」という項目があるのでタップしましょう。
モバイルデータで同期する、または自動同期の設定や「今すぐ同期」することが出来ます。
CAMscannerを使ったスキャン方法
多機能で優秀なCAMscannerですが、メイン利用する目的は書類や画像の読み込みです。
多くの資料をスマホカメラから一括でデータ化出来る「CAMscanner」は、スキャン方法も非常にシンプルで使いやすいのも人気の理由です。
実際に書類をスキャンする方法
実際に「CAMscanner」を使って書類をスキャンしてみます。
まず「CAMscanner」を開いたら、トップ画面が表示されるので、上の画像にある「赤枠のカメラマーク」をタップしましょう。
カメラマークをタップしたら、次は撮影モードに入ります。
撮影したい画像や書類にピントを合わせ、写真を撮りましょう。
撮影した写真では、一部取り込みたい部分をピックアップすることが出来ます。
取り込みを行いたい部分を、緑の枠で範囲選択しましょう。
4隅のマル印を調整する事で、スキャンの範囲を変化させられます。
最後に撮影した写真の色彩を加工出来ます。
色彩の種類は・明るく・Magic・白黒・白黒2・グレーがあるのでシーンによって使い分けましょう。
スキャンした画像を回転させる
撮影した画像は、左下にある「回転」を押すたびに90度回転を加えることが出来ます。
回転の操作方法は、使用している端末によって変わります。
スキャンした書類の利用する
撮影した画像は・回転・マーク・認識・共有・もっとの5つの機能で利用可能になります。
・回転を選択すると、写真の方向転換が1タップでおこなえます。
・マークでは・ぼかしツール・手書きメモ・透かしを追加・サイン追加が可能になります。
モザイクや、強調したいポイントを簡単に手書き加工したり、サインテンプレートを追加すれば、簡単にサインを挿入出来ます。
・認識機能では・高速ローカル認識・Cloud OCRが可能で、初期から無料で6クレジット付いています。
文字の認識は、フルエリアまたはエリア選択が可能です。
・共有をタップすれば・画像のPDF化・JPGファイル・文字認識・ドキュメンリンク・パスワードファイルリンクが設定可能です。
パスワードファイルリンクは、無料会員状態では利用出来ません。
・もっとでは、その他複数の機能がまとめられています。
ポイント
もっとから操作可能な機能一覧
・メール
・Airprint
・ファックス
・アップロード
・アルバムへ
・PDFプレビュー
・自分宛てにメールを送信
・メモ
・削除
・OCR
OCR機能を利用してみる
「CAMscanner」のOCR機能とは、撮影した画像の文字を読み取って自動でテキスト化する機能です。
スマホで撮影した画像が自動でテキスト化されれば、大量の資料を打ち込みする必要も無くなり、作業効率も大きく向上します。
・OCR機能を使う手順
まずは、文字を読み取りたい画像を選択します。
スキャンする文字は、出来るだけはっきり大きく見えるように撮影したほうが読み取り効率が上がります。
画像を選択したら、画像の下部にある「認識」をタップしましょう。
次に、高速ローカル認識をタップして、画像の文字を認識させましょう。
エリア認識で、画像の認識したい範囲を選択できます。
エリアを決定すれば、読み取った文章が「認識テキスト」として表示されます。
変換したテキストは、画面右上のエクスポートを使用する事で・メッセージ・メール・LINE・AirDrop等様々なアプリへ送信可能です。
写真の画像認識については誤字もあり、100パーセント画像と同一の文字をテキスト化出来ない場合もあります。
書類の保護とバックアップ
CAMscannerに保存しているデータは、「保護」または「バックアップ」をすることでセキュリティを強化出来ます。
社内の秘密のデータや、大切な資料は必ず保護しパスワードをかけましょう。
・データを保護をする方法
まず、CAMscannerのトップから赤枠囲ってある「チェックボックスマーク」をタップしましょう。
保護したいドキュメントを選択し、メニューバー左下にある「保護」をタップしましょう。
最後にパスワードを入力すれば、パスワードを知っているユーザーにしかドキュメントを開示出来無くなります。
・バックアップを行う手順
CAMscannerのデータ自体をバックアップで残しておくことが出来ます。
データのバックアップをとっておけば、万が一端末の故障や紛失があった場合でも、別端末からデータのチェックが可能です。
まず、CAMscannerのトップ画面から、右下にある「私」をタップしましょう。
自身の操作可能なメニューの一覧が表示されます。
下までスクロールすると「他の設定」が出てくるので、タップしてください。
次の画面で「バックアップ」の項目をタップしましょう。
最後に「APPロック」でバックアップのパスワードを設定しましょう。