【2024年最新】ChatGPTで出来ることのまとめを解説

2022年11月のリリース直後から現在まで、様々な用途で使われている「ChatGPT」。

今回はChatGPTでできることや、逆にできないことについてまとめてみました。

ChatGPTでできること

ChatGPTでは簡単な質問から専門的な分野に関する回答、また会話などの遊び要素にも幅広く対応しています。

また質問の仕方によっても回答が変わるため、ユーザー側が質問方法を変えることでより幅広い活用ができます。

「できることはなんですか？」と聞いてみた

どういったことができるのかをまとめるにあたって、ChatGPTにも直接何ができるのかを質問してみました。

私は多くのことができます！以下はいくつかの例です。

• 情報検索：私はインターネット上の情報を検索して、あなたが欲しい情報を見つけることができます。
• 質問に答える：私はあなたの質問に答えることができます。私は広範囲なトピックについて知識があり、できる限り正確な情報を提供するように努めます。
• 語彙や文法の確認：私は英語で書かれた文章の語彙や文法を確認することができます。
• 翻訳：私は英語から他の多くの言語に翻訳することができます。
• テキスト生成：私は指定されたトピックに関する記事、要約、要約文を生成することができます。
• 会話：私は人工知能のチャットボットとして、あなたと対話することができます。

ただし、私は人工知能のプログラムであり、完全に自律的に機能するわけではありません。私はプログラムに組み込まれた能力に基づいて作動するので、時には限界があることをご了承ください。

大きく分けて「情報検索・質問に答える・語彙や文法の確認・翻訳・会話」をすることが得意なようです。

普通に質問をするだけではなく、英語の文法の確認をしてくれたり会話をしてくれたりなど、幅広い範囲で利用することができるようです。

できることの一覧まとめ

今回ご紹介する項目以外でも、ChatGPTでは以下のようなことができます。

上記以外にも様々な活用方法があるので、ぜひ質問をアレンジしてChatGPTを活用してみてください。

質問への回答

まずは基本的な使い方である、質問への回答をまとめていきます。

コードに関する質問

ChatGPTでは、プログラミングのソースコードに関する質問にも回答をしてくれます。

例えばPHPのフレームワークであるLaravelに関する質問で、「LaravelのリクエストクラスでrequiredIfとrequired_without_allを組み合わせたバリデーション処理を行うにはどうしたらいいですか？」という質問をした場合、実際のコードとルールの定義を答えてくれました。

上記から派生して1行で書きたい場合や成功条件を指定したい場合などの質問にも回答してくれるので、より具体的に質問をしていくことで自分の書きたい理想コードの回答を得ることができます。

今後の将来や哲学的な質問

ChatGPTでは、今後の将来や人生・哲学的な質問にも回答をしてくれます。

例えば「生きる意味ってなんですか？」という質問に対して「生きる意味は人によって異なる」と回答した後に生きる意味を見出す方法についても答えてくれます。

論理的な回答をくれるため、何となく自分の中で悩みがあり、論理的なアドバイスが欲しい時に活用してみるのもいいのかもしれません。

法律などの専門的な相談

ChatGPTでは法律などに基づいた専門的な質問にも回答をしてくれます。

例えば「同性婚が認められない理由を、法律をもとに回答してください。」という質問に対して、「民法の定義に基づく理由、文化的・宗教的な理由、政治的な理由」の3つの観点から回答してくれました。

上記のように現代社会が抱えている問題をわかりやすく回答してくれるため、なぜこのようなことが起きているのか？を学術的な観点から知りたい場合にも活用できます。

答えのない回答への質問

ChatGPTでは、答えのない質問にも答えられる範囲で回答をしてくれます。

例えば「きのこの山とたけのこの里はどちらの方が美味しいですか？」という質問に対して、「人によって好みが分かれると思います。」という当たり障りのない回答が返ってきました。

その後それぞれの良さを解説した後に、好みは食べ比べて判断してみてくださいという風に自分で判断をするように促されます。

仕事が学問に使えるもの

ChatGPTは仕事や学問に関する質問への回答も行ってくれます。

代表的な例でいうとプログラミングに関するもので、簡単なDB構造の作成など、仕事の効率化のために役立てることができます。

プログラミングに関するもの

先ほどはソースコードに関する質問でもご紹介しましたが、それ以外のプログラミングに関する質問にも幅広く対応しています。

上記のように設計段階から開発に関してまで、幅広い質問をすることが可能です。

例えば「コードに関する質問」で生成された回答と一緒に「コードをリファクタリングしてください」という質問をしてみました。

元々のコードをもとに、より簡潔で読みやすいコードの例を提示してくれます。

特にプログラミングの初心者の方で「自分でコードを書いてみたものの、もっと良い書き方はないか？」と悩んだ時に使ってみることをおすすめします。

ToDoリストの作成

1日の予定ややりたいことを記載することで、ToDoリストやスケジュールを作成することができます。

例えば1日の予定組みたい時に「私は10:00から2時間美容院に行き、17時に友達と夕飯に行く予定です。その間にお昼ご飯とショッピングを済ませ、空いた時間でカフェで読書をしたいです。 上記を効率よく済ませるために、スケジュールを組んでください。」と質問しました。

1日の行動と時間配分をリストでまとめてくれ、内容としても無理のないスケジュールを組んでくれます。

時々無理のあるスケジュールになってしまうこともありますが、あくまで参考として使うことで効率よく時間配分を決めることができます。

レポート生成

ChatGPTに質問をすることで、レポート作成の案や構成の参考にすることもできます。

例えば「対話型AIが与える今後の社会的な影響について、あなたの意見を300文字以内で回答してださい。」と質問してみました。

効率化や雇用についてなど、今後社会に与えるであろう影響を簡潔にまとめてくれます。

文字数を300文字で指定している中で、実際には494文字で回答されてしまっていることや、AIで作成した回答チェックに引っかかってしまう恐れがあるので、このまま直接は使用することができません。

ですが生成された内容を参考にすることはできるので、どうしても自分の中で答えが見つからない場合に参考にしてみるのは良いと思われます。

記事風の回答の生成

質問の際にフォーマットを指定することで、記事風に回答を生成してくれることも可能です。

例えば「ChatGPTの紹介がしたいです。Yahooニュースの記事風にまとめてください。」と質問してみました。

すると今までの回答とは違い、ニュース記事風に体裁を整えた紹介文を回答してくれます。

上記のようにフォーマットを指定することで、Wikipedia風や百科事典風など様々な体裁での回答をくれるようになっています。

議事録の作成

ChatGPTを活用することで、議事録を生成することができます。

例えば、A子とB太という架空の2人の同級生同士が以下の会話をしていたとします。

B太、今月末の飲み会どうする？

まずは参加者の確認とスケジュールを抑えないといけないね。A子、君に参加者の確認をしてもらってもいい？

それならもう終わっているわ。参加すると回答しているのは私たちを含めて8人よ

ありがとう！そしたら8人で集まれる居酒屋も探さないといけないね

お酒を飲めない人が1人いるから、飲み放題よりも料理が充実したところがいいわね

そうだね。全員タバコは吸わないんだっけ？

いいえ、喫煙者が2人いるわ

それなら喫煙ブースがある料理が充実した居酒屋を探そう。スケジュールの調整とお店の候補は僕がやるね。お店の候補を出した後に決めるのを手伝ってもらってもいい？

もちろんよ！

上記の会話とともに「2人の会話を決定事項と宿題事項に分けて箇条書きでまとめてください。」と質問をしてみました。

内容が一部重複する箇所はありますが、決定事項と宿題事項に分かれた議事録が生成されています。

議事録を生成する場合には、どういった項目に分けて議事録を生成したいのかを指定することで、自分が必要としている内容の回答をもらうことができます。

翻訳

入力した文章に言語を指定することで、翻訳をしてもらうことも可能です。

例えば「「ChatGPTでは日本語から英語の翻訳をすることもできます。」という文章を英語に翻訳してください。」と入力します。

返ってきた回答を念のためDeepLで再翻訳すると「ChatGPTは、日本語から英語への翻訳も可能です。」という結果になりました。

1度目の翻訳では元の文章が崩れてしまうこともあるので、今回のように再翻訳をしながら活用することもおすすめです。

SEO対策

「記事をSEO上位にさせるためのポイントを教えてください。」という質問をすると、SEO対策をするためのポイントについて教えてくれます。

一方、この時に特定の記事のURLを貼った場合でも一般的な対策方法が返ってきました。

ChatGPTで教えてくれるのはあくまで汎用的な対策やポイントのみですが、参考になるのでこれからブログ記事を執筆したいという方などは参考にすることができます。

添削系

ChatGPTに文章を入力することで、文章の添削やコードのバグなどを発見してもらうこともできます。

簡易チェックとしても利用できるので、自分が書いた文章やコードを見てもらい、より良い書き方を教えてもらうという使い方も可能です。

文章の校正

文章を入力することで、誤字脱字などの間違っている箇所を修正してもらうことができます。

例えば「今日が私は、外が晴れていたので昼食を取るためにうどんを食べるために外出しあ」という文章を校正してください。」という質問をしてみました。

誤字が多く変な日本語の場合でも、きちんとした日本語に校正した文章を返してくれました。

特に長文を書く場合には誤字脱字に気づかないことがあるので、一度チェックをしてもらうこともおすすめです。

コードのバグを発見する

ソースコード内のタイプミスや、バグが発生した場合に修正したコードの出力もしてくれます。

例えば適当に書いた動かないコードと一緒に「以下のコードが動きません。バグを見つけてください。」と質問してみました。

回答では、修正済みのコードと修正内容が返ってきます。

質問元で記載していたコードがPHPだったので、修正済みのコードを3v4l.orgを使って動くか確認してみたところ、きちんと動作するコードになっていました。

タイプミスなどの簡易チェックにも使えるので、特に初心者の方が個人開発などで詰まった場合に活用してみることもおすすめです。

遊び要素があるもの

ChatGPTでは真面目な質問に対する回答だけではなく、遊び要素も多く含まれています。

暇つぶしとしても活用できるので、ぜひ様々な遊び方を探してみてください。

占い

ChatGPTに対して占って欲しい項目を入力することで、簡単な占いの結果を出してくれます。

例えば「蟹座の仕事運について占ってください。」と入力したところ、今日の蟹座の仕事運の運勢を返してくれました。

遊びの占いなので信憑性は低いですが、楽しむ要素としては問題ありません。

この時に「今日の」などの日付を指定してしまうと「申し訳ありませんが、私は人工知能の言語モデルであり、現在の日付に基づいた運勢情報を持っていません。」と返ってきてしまいます。

リアルタイム性が求められることには回答ができないようなので、日付は入力しないようにするのがポイントです。

大喜利

お題を指定することで、大喜利で遊ぶこともできます。

例えば「「店員が馴れ馴れしすぎるスーパーの特徴」を大喜利で答えてください。」と入力すると、10個の回答をしてくれました。

中には面白い回答もあるので、暇つぶしや何か大喜利のネタが欲しい時に使ってみることもおすすめです。

オセロゲームの対戦

ChatGPTと一緒に、オセロ対戦を楽しむこともできます。

最初にチャットに「あなたはオセロの対戦相手になってください。オセロの表示はアスキーアートとします。それでは開始してください。」のように、表示方式やChatGPTに対戦相手になって欲しいことを伝えます。

ChatGPTの回答でアスキーアートで描かれたオセロ盤が表示されます。

先手後手を選ぶことでゲームを開始することができます。

その後実際にChatGPTとオセロで遊ぶこともできるので、練習相手としても活用できます。

感情を伝えると対応する答えが返ってくる

ChatGPTに対してチャットで感情を伝えると、それに対応した回答もしてくれます。

例えば「大好きだよ」と伝えた場合、それに対応したChatGPTの返答をくれました。

実際にChatGPTに感情があるわけではないので事務的な対応とはなりますが、言葉の意味を受け取って回答をしてくれるため、暇つぶしの相手として会話をすることもできます。

語尾を指定した回答

ChatGPTでは、語尾を指定して文章を書き換えることも可能です。

例えば「以下の文章を、語尾を「のだ」に変換して話してください。「今日はとってもいい天気。洗濯が終わったら外に出かけようかな」」とチャットに入力すると、指定した文章の語尾を変えたものを返してくれました。

この時に元々の文章に個性的な語尾がついている場合などは不自然な日本語になってしまうので、できるだけシンプルな日本語にすることで自然な回答が返ってきます。

呼びかけると反応してくれる

ChatGPTでは、質問のない呼びかけに対しても反応をしてくれます。

例えば「ねえねえ」のように特に意味のない呼びかけに対しても「はい、なんでしょうか？」という回答をしてくれます。

このように自然な会話をすることもできるので、ぜひいろいろと語りかけてみてください。

キャラクターっぽい回答もしてくれる

キャラクターの性格や口調などを指定することで、そのキャラクターっぽい回答を返してくれます。

例えば架空のA華というキャラクターを作成して、ChatGPTに以下のように質問をしてみてました。

A華はツンデレな性格のお嬢様です。とある日彼女は同級生に声をかけられましたが、ツンデレ故に以下のように返答をしてしまいました。

「あなたのような庶民の方が、気軽に私に声をかけないでくださる！？ え、ハンカチを落とした？ふん！一度落としたものを拾うなんてマネをせずとも、いくらでも新しいものを買えるから放っておいたまでですわ！ ですが庶民の方の前で物を無駄にしてもかわいそうですし、受け取っておきますわ！」

実は同級生に話しかけられて嬉しかったA華は、お礼を伝えようと思っています。

この次に同級生にどうお礼を伝えるか、A華になりきって答えてください。

上記に対してChatGPTはお嬢様口調でお礼の言葉を回答してくれました。

ツンデレというような性格面は考慮されませんでしたが、話の流れを理解した回答になっています。

できないこと

次からはChatGPTでできないことをまとめてみました。

できることの幅が多いですが、逆にできないこともあります。

特に自身の意見が反映されるような質問やリアルタイム性が求められる質問に対する回答はできないようです。

「できないことはなんですか？」と聞いてみた回答

できることと同様に、ChatGPTに対して「できないことは何ですか？」と聞いてみたところ、以下の回答がきました。

私はある程度高度なこともできますが、以下に挙げるいくつかの例外もあります。

• 情報にアクセスできない：私がアクセスできない情報源からの情報を提供することはできません。例えば、私がアクセスできない個人情報や、オンライン上に存在しない情報などです。
• 完全な人間の代替にはなれない：私は自動化されたコンピュータプログラムであるため、人間の代替にはなれません。私は多くのことを学んでいますが、感情や創造性などの人間の特徴を持っていません。
• 特定のタスクが完了するために、物理的な行動が必要な場合：私は、人工知能のチャットボットとして、文章でのコミュニケーションによってサポートを提供することができますが、例えば、あなたの部屋を掃除するといった、物理的な行動が必要なタスクを完了することはできません。
• 厳密な診断や専門的なアドバイスの提供：私は一般的な情報を提供することができますが、厳密な診断や専門的なアドバイスを提供することはできません。医療や法律、税務などの分野に関する専門知識が必要な場合は、該当する専門家に相談する必要があります。

個人情報のアクセスや人工知能の範囲を超える行動、また専門的すぎるアドバイスに関しては回答できないとのことです。

政治的な思想に関する質問はできない

ChatGPTでは、政治的な思想に関する独自の回答を返すことができません。

例えば「今の自民党政権に関してどう思いますか？」と質問したところ「私は政治的立場を持たないためコメントすることができません」という回答が戻ってきました。

人工知能であり独自の意見を持たないため、政治などのような自分の思想が入る分野に関する回答は難しいようです。

宝くじの予想などもできない

ChatGPTでは宝くじなどの確実な答えがない予想についても回答をしてくれません。

例えば「ロト6 題1770回の当選数字を予想してください」と質問したところ「宝くじの数字はランダムに決定されますので、事前に予測することはできません。」と回答されました。

過去の結果からの分析なども行ってくれないようで、抽選後に自分で確認してくださいという回答が返ってきます。

天気予報もできない

「2023年2月22日の東京都の天気はどうですか？」という質問を投げかけてみたところ、天気に関するリアルタイム情報を持っていないため回答できないという内容が返ってきました。

天気のようにリアルタイム情報が必要な質問にも回答できないようです。

AIが書いた文章の検出

ChatGPTに対して、AIが書いた文章であるかの検出も試してみたところ、検出自体は行ってくれましたが精度は良くないようです。

この時に当記事の「レポート生成」でご紹介したChatGPTの回答を貼り付けて「以下の文章がAIで生成されたものであるかをチェックしてください。」と質問してみました。

すると自身で生成したものにも関わらず、文章の自然さから「人間が書いたものの可能性が高い」という回答が返ってきます。

今回のように一見自然な文章の場合には、AIが書いたものかどうかをChatGPT上で判断するのは難しいようです。