Adobeが開発・リリースしている多機能スキャンアプリ「Adobe Scan」。
この記事では、「Adobe Scan」の詳細やメリット・デメリット、使い方を詳しく解説していきます。
Contents
Adobe Scanの詳細
「Adobe Scan」は、会議の資料や大学のノート、名刺など紙の書類をPDFファイルとして保存できるアプリ。
スマホで撮影してそのままファイルに出来るため、簡単かつスピーディーに場所を取ることなく文書の整理が可能になります。
運営会社
「Adobe Scan」は、セキュリティ対策ソフトなどで有名なAdobe Inc.の提供するサービス。
運営会社 | アドビ(Adobe Inc.) |
所在地 | カリフォルニア州サンノゼパークアベニュー345 |
国 | アメリカ |
設立年 | 1982年 |
メリット・デメリット
メリット
- 簡単スピーディーにスキャンできる
- スマホさえあればスキャンできる
- Android対応
- プレビューで撮り直ししやすい
- 加工・編集が可能
- 様々なクラウドを無料で利用可
「Adobe Scan」の大きなメリットは、簡単でスピーディーにスキャンできるということです。
スキャンする度にプレビューが表示されるので、撮り直しがしやすく時間のロスが少ないということも大きなメリットのうちのひとつと言えるでしょう。
デメリット
- ID登録が必要
- 他のアプリと比較して書類認識の精度が劣ることがある
- 画質がそれほど良くない
デメリットとしては、利用の際にID登録が必要なことが挙げられるでしょう。
この他、他のアプリと比較して書類認識の精度が劣るケースもあるということです。
ただし、これは劣るアプリもあるというだけで、Adobe Scanの書類認識の精度が低いというわけではありません。
また、画質もさらに良いアプリがあるというだけの話であり、Adobe Scanの画質が特別低いということではないため、安心して使えるアプリであると言えるでしょう。
出来ること
「Adobe Scan」では下記のように様々なことが行えます。
Adobe Scanで出来ること
- 文書や名刺などをスキャンしてPDF化・JPEG化
- スキャンした画像を編集できる
- 撮影した画像を電子化
- スキャンした画像を並び替えて資料に出来る
- Googleドライブやデバイスなどに保存できる
こうした作業が行えるため、名刺やレシピを電子化して取り込んだり、レポートやノートを電子化して取り込んだり、仕事の資料を取り込んで編集を加えたりなど様々な場面で役立つでしょう。
類似サービスと比較
「Adobe Scan」と類似アプリの機能を比較してみました。
項目/アプリ名 | Adobe Scan | フォトスキャン by Google | CamScanner |
保存形式 | PDF・JPEG | ー | PDF・TXT |
OCR機能 | 〇 | ー | 〇 |
その他機能 | テキストの検索・クリーンアップ・並び替え・編集機能 | 共有・編集機能 | 編集機能・GooglePrint |
無料 | 〇 | 〇 | 〇 |
OCR機能とは、スキャンした紙に記載されている文字を読みとり、編集できる文字データに直してくれる機能のことです。
画像ファイルから手動で文字を打ち直す必要がなくなるので、文字数が多い文書をスキャンし文字にしたいときは必須の機能と言えます。
「Adobe Scan」は、「OCR機能」付きでありながら、クラウドを無料で利用できます。
また、編集機能もあり、並び替えや切り抜き、回転、カラー補正なども可能です。
項目/アプリ名 | Microsoft Office Lens | スキャナーアプリ | Notebloc |
保存形式 | PDF・PowerPoint・Word | PDF・JPEG | PDF・JPG |
OCR機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
その他機能 | 色の調整 | 遠近補正・編集機能 | バッチスキャン・編集機能 |
無料 | 〇 | 〇 | 〇 |
PDFとJPEG、2つの形式にも対応しています。
このように、「Adobe Scan」は無料でありながら多くの機能を持っているスキャンアプリと言えるでしょう。
Adobe Scanの使い方【準備】
「Adobe Scan」を始める前の準備について解説していきます。
アカウント登録
「Adobe Scan」は、利用するのにAdobe IDが必要です。
「Adobe Scan」を起動したら新規登録を選択してアカウントを作成してくださいをタップしてください。
必要事項を入力してアカウントを作成をタップします。
続行をタップすればOKです。
ログイン
「Adobe Scan」には、下記の方法でログインできます。
連携アカウント
- Googleアカウント
- Facebookアカウント
- Apple ID
今回はGoogleアカウントでログインしていきます。
Googleでログインをタップしてください。
「アカウント登録」で登録したGoogleアカウント(Googleメールアドレス)をタップしましょう。
GoogleアカウントをこのAdobe IDに関連付けるまたはAdobe IDでログインどちらかをタップします。
前者は電子メールによる確認作業が必要になるため、後者の方が簡単です。
今回は、Adobe IDでログインをタップします。
「Adobe IDでログイン」をタップするとパスワードを入力できるようになるため、入力してAdobe IDでログインをタップすればログインできます。
ログアウト
「Adobe Scan」からログアウトしたいときは、ホームアイコンを選択してアイコンをタップしてください。
ログアウトを選択してOKを押せばログアウトできます。
アカウント解除
「Appleアカウント」にアクセスして【ログイン】作業を行います。
ログイン出来たら続行を選択し、さらに続行を押すことでAdobeアカウントが削除できます。
Adobe Scanの使い方
Adobe Scanを使って文章をPDF化する方法について解説していきます。
カメラから文書をスキャン
カメラから文書をスキャンしたいときは、アプリのカメラ画面で文書をスキャンしてください。
PDF化したい文書にカメラを向けると、自動的にアプリが色と背景の境界線を認識してシャッターを切ってくれます。
連続スキャンが可能なので、複数枚あるときはどんどんスキャンしていきましょう。
なお、撮影アイコンを押すことで自分で画像を撮影するタイミングを選ぶことも可能です。
撮り終わると、スキャンした画像が右下のサムネイルに表示されます。
サムネイルを押した後に、PDFを保存をタップしてPDF化できます。
画像からPDFにする
カメラでリアルタイムに撮影してPDF化するだけではなく、すでに撮影済みの画像をPDF化することも可能です。
アイコンをタップして画像から読み込みたい画像をタップしてアイコンをタップしてください。
PDFを保存をタップすればOKです。
Adobe Scan 使い方【編集】
「Adobe Scan」の編集機能の使い方について解説していきます。
各種編集
「Adobe Scan」には、下記のように様々な編集機能があります。
並べ替え
画像の撮影後または画像を読み込み後、複数枚の文書を取り入れたとき、文書の並び替えができます。
文書の並び替えは、文書の取り込みや撮影後に並び替えを選択し文書の並び替えが終わったらアイコンをタップすれば編集が完了します。
削除
撮影ミスした書類は、削除することができます。
削除したいときは、削除したいページのごみ箱アイコンを選択してから削除をタップしましょう。
Adobe Scanの使い方【設定】
「Adobe Scan」の設定について解説していきます。
フラッシュ
「Adobe Scan」では、デフォルト設定だと自動的にフラッシュ撮影になります。
これを止めたいときは、撮影画面のフラッシュアイコンをオフにすることで解決します。
自動撮影機能
「Adobe Scan」の特徴のひとつとして、文書にデバイスをかざすだけでスキャンしてくれる「自動撮影機能」があります。
自分で撮影するタイミングを決めたいという人は、この機能をオフ状態にしても良いでしょう。
「自動撮影機能」は、撮影画面のアイコンをタップしてオンオフが切り替えられます。
テキスト認識を実行
「テキスト認識」は「OCR機能」とも呼ばれるもので、これをオンにすると自動的にテキストとして読み取ってくれます。
この機能のオンオフは、環境設定から可能です。
まずは、ホームアイコンからアイコンをタップしてください。
環境設定を選択してテキスト認識のバーをタップすることで、オンオフを切り替えることが可能です。
Adobe Scanの使い方【その他】
「Adobe Scan」でその他知っておくべきこと、便利な機能について解説していきます。
ワード検索
「Adobe Scan」は、画像から文字を認識してテキストデータに変換されます。
そのため、スキャンした文書をキーワード検索することが可能です。
キーワード検索するには、ホームアイコンから虫眼鏡アイコンをタップしてください。
検索したいワードを入力して検索にかけられます。
PDF化された文書の保存先
「Adobe Scan」でPDF化した文書は「Document Cloud」に保存されます。
また、これ以外にも、Googleドライブやドライブにも保存可能です。
「Document Cloud」に保存された文書は、ログイン後に見たい文書をタップすることで確認できます。
デバイスの保存先はファイルからアイコンをタップしてください。
画像を選択してAdobe scanをタップすれば保存先にアクセスできます。
PDF化した文書をダウンロード
PDF化した文書は、撮影(読み込み)して編集を加えた後、デバイスやGoogleドライブにダウンロードできます。
デバイスに保存したいときはアイコンをタップした後デバイスにコピーをタップしましょう。
GoogleドライブにコピーしたいときはGoogleドライブにコピーをタップしてください。
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