iOS15.4の各種不具合を改善したマイナーアップデートであるiOS15.4.1がリリースされました。
iOS15.4.1はマイナーアップデートであることから、稀なケースを除いて致命的な不具合が発生していません。
この記事では、iOS15.4からiOS15.4.1へのアップグレードにより改善される不具合と発生している不具合についてまとめています。
Contents
- 1 iOS15.4.1がリリースされた
- 2 iOS15.4.1で発生している不具合まとめ
- 2.1 対応機種のはずなのにiOS15.4.1のリリースが案内されない
- 2.2 稀にアップデート後起動しなくなるユーザーも
- 2.3 アップデート時に発熱する
- 2.4 アップデートしたのにバッテリーの減りが早い
- 2.5 一部アプリのログイン状態が削除される
- 2.6 SafariのiCloud共有が時間経過で連携解除される
- 2.7 一部アプリの表示がおかしい
- 2.8 アップデートするとBluetoothが自動的にオンになる
- 2.9 Gmailの通知音がOSデフォルトの音になってしまう
- 2.10 Hey,Siriに反応しない
- 2.11 おやすみモード、集中モードをトリガーするとオートメーションが起動しない
- 2.12 予測変換がおかしい
- 2.13 マイフォトストリームが更新されない
- 2.14 音楽の曲間が途切れる
- 2.15 Wi-Fiに繋がらない
- 2.16 通話が圏外になる不具合も
- 2.17 LINEに繋がらない
- 2.18 今まで使えていたパスコードが使えなくなった
- 2.19 4000エラーが発生してアップデート出来ない
- 2.20 一部アプリが起動しない
- 2.21 一部アプリの接続が上手く出来ない
- 2.22 アプリの動きが鈍くなっている
- 2.23 ホームボタンが反応しなくなった
- 2.24 システムデータの容量がいきなり増えた、システムデータがいきなり減った
- 2.25 タッチパネルが反応しない
- 2.26 Bluetooth接続の補聴器で再生不具合が発生
iOS15.4.1がリリースされた
iOS15.4.1が2022年4月1日にリリースされました。
SNSでiOS15.4で発生していた不具合がアップグレードにより改善されたこと、致命的な不具合が発生していないことから、多くのユーザーがこのバージョンへのアップデートを始めています。
iOS15.4の多くの不具合が修正
iOS15.4.1はiOS15.4で発生した多くの不具合を修正したマイナーアップデートです。
このアップデートにより、iOS15.4で発生していた致命的なバグであるバッテリーの消耗が異様に多い問題などが解決されました。
iOS15.4の主要な不具合に関しては下記の記事をご覧ください。
致命的なバグの報告はない
マイナーアップデートなので、2022年4月1日時点では、非常に稀な例を除いて致命的なバグの報告はありません。
対象機種
対象機種
- iPad Air 2以降
- iPad 5世代以降
- iPad mini 4以降
- iPod touch(第7世代)
バッテリーの消耗が早くなる不具合などが修正
バッテリーの消耗が異常に早くなったり、100%あった充電がいきなり数%になったり、バッテリーに関する不具合が多数発生していました。
今回のマイナーアップデートにより、こうしたバッテリ―の消耗に関する不具合が改善されたことが分かっています。
MFi認証製品の補聴器とアプリが接続解除されてしまう不具合が修正
MFi認証されている正規の補聴器と一部のサードパーティー製アプリ間の接続が切れてしまう問題が発生していました。
今回のマイナーアップデートにより、こうした不具合も改善されたことが発表されています。
テキストナビゲートや通知表示中に点字デバイスが反応しなくなる不具合が修正
通知の表示中やテキストナビゲートの利用中に、点字ディスプレイ等点字デバイスが反応しなくなる不具合が発生していました。
今回のマイナーアップデートにより、こうした点字デバイスに関する不具合が改善されたことが発表されています。
カーネル権限で任意のコードを実行出来る問題が改善
iPhone 6s以降とiPod touch(第7世代)で、アプリがカーネル権限で任意のコードを実行出来るというセキュリティの脆弱性が発生していました。
これにより、悪意を持ったツールが保護機構を回避し、デバイスを完全に乗っ取られる可能性があるなど致命的な脆弱性であったと言えるでしょう。
iOS15.4.1でこの問題が改善されたため、iOS15.4利用者は、iPhoneを安全に利用するためにもアップデートを早急に進めることをおすすめします。
マスクをしたままのロック解除が出来ない不具合が改善
iOS15.4にアップデート後、マスクを付けたままロック解除出来ないという不具合が発生したことが報告されています。
この不具合に関しても、iOS15.4.1へのアップグレードにより改善することが分かっています。
iOS15.4へのアップグレード後にマスクを付けたままロック出来なくなった問題に関して詳しくは下記の記事をご覧ください。
iOS15.4にアップデート後マスクつけたままロック解除出来ない原因と対処法を解説
iOS15.4.1で発生している不具合まとめ
iOS15.4.1はマイナーアップデートなので、稀なケースを除き致命的な不具合は報告されていません。
対応機種のはずなのにiOS15.4.1のリリースが案内されない
対応機種のはずなのにiOS15.4.1へのアップデートが案内されずアップグレードが行えないというケースがあります。
これは、iOS15のベータプロファイルを削除することで案内が表示されるようになるでしょう。
ベータプロファイルの削除
ベータプロファイルを削除するには、設定から一般を選択してください。
一般を開いたらVPNとデバイス管理をタップします。
ベータファイルをインストールしていると、「勤務先または学校のアカウントでサインインしてください。」という項目の下にiOSベータソフトウェアプロファイルが表示されるので、タップしましょう。
プロファイルの削除を選択して、さらに表示されるメニューから削除をタップし、最後にデバイスの再起動行ってください。
稀にアップデート後起動しなくなるユーザーも
稀にアップデート後にデバイスが起動しなくなり、そのまま修理に出すことになってしまったユーザーもいます。
アップデートそのものの不具合というより、元々調子が悪いのにストレージがいっぱいの状態でアップグレードを行い負担がかかったり、充電しながら・バッググラウンドアプリが多数起動している最中にアップグレードを行ったりしたなど、デバイスにかかる負担が大きくなったことが原因でデバイスが動かなくなったという可能性が高いです。
アップデート時に発熱する
iOS15.4.1のインストール時に発熱すると報告しているiOSユーザーもいます。
アップデート時にデバイスが発熱すると、画面がフリーズしてデータが失われてしまったり、デバイスの故障やバッテリーの劣化の原因になったりするケースもあるため、後述する対策を行ってからインストールのリトライをおすすめします。
また、デバイスが熱いからといって、デバイスに氷や保冷剤をあてると故障に繋がるため注意してください。
対処法
- 充電しながらアップデート作業を行わない
- 使っていないアプリやブラウザを閉じておく
- 再起動してからアップデート作業を行う
- ストレージを十分に開けておく
- しばらくデバイスの電源を切ってケースから外しておく
- ウイルススキャンする(マルウェアが原因となっているケース)
充電が少なくなっている時は、充電作業が終わってからアップデート作業に移るようにしましょう。
アップデートしたのにバッテリーの減りが早い
iOS15.4.からiOS15.4.1へのアップデートにより、バッテリーの消耗が早い不具合が改善されたはずでした。
しかし、iOS15.4.1にアップデートしてからしばらくは(アップデート後1週間くらいまで)バッテリーを多く消費するというケースもあります。
もし、1週間経過してもバッテリーの減少が著しい場合は、iOSまたはインストール済みのアプリが原因と考えられるでしょう。
アップデートの影響で一時的にバッテリーの消耗が多くなっている場合は、バッテリー画面で下記のようなメッセージが表示されるため判断が付きやすいです。
iOSをアップグレード中のためiPhoneは通常より多く使用されています。これによりバッテリーの持続時間に影響がある場合があります。
逆に言えば、こちらの表示がない、1週間経過しても消耗が激しい場合は、OSアップデートの影響によるものでない可能性が高いため、不要なアプリをアンインストールするなどの対処を行うようにしましょう。
なお、iOSアップデートが原因によるものか確認するには、設定からバッテリーを選択し、「最近の状況」のチェックを行ってください。
ここに、上記のような「iOSをアップグレード中のため…」という記述が見られれば、iOSアップグレードによるものであると判断出来ます。
一部アプリのログイン状態が削除される
iOS15以降で、アップグレード後に一部アプリのログイン状態が解除され、再ログインを要求される現象が多発しています。
この現象が発生する原因は、デバイスのストレージの空き不足だと考えられており、容量が少ない状態でOSアップデートされると、インストール済みのアプリのデータを消去して容量を確保しようとするため、ログイン状態が保たれなくなるのです。
この対処法としては、不要なアプリのアンインストールや不要なデータの削除が有効と言えるでしょう。
SafariのiCloud共有が時間経過で連携解除される
SafariのiCloud共有が時間経過で解除されてしまうという不具合も発生しています。
この不具合はiOS15.4から継続して発生しているバグです。
一部アプリの表示がおかしい
一部のアプリの表示が崩れる、表示がおかしいという報告もあります。
今後、表示のおかしいアプリ側が、iOS15.4.1に対応していくことで改善されていくことが期待されるでしょう。
アップデートするとBluetoothが自動的にオンになる
iOS15.4.1にアップデートすると、Bluetoothが自動的にオン状態になるという報告をしている人もいます。
アップグレード後の1回だけ自動的に有効になるので、一度オフにしてしまえば再度自動的にオンになってしまうことはありません(次のOSアップデートで再度自動的にオンになる可能性はあります)。
Gmailの通知音がOSデフォルトの音になってしまう
iOSのGmailの通知音がOSのデフォルト音声になってしまうという不具合も発生しています。
この不具合は通知音を出さずに音だけ鳴らすように設定を行うと発生すると考えられるため、完全な無音やバイブ音だけの設定にしたり、通知音など全てオンの状態にしたりすることで解決するでしょう。
Hey,Siriに反応しない
iOS15.4では、Siriが「Hey,Siri」という言葉に反応しないという不具合が発生していました。
iOS15.4.1で多くの不具合が改善されましたが、この不具合については改善されていません。
おやすみモード、集中モードをトリガーするとオートメーションが起動しない
おやすみモードや集中モードのON・OFFをトリガーにしてオートメーション設定しようとすると、この機能が反応しないという報告もあります。
予測変換がおかしい
一部のユーザーで、打った文字と全く関係がなかったり、「あ」と打ったはずなのに「か」「へ」など別の頭文字から始まるキーワードが表示されたりするなど、予測変換がおかしくなっているという報告をしているケースもあります。
マイフォトストリームが更新されない
iOS15.4.1にアップデートしたところ、マイフォトストリームが更新されないと報告している人もいます。
この問題はiOS15.4から発生している不具合で、マイフォトストリームにアップロードされないことが問題となっていました。
「マイフォトストリームにアップロード」がオンになっている状態で発生している場合は、カメラフォーマットが高率化(HEIF/HEVC)に設定されていること、充電が20%未満であることが原因である可能性があります。
これは、iOS15.4.1へのアップデートにより、効率化(HEIF/HEVC)で撮影された画像がアップロードの対象外となるためです。
音楽の曲間が途切れる
iOS15.4でも音楽アプリを使っていると、ミュージックの曲間が途切れるという不具合が発生していました。
iOS15.4.1でもこうした不具合が継続しているという報告があります。
Wi-Fiに繋がらない
iOS15.4.1へのアップデートによりWi-Fiに接続出来ない、繋がりにくい、挙動がおかしいという報告もされています。
通話が圏外になる不具合も
iOS15.4.1にアップデートを行うと、通話が圏外になってしまうという報告もあります。
この不具合は、iOS15.4へのアップグレードでも発生しており、一部環境のユーザーに発生していることが分かっています。
特に古いモデルのデバイスを利用していたり、楽天モバイルを利用していたりするユーザーに発生することが判明しているため、これに当て嵌まるユーザーはしばらくアップデートを控えた方が良いでしょう。
LINEに繋がらない
iOS15.4.1にアップデートすると、LINEに接続出来ない、圏外になるという不具合が発生するという報告もあります。
この不具合は、iOS15.4から継続して発生しているものです。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
今まで使えていたパスコードが使えなくなった
今まで使えていたパスコードが、iOSアップデートによりいきなり使えなくなってしまったという報告もあります。
4000エラーが発生してアップデート出来ない
4000エラーが発生してiOS15.4.1にアップグレード出来ないという不具合が発生しています。
この不具合は、iOS15.4へのアップデートの際にも発生したものです。
なお、この不具合の対処法としては、パスワードのロックを解除したり、特殊な方法でデバイスを再起動したりすることが挙げられます。
詳しい対処法に関しては下記の記事をご覧ください。
一部アプリが起動しない
iOS15.4.1へのアップデートを行うと、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」が起動出来なくなるという不具合が発生しています。
ただし、iOS15.4.1にアップデートを行っても、プロジェクトセカイを起動出来るデバイスと出来ないデバイスがあり、同バージョンへのアップデートを行っても通常通りプレイ出来るというユーザーもいます。
iOS15.4.1にアップグレードして、プロジェクトセカイを起動出来るユーザーの共通点としては、デバイスがiPhone12・iPhone13など比較的新しいモデルであることが挙げられるでしょう。
一部アプリの接続が上手く出来ない
一部のアプリとのインターネット接続が上手く行えず、サービスを利用出来なかったり、サービスの利用こそ出来るものの反応が鈍くなったりする現象が発生しているユーザーもいます。
アプリの動きが鈍くなっている
TwitterなどのSNSや一部のゲームアプリでアプリの動きが重い、動きが鈍くなっているという報告もあります。
これに関しては、iOSアップデート由来ではなく、単純にサービスにアクセスが集中していたり、デバイスそのものが重くなっていたりする可能性もあります。
ホームボタンが反応しなくなった
ホームボタンが押せなくなった、無反応になってしまったという報告もあります。
システムデータの容量がいきなり増えた、システムデータがいきなり減った
iOS15.4.1にアップデートすることで、システムデータの容量がいきなり増えたという人もいます。
この現象は、真逆の現象と言えるシステムデータが減ったというユーザーもいることから、システムデータの表示がおかしくなっている可能性もあるでしょう。
タッチパネルが反応しない
デバイスのタッチパネルが全く反応しなくなるという不具合を報告しているユーザーもいます。
Bluetooth接続の補聴器で再生不具合が発生
補聴器をBluetoothで接続した状態で動画アプリなどを視聴すると、再生時に不具合が発生することがあります。
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