頻繁にリリースされるiPhoneのiOSですが、アップデート直後は不安定になることが多く、ハプニングが起こりやすい条件が整ってしまいます。
しかしiPhoneは生活や仕事の必需品であり、いざというときに「調子が悪い」では困る方も多いでしょう。
今回はiOS14.4.2へアップデート直後から多発している、いわゆる「iPhoneの圏外病」の対処法をご紹介していきます。
Contents
iPhone iOS14.4.2アップデート後に圏外になる原因
iOSアップデート後、不具合になる明確な理由はApple社から発表はされていません。
しかし、iPhoneを使っている多くのユーザーが、アプデ後に圏外の状態になってしまい、改善されることなく困っている様子がSNS上で見受けられるようになっています。
新OS登場時のアプデは要注意
OSをアップデートする理由は様々あります。
主に機能の充実化、そしてセキュリティの惰弱性を補うためだといわれていますが、大型のアプデほど注意するに越したことはありません。
というのも、アプデが原因で使用しているデバイスの動きに致命的な支障を発生させるケースが稀に起こっているからです。
デバイスのOSは常に最新に保つことが理想ですが、リリース直後に起こる不具合や問題の条件に自分のデバイスが当てはまらないかを見極めてからアプデをした方が無難です。
アップデート後は不安定になりやすい
OSはデバイスの要となる非常に重要なソフトです。
このOSをインストールした直後は、機器全体のバランスが良くない状態に陥っていることがあります。
この「バランスが悪い状態」が通信状態を圏外にしてしまったり、処理の低速化を招いてしまいます。
故障を疑う前に…
iPhoneは数えきれないほどの機器が集まった精密機器です。
止まることなくプログラム演算がされ、絶妙のバランスで正常な動作を行っていますが、些細な拍子に演算が止まってしまったり動作が鈍くなることがあります。
そんなとき多くの人が故障を疑い、取り乱してしまうことでしょう。
重要な情報が収まったiPhoneの不具合に焦る気持ちはわかりますが、自分で処置できることはあります。
諦めずに冷静に対処を行いましょう。
iPhone iOS14.4.2アップデート後に圏外になったときの対処法
iOSがリリースされると、毎回多かれ少なかれ不具合の報告が上がります。
今回リリースされたiOS14.4.2の不具合で多いのは、「iPhoneが圏外になってしまう」という致命的な症状です。
同時に、使用者の自己対処で回復しているケースも沢山報告があがっているので、焦らずに一つずつ試してみましょう。
デバイスの再起動
前述通り、iPhoneの要となるOSをインストールした直後というのはデバイスの動きそのものが不安定な状態に陥りやすい条件が揃っています。
そこでまず試してほしいのがiPhoneの再起動です。
とても簡単かつシンプルな対処法ですが、幅広い精密機器に対して「再起動」は有効な回復手段ですので一度試してみてください。
精密機器はなぜ再起動を推奨する?
「再起動」には、不調なプログラムが原因で起こる演算のストップを一旦初期化し、振り出しに戻すという効果があります。
これにより動作を阻害していた演算も真っ白な状態に初期化できるため、停滞していた処理を再び流し進めることができるようになります。
iPhoneなどのスマホに限らず、パソコン・ゲーム機など、幅広い精密機器に対して有効な手段なのです。
SIMカードを抜き差ししてみる
画像引用:Apple公式サイト
iPhoneに内臓されているSIMカードを抜き差しすることで不具合が直る場合があります。
デバイスによってSIMカードの差込口が異なるため、Apple公式サイトを参照の上慎重に試してみてください。
SIMカードとは
SIMとはスマホに必ず挿入されているICカードで、契約者(利用者)の識別番号や電話番号といった基本情報が記録されています。
このカードを差し替えるだけで機種変更ができるなど、情報移行の手間を省くことができます。
さらに、SIMカードが挿入されることで、電話回線を使った通話やモバイルデータ通信が可能となります。
パソコン(iTunes)を利用してアプデする
iPhoneをアップデートする方法は、iPhone上で直接アップデートする方法と別にパソコンを使ってアップデートする方法があります。
パソコンからアップデートを行う際は、あらかじめiTunesをインストールしておきましょう。
iTunesがあるとバックアップも簡単でオススメ
パソコンを所有している方なら既に利用している方も多いかと思いますが、iTunesがあればiPhoneのバックアップデータをパソコン内に簡単に残すことができます。
接続もライトニングケーブル1本で行え、Wi-Fiの必要もありません。
万が一の保険として十分役立ってくれます。
パソコンのiTunesからiPhoneをアプデする手順
パソコンにiPhoneを接続し、iTunesを立ち上げます。
左上部に表示されているスマホのアイコンをクリックします。
画面上部に表示されているアップデートをクリックすることでアップデートを開始します。
機内モードをON/OFF切り替える
機内モードをONにすると、電源は入ったまま外部電波(モバイルデータ通信・電話回線)を遮断する作用があります。
これをOFFからONに切り替える際、自動的にモバイルデータ通信や電話回線を探し出し、再び繋ぎ直すという動作を行います。
この作用を利用して、一旦「不安定な電波(圏外状態)を遮断」し、電波を探させて再び繋ぎ直させることを試みることで圏外が解消されることがあります。
モバイルデータ通信のON/OFFを切り替える
コントロールセンター内にあるモバイルデータ通信のON/OFFを切り替えることで、圏外が解消されることがあります。
モバイルデータ通信はあくまでも「データ通信」であるため、音声通話と電波の種別としては全くの別になります。
その証として、データ通信をOFFに切り替えても電話の音声通話には影響を与えることはありません。
モバイルデータ通信とは
モバイルデータ通信が活躍しているのは、Wi-Fi環境下以外のネット・メール等に使うパケット通信時です。
3G・4G・LTE・5Gなどがデータ通信の種別を差します。
また、モバイルデータ通信と音声通信が独立しているため、一方を利用しているときでも双方が問題なく動作してくれます。
キャリアの自動設定のON/OFFを切り替える
キャリアの自動設定をON/OFF切り替えることで回復するケースもあります。
「機内モード」や「モバイルデータ通信」のON/OFF切り替えと同様に、切断と接続を繰り返すことで正常化する可能性を秘めています。
キャリアの自動設定とは
キャリアの自動設定は、該当のiPhoneが使える通信会社を自動的に選別し、接続するという機能です。
この機能は通常日本国内でiPhoneを利用する場合、あまり使うことはありません。
理由はというと、手動で他のキャリアと接続を試みても、契約しているキャリア以外は接続できないためです。
キャリアの自動設定のON/OFFを切り替える手順
設定Appからモバイル通信をタップします。
モバイル通信のページに移ったらネットワーク選択をタップ。
自動ボタンを緑からグレーに変えることでON/OFFを切り替えることができます。
キャリア設定のアップデートをする
キャリア設定のアップデートは、iPhoneのOSアップデートとは異なります。
キャリア設定のアップデートはポップアップ通知や手動で行うことができるので、最新化されているか確認してみましょう。
キャリア設定のアップデートとは
キャリア設定のアップデートは、キャリア(通信会社)がリリースしているアップデートです。
アップデート内容は非常に軽微で、ネットワーク通信の改善やモバイル通信に関する新機能のアップデートなどを中心に行います。
アプデを行ってもシステム再起動を求められることなく、ごくごく短時間で完了するのも特徴であるといえます。
手動でキャリア設定のアップデートをする手順
設定Appに入り、一般をタップします。
次に情報を選択してください。
更新すべきプログラムが合った場合、情報画面に入った段階でポップアップが表示されます。
ポップアップに指示に従ってアップデートしてください。
怪しいアプリを削除してみる
インストールされているアプリが通信の妨害をする可能性もゼロではありません。
一般的にメジャーなアプリは心配ないかと思いますが、どうしても通信が改善されないときはアプリの通信量を確認し、不自然な動きをしているアプリはないか確認してみましょう。
ネットワーク設定をリセットする
ネットワーク設定をリセットすることで、現在iPhoneが記憶している「ネットワーク」に関する情報を初期化してしまう方法です。
リセットしてしまうと、以下の情報がゼロに戻ってしまうので復旧に手間がかかることを念頭に置いておきましょう。
ネットワーク設定リセットで初期化するもの
- インターネット共有の設定
- 使っていたWi-Fiのパスワード
- モバイルデータ通信の設定
- VPNの設定
- Bluetoothの接続設定
- ペアリングの接続設定
ネットワークに関する設定を一旦ゼロに戻して再構築をするということです。
一種の初期化なので、「ほぼ最終手段」といってもよいでしょう。
ネットワーク設定をリセットする手順
設定Appから一般をタップし、表示されたページ下部のリセットを選択します。
リセット画面中央にあるネットワーク設定をリセットするをタップし、パスコードを入力します。
ネットワーク設定をリセットするをタップで設定がリセットされます。
iPhoneの初期化をする
最終手段はiPhoneの初期化をすることです。
文字通り全ての設定やデータを消し、出荷時状態に戻してしまうため、必ずあらかじめバックアップを取っておきましょう。
復元する手間やリスクがあるので、初期化を実行する際は慎重に行ってください。
iPhoneを初期化する手順
設定Appから一般をタップし、表示されたページ下部のリセットを選択します。
すべてのコンテンツと設定を消去を選択します。
ポップアップでバックアップをアップロードしている旨が表示されますので、アップデートを完了してから消去をタップしましょう。
iCloud上にデータをアップデート完了後初期化が開始されます。
利用している通信会社に相談してみる
契約しているキャリア(通信会社)に相談することで下記のアドバイスが得られる可能性があります。
- 料金滞納の有無
- 不具合解決の具体的なアドバイス
- キャリア自体に不具合が発生している
実店舗を構えているキャリアを利用しているなら、直接店頭で相談することも可能です。
もしくは電話相談窓口へ問い合わせすることも良いでしょう。
対応できない場合も
「モバイル通信をアップデートできませんでした」が表示された場合
iOS14.4.2をアップデートしたと同時に「モバイル通信をアップデートできませんでした」と表示されるケースも起こっているようです。
ポイント
通話の受発信やインターネットの利用ができない状態に陥っています。
ただし、Wi-Fi環境下であればインターネットの利用は可能です。
この場合は下記を試すことで改善する見込みがあります。
対処法
- デバイスを再起動する
- モバイル通信のON/OFFを切り替える
- SIMカードを挿し直す
- ネットワーク設定をリセットする
- 初期化する
ネットワークやデバイスの初期化は最終手段として行うものであり、慎重に検討しましょう。
楽天モバイルが不具合になりやすい傾向?
SNSを中心に分析をすると、楽天モバイルで利用しているiPhoneのOSアップデート時、不具合が起こりやすい傾向であることがわかっています。
iOS14.3リリース時に起きた大型障害
全てのデバイスに当てはまるわけではありませんが、iOS14.3がリリースされた当初、楽天モバイルを利用しているユーザーの多くに同様の「圏外病」が発症したといわれています。
この不具合はiOS14.4の登場で一旦解決したと思われていましたが、今もなおSNS上では一部の楽天モバイルユーザーが通信の不具合を訴えています。
キャリアの設定を直すと回復したとの報告が
ある楽天モバイルユーザーも同様に使用しているiPhoneが「圏外」となってしまいましたが、接続キャリアの設定を手動で行うことで改善されたという報告がされていました。
接続キャリアを手動で選択する手順
設定Appからモバイル通信を選択します。
次にネットワーク選択をタップ。
自動のボタンをグレーのOFFにすることで、接続予測の一覧が表示されます。
契約しているキャリアの回線を選択してください。
万が一のときのためにバックアップはしっかりと
生活に最も身近な精密機器であるiPhoneはいつでも安定した状態で使えることが理想的です。
しかし何事も完璧なものはないので、いざというときのためにしっかりとバックアップを取っておき、初期化が必要な状態になっても慌てることなく対象できるように準備をしておきましょう。
特にOSのアップデート前にバックアップを取っておくと、まさかのときも安心です。
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