iPhoneを使っていると画面に縦線が急に表示され、時間が経っても消えない不具合が報告されています。今回はiPhoneで縦線が出る原因と対処法を解説していきます。
Contents
iPhoneの画面に縦線が急に出る
iPhoneを使っていると表示される縦線には以下の種類があります。
縦線の種類
・白い縦線
・黒い縦線
・青や赤などカラフルな縦線
・ピンクの縦線
・緑の縦線
白い縦線であればiPhoneを再起動したり、iOSの更新によって直る場合もありますがその他の色の縦線は修理に出さなければならないことが多いです。
iPhoneの画面に縦線が出る不具合の原因
上の表に縦線の色別の原因を示します。さらに画面に縦線が表示される具体的な原因として以下のことが挙げられます。
縦線が表示される原因
・iPhoneを落とした
・消毒シートで画面を拭いた
・水没
・システムエラー
・画面の湾曲
・ディスプレイの不具合
・結露
・ガラスフィルムの破損
iPhoneを落とした
iPhoneを落として液晶画面を破損するとガラスパネルのひび割れ以外に縦線が表示されることがあります。ひび割れがほとんど無い場合でも内部の液晶パネルが損傷していると縦線が表示されます。
縦線が表示される最も多い原因で、液晶部部を修理しなければ縦線は消えません。
消毒シートで画面を拭いた
アルコールを含んだ消毒シートで画面を拭くと縦線が表示されることがあります。画面保護フィルムを貼っていれば防げますが、フィルムなどを使っていない場合にはアルコール消毒は控えるようにしましょう。
画面に付着したアルコールが揮発すれば縦線は消えることがほとんどですが、縦線が消えない場合には修理が必要になります。
水没
iPhoneはある程度の防水仕様となっていますが水没してしまうと様々な不具合が発生します。液晶画面においてもタップに反応しなくなるほか、縦線が表示されることもあります。
水没してしまった場合、内部の水分が蒸発すれば画面の縦線が消えることもありますがその他の故障が重大なため修理や端末交換が必要になります。
システムエラー
iOSの不具合によって縦線が表示されることがあります。システムエラーが原因であれば端末の再起動や初期化などユーザーが不具合を解消できることが多いです。
ただし使っているiPhoneの機種が古い場合はシステムエラーが多発するため縦線が何度も出るようになった場合には機種変更が推奨されます。
画面の湾曲
iPhoneをパンツのポケットに入れて頻繁に走ったり運動などをすると画面が過度に湾曲して内部の液晶パネルに損傷を与えて縦線が表示されることがあります。
画面湾曲による損傷は修理が必要です。iPhoneが過度に圧迫されることが考えられる使い方はしないようにしましょう。
ディスプレイの不具合
新しいipad PROやiPhone X以降の端末は液晶パネルを採用しており以前の液晶パネルでは起こらなかった「焼き付き」という不具合によって縦線が表示されることがあります。
有機ELディスプレイの焼き付き
有機ELディスプレイは同じ画面を表示させ続けたり、画面表示時間が長くなった場合に焼き付きという素子の劣化による不具合が発生します。焼き付きがひどくなると緑色の縦線などが表示されることもあります。
焼き付きが重度であれば画面交換などの修理が必要になります。
結露
スマホ内部が高温のとき、外部が低温になるとiPhone内部に結露によって水滴が発生して水没に似た不具合を発生させて縦線が表示されることもあります。
見た目に変化は無く、結露が起きたことに気づくのは困難であるため縦線が急に表示されたと感じてしまいます。結露によって目に見える不具合が起きた場合には水没と同じく修理が必要です。
ガラスフィルムの破損
iPhone保護のために貼り付けたガラスフィルムが破損しひび割れて画面に縦線が表示されているように見える場合もあります。ガラスフィルムは定期的に交換するようにしましょう。
iPhoneの画面に縦線が出たときの対処法
iPhoneの画面に縦線が出てしまった場合の対処法は以下の通りです。
縦線が表示された場合の対処法
・再起動、iOSアップデート、初期化
・ガラスフィルムの交換
・修理屋へ持ち込む
・交換、機種変更
・iPhoneを再起動する
・iOSの更新を行う
・iPhoneを初期化して復元する
システムエラーへの対処法以外は数千円から数万円の費用が必要です。
場合によって再起動できなくなることもあるため上記の対処法を行う前に必ずバックアップを作成してください。
再起動
「iPhone X、Phone 11」
サイドボタン(スリープ/スリープ解除ボタン)と音量ボタン(上側または下側)を同時に電源を消すボタンが表示されるまで押し続けます。
電源を消しボタンをスライドして端末の電源を完全に切ります。サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続けます。
「iPhone 8より前」
上部のボタンorサイドボタンを電源を切るボタンが表示されるまで押し続けます。
電源を消すボタンをスワイプして電源を完全に切ります。電源が切れたら、上部のボタン(またはサイドボタン)を再びAppleロゴが表示されるまで押し続けます。
まず1番に行いたい対処法が再起動です。再起動で直ったら修理代金がかかりませんので、まず試してみましょう。
IOSのアップデート
次に試したい対処法はIOSのアップデートです。特にしばらくアップデートしていない方はアップデートを行いましょう。設定→一般→ソフトウェア・アップデートをタップしてアップデートしましょう。
ダウンロードしてインストールをタップするとアップデートがスタートします。時間がかかりますので夜間などがオススメです。
初期化と復元の手順
今回はPC、iTunesを使わずにiCloudバックアップを用いて初期化と復元を行う手順を紹介します。iOSは最新版に更新しておいてください。
まずBluetoothをオフにしてペアリングしている機器との接続を切ってください。
続いてバックアップを作成します。設定アプリを開いてユーザー名をタップします。
Apple IDの項目からiCloudを選んでタップし、iCloudの項目からiCloudバックアップをタップします。
バックアップ項目から今すぐバックアップを作成をタップしてバックアップの作成を行ってください。
バックアップを作成したらiPhoneからサインアウトします。事前に以下の情報を書き留めておいてください。
初期化前にメモしておく情報
・Apple IDとそのメールアドレス、パスワード
・iPhoneのパスコード
・機能制限パスコードやスクリーンタイムパスコード(設定していれば)
まずApple IDの項目にあるサインアウトを選んでタップし、iPhoneからサインアウトしてください。
iPhoneの初期化を行います。設定アプリから一般を選んでタップし、一般の項目からリセットを選んでタップします。
リセットの項目からすべてのコンテンツと設定を消去を選んでタップし、パスコードを入力してください。
初期化の確認が2回表示されます。いずれもiPhoneを消去をタップしてください。2回のタップを行うと初期化が始まります。初期化終了まで待機して下さい。
初期化したiPhoneを起動したら復元を行います。起動後表示される画面からiCloudバックアップから復元を選んでタップします。次に表示される画面でApple IDにサインインしてください。
バックアップ選択画面から先ほど作成した最新のバックアップを選んでタップしてください。復元が始まります。復元後iPhoneを使うことができるようになります。iOSが出荷時に戻るため復元後iOSをアップデートするようにしましょう。
ガラスフィルムの交換
iPhone本体の画面に損傷が無くてもガラスフィルムが大きくひび割れた場合にはなるべく交換するようにしましょう。ひび割れたガラスフィルムは画面を見にくくするだけでなく耐久力が大きく低下していてiPhoneを十分に保護することができません。
1cm以上のひび割れが交換の目安です。ガラスフィルムは2000円前後のもので十分な保護効果を得ることができます。
修理屋へ持ち込む
引用:Apple公式サイト
画面の破損や故障、水没や結露で本体が故障した場合には修理が必要です。修理範囲ごとのApple正規店での修理費用の目安は以下の表の通りです。機種が古いほど修理費用は安くなります。
Apple正規店以外の修理店では保証なし時の料金から1000~2000円ほど安価で修理することができます。Apple Care+に加入しておけば非常に安く修理が可能であるため、新しいiPhoneシリーズを使っている場合にはなるべく加入しておきましょう。
交換・機種変更
故障が修理できない場合には本体交換や機種変更を行う必要があります。Apple正規店では機種によりますが最高値のiPhone 11 Pro Maxで64800円で本体交換を行ってくれます。新品の本体価格の半額が目安です。Apple Care+に加入していれば一律11800円で本体交換をしてくれます。
機種変更を行う場合には新しく使う機種の代金が必要になりApple正規店での本体交換よりも費用がかかります。
iPhoneの画面の縦線を予防する方法
縦線が表示される不具合は以下の方法で予防できます。
縦線が表示されないようにする予防方法
・画面の破損を防ぐ
・保冷剤などで急冷しない
・オーバーヒートを防ぐ
画面の破損を防ぐ
画面の破損を防いでおけば縦線が表示される不具合が起きることはほとんどありません。薄い保護フィルムでは十分な保護効果が無いので厚みのあるガラスフィルムで保護すると良いでしょう。
またiPhoneは角が丸まっていてそこから画面が破損しやすいとされています。スマホケースを付けることで落下による破損リスクを最小限にすることができあます。
保冷剤などで急冷しない
iPhoneは比較的熱くなりやすい機種ですがだからといって保冷剤や氷を使って急冷してしまうと結露が発生して故障してしまいます。
暑い時期ついつい冷たいものでスマホも冷やしたくなりますが、急冷は避けて室温で冷やすようにしましょう。
オーバーヒートを防ぐ
iPhoneがオーバーヒート(熱暴走)を起こすと液晶画面にも少なからず影響があります。液晶の素子が熱によってダメになると黒い点や縦線となって表示されます。
iPhoneを長時間使う場合には直射日光を避けて涼しい場所で使うようにしましょう。落下の心配が無い場合はスマホカバーを外してiPhoneが冷えやすくするとオーバーヒートによる液晶の故障リスクを低くすることができます。
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