ビジネスシーンで利用されることも多いチャットツールslack。
この記事では各種有料プランの料金と機能の内容、他のツールとの比較を行っていきます。
この記事からわかること
✅Slackの料金プラン一覧と支払い方法
✅Slackは目的に合ったプランを選ぶべし
✅まずはSlackを無料で試してみよう
✅Slackはチャットワークと比較して特殊な機能あり
Contents
Slackの料金プラン一覧
Slackには無料で使えるフリープランと有料のプランがあります。Slackのプランと料金は下の通りです。
それぞれメリットがあるため、自分の利用目的とマッチするものを選んでいきましょう。
料金プラン名 | 月額(年払い) | 月額(月払い) |
フリー | 0円 | 0円 |
スタンダード | 850円 | 940円 |
プラス | 1,600円 | 1,800円 |
Slackは年間まとめて支払うとひと月あたりの料金が安くなります。
プラスプランであると、1ヶ月あたり200円もの差が出ることに。
ココに注意
Slackの有料プランは1ユーザー毎にこの料金が発生することになります。
つまり、10人のワークスペースを有料プランにアップグレードしようとすると、スタンダードプラン(年払い)なら1ヶ月あたり8,500円かかることに。
Slackの料金プランとその機能を比較
Slackの料金プランとその機能を簡単に比較した表を用意しました。
Slackの機能比較
Slackの機能 | フリー | スタンダード | プラス |
アプリ | サードパーティー製アプリ、カスタムアプリ10件 | 無制限 | 無制限 |
検索できるメッセージ | 直近10,000件 | 無制限 | 無制限 |
マルチチャンネルゲスト、シングルチャンネルゲスト | × | 〇 | 〇 |
メンバーの名前管理 | × | 〇 | 〇 |
共有チャンネル | × | 〇 | 〇 |
メンバーのメールアドレスの管理 | × | 〇 | 〇 |
チャンネルへの投稿権限を管理 | 〇 | 〇 | 〇 |
メッセージとファイル保存の期間の設定 | × | 〇 | 〇 |
ユーザーグループ | × | 〇 | 〇 |
メンバーのプロビジョニングとデプロビジョニング | × | × | 〇 |
音声通話とビデオ通話 | 1対1 | 最大15名 | 最大15名 |
サードパーティー製とは非純正の関連製品のこと。
Slackの機能比較
Slackの機能 | フリー | スタンダード | プラス |
G Suite SSO | × | 〇 | 〇 |
2要素認証 (2FA) | 〇 | 〇 | 〇 |
Google 経由の OAuth | × | 〇 | 〇 |
SAMLベース SSO | × | × | 〇 |
Corporate Export | × | × | 〇 |
OneLogin、Okta、Ping とリアルタイムアクティブディレクトリ同期 | × | × | 〇 |
画面共有 | × | 〇 | 〇 |
メッセージやファイルの検索 | 〇 | 〇 | 〇 |
関連するメンバー、チャンネルとファイルの検索 | 〇 | 〇 | 〇 |
チャンネルのハイライト | × | 〇 | 〇 |
メッセージのハイライト | × | 〇 | 〇 |
チャンネルのおすすめ | 〇 | 〇 | 〇 |
チャンネルのレコメンド | × | 〇 | 〇 |
アップタイム | × | × | 99.99%のアップタイムを保証 |
アナリティクス | 制限あり | 〇 | 〇 |
ファイルストレージ | ワークスペースあたり5GB | メンバー毎10GB | メンバー毎20GB |
サポート | 〇 | プライオリティサポート | 24時間サポート |
単発で仕事を割り振るのであれば、それほど問題にはなりません。
しかし、人数が多かったり長期前提の取引でやり取りの数が多くなると、フリープランでは物足りなくなってくる可能性も。
プラン名 | 向く場面 |
フリー | 試したいとき、小規模、短期 |
スタンダード | 一般的なビジネスツールとして、10人以上 |
プラス | 大規模、企業 |
それぞれのプランに向く人は上の通りです。
なお、Slackには「Slack Enterprise Grid」という大規模用のプランもあります。
ココがポイント
Slackは14日以上アクセスがないと、その分の料金は返却されます。
使った分だけ請求される公正なツールなのです。
まずはお試しでフリープラン
プラスプランとなると、ひと月あたり1ユーザー毎2,000円近くかかります。
そのため、有料プランをお考えの方であっても、まずは無料プランからのお試しがおすすめです。
無料プランを試していて不足があるようなら、有料プランへのアップグレードを考えてみましょう。
フリープランが足りないならスタンダードプラン
フリープランを使ってみて、物足りないようならスタンダードプランを視野に入れましょう。
メンバーが10人前後、あるいはそれ以上であればこのプランがおすすめです。
フル活用したいならプラスプラン
さらに多くの人数や、たくさんのファイル、画像をやり取りしたいならプラスプランがおすすめ。
スタンダードプランにない機能でプラスプランにある機能を有効活用したい場合も、このプランがおすすめです。
大規模な展開ならSlack Enterprise Grid
大企業など多くの人数でSlackを利用する際は「Slack Enterprise Grid」という選択肢もあります。
このプランの機能を簡単にまとめてみました。
セキュリティやコンプライアンス管理機能の内容は下の通りです。
- 送受信時、保存時のデータを暗号化
- SAMLベースのSSO
- メッセージのカスタム保存ポリシー
- 細分化されたアプリケーション管理
- エンタープライズモビリティ管理対応
- 監視ログに対応
- e-Discovery対応
- SCIMプロビジョニング
- データ損失防止対応
- Slack Enterprise Key Management へのアクセス
引用:Slack公式サイト
さらに下のような嬉しい機能もあります。
- ワークスペースを無制限に作成
- 社内全体の情報検索
- 社内全体やワークスペース単位でセキュリティレベルの設定、統合が可
- ワークスペース内でチャンネルの共有可
なお、「Slack Enterprise Grid」の費用は公式サイトに記載されていません。
利用をお考えの場合は「問い合わせ」してみましょう。
Slackはいつ有料プランにすべきなのか
Slackはまず無料での利用をおすすめします。
それではしばらく無料で使うとして、いつ有料プランにアップグレードすれば良いのでしょうか。
そのタイミングはズバリ下のようなときです。
- コミュニケーションの数が1万件を超える
- 連携サービス、アプリが10個では足りない
- 画面の共有など有料プランの機能が使いたい
- 24時間サポートが欲しい
- 多数で通話(会議)したい
- 共有ファイル保存容量がオーバー
Slackはフリープランだと、1万件より前のコミュニケーションが検索できません。
しかし、消されているわけではなく、見えないように制限がかけられているだけです。
そのため、1万件超えてから有料プランに変えても全く問題ありません。
Slackを有料プランにするときにする注意点
Slackを有料プランにアップグレードする際に気を付けたいこと、アップグレードのやり方を解説します。
アップグレードのやり方
有料プランへのアップグレードはSlackのユーザー名から行うことができます。
ユーザ名を右クリックしてください。
上のような画面が表示されます。
「アップグレードのオプションを表示する」をクリックしてください。
アップグレードしたい先のプランをクリックしましょう。
あとは支払い回数や支払い方法を追加して「購入手続きを完了する」、「購入」の順にクリックすれば確定します。
アップグレード時の注意点
ひとつのスペースを有料プランにアップグレードするのではなく、複数のワークスペースを統合する場合は注意が必要です。
その他にも、アップグレード時には下のような様々な注意点があることに注意しましょう。
- 個人間のコミュニケーションは反映されない
- 各自がフリー版を利用している場合、別々に有料版に集めなくてはいけない
- 命名規則を作って、かぶっているチャンネル名をリネームしておかないと自動リネームとなる
- プライベートチャンネルの他チームへの移行に費用がかかる
ただし、Slack Enterprise Gridへのアップグレード時は例外で、このプランへ移行するならこうした問題は起こりません。
そのため、プラスプランかSlack Enterprise Gridで迷っている大企業であれば、Slack Enterprise Gridという選択肢も非常におすすめできます。
Slackの料金プランと機能をチャットワークと比較
Slackとよく比較されることの多いチャットワークと料金・機能を比較していきます。
まずは料金プランからです。
Slack | チャットワーク |
フリー:0円 | フリー:0円 |
スタンダード:940円(850円) | パーソナル:400円 |
プラス:1,800円(1,600円) | ビジネス:500円 |
Slack Enterprise Grid:不明 | エンタープライズ:800円 |
Slackもチャットワークも1ユーザー毎に料金が発生することに注意しましょう。
Slackとチャットワークの機能の比較を簡単に下にまとめましたので、参考にしてください。
特徴・機能など/ツール名 | Slack | チャットワーク |
複数人でのビデオ通話 | スタンダード、プラス | パーソナル、ビジネス、エンタープライズ |
タスク管理 | ー | 〇 |
連携性 | 〇 | △ |
snippet機能 | 〇 | × |
post機能 | 〇 | × |
こうして見てみると、タスク管理ができないというデメリットもありますが、Slackには連携しやすさやsnippet機能といったチャットワークにはない魅力もあることが分かります。
Slackと外部サービス連携
Slackは外部サービスとの連携に優れたツールです。
- Googleカレンダー
- スカイプ
- インスタグラム
といった有名な外部サービスとの連携はもちろん、ブログサイトやニュースサイトとの連携もできます。
そのため、連携によってより効率良くカスタマイズすることも可能です。
ココに注意
フリー版だと10個までしか連携できないことに注意しましょう。
カスタマイズしていくと足りなくなってくるはずです。
そうしたら、スタンダードやプラスプランへのアップグレードを考えても良いかもしれませんね。
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シンプル、マルチプラットフォーム
Slackはシンプルで直感的に操作しやすいというメリットがあります。
全ての端末やOSに対応しているため、デザインが崩れることがないのも嬉しい魅力です。
snippet機能、post機能
snippet機能とはプログラミング言語を共有する機能のこと。
こうしたプログラミング言語を共有したいときは断然Slackが向いていると言えるでしょう。
さらにチャット内でドキュメントを作成したり、編集したり、コメントしたりできる機能も。
チャットワークより料金が高め
このように、チャットワークと比較して優れた機能も多いSlack。
しかし、チャットワークと比較すると、やはり少し料金が高めであることがデメリットであると言えるでしょう。
Slackの料金支払い方法の比較
Slackの料金支払いの方法を紹介していきます。
支払いに使える通貨
まず支払いに使える通貨は下の通りです。
- 日本円
- ブラジルレアル
- 英ポンド
- ユーロ
- 米ドル
- インドルピー
ココがダメ
なお、ブラジルレアルとインドルピーでの支払いの場合、請求書払いは現在未対応です。
クレジットカード払い
年払い、月払いどちらであっても支払うことができます。
クレジットカード決済で利用可能なのは下のブランドです。
- アメリカン・エキスプレス
- VISA
- MasterCard
請求書払いは条件を満たさないと利用できないことを考えると、クレジットカード払いの方が利用しやすい方法であると言えそうです。
月払いはこちらからしかできないことにも注意しましょう。
ココに注意
2019年7月23日時点ではJCBカードは利用不可となっています。
請求書払い
ワークスペースによっては、小切手や銀行振り込みによる決済が対応しているケースもあります。
この支払い方法が可能なのは、下の3つの条件を満たしていなければいけません。
- Slack利用料金を年払いにしている
- ワークスペースに3人以上のアクティブメンバー
- 購入金額が2,000米ドル以上
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