Zenly（ゼンリー）がサービスを終了した理由や代わりのアプリについて解説

GPS機能を使い、位置情報の共有や交換ができるアプリ・Zenly（ゼンリー）。

この記事では、Zenlyがサービスを終了した理由や代わりのアプリについて解説します。

Zenlyがサービスが終了

ゼンリーのサービスが終了するとSNSで騒がれるようになったのは、日本時間の2022年9月1日の事です。

今回、ゼンリーの停止を発表したのはゼンリーの親会社であるSnap社です。ゼンリーは、フランスのゼンリー社が開発したアプリでしたが、2017年に写真共有アプリ・Snapchatの運営会社であるアメリカのSnap社に買収されています。2022年9月現時点でゼンリー社は、売上が低く成長の見込みがないアプリ・サービスについては終了させていく方針を発表しています。

またサービスを終了するのはゼンリーだけではなく、複数のアプリ・サービス・プロジェクトも同時に終了する事が明らかにされています。そのなかには、Snapchatに関わるサービスも存在しています。

Zenlyのサービスが終了すると騒がれている理由

Zenlyのサービスが終了すると騒がれた最初の理由は、Twitterにて現地のエンジニア達がその旨をツイートした事にあります。

なおレイオフに関しては、2022年8月上旬の時点ですでに行う計画があるという話が存在していました。ですがその時点では、Zenlyのサービス終了については触れられていませんでした。

Zenlyのサービス終了決定

ツイートによる騒動後、現地時間8月31日にZenlyの現運営先であるアメリカのSnap社が、公式サイトで正式にZenlyのサービス終了に関する情報を公開しました。

またサービスを終了した理由については、2022年の収益成長率が予想していた数字よりもかなり低かった為、今後の成長も難しいだろうと判断してのことだといいます。

その後、2022年9月1日に改めてゼンリーのサービス終了が決定しました。

今後は、コミュニティや収益の成長、AR（拡張現実）に焦点をしぼり、キャッシュフローの改善に努めていくとの事です。

サービス終了の理由はPMI戦略の一環の可能性も

Snap Inc.

収益成長率を理由にサービスが終了する事になったゼンリーですが、一部のユーザー間では「PMI戦略の一環として停止したのではないか」とも噂されています。

実はゼンリーの親会社のSnap社が運営しているアプリ・Snapchatには、Zenlyと同じ機能を持った・Snap Mapと呼ばれるサービスが盛り込まれています。

そのため、「位置情報共有のサービスをSnap Mapに統合・統一を図るために買収していたZenlyの方をサービス終了するに至ったのではいか」という推測が行われています。

これについて、Snap社からの公式発言は存在しません。ただSnapchatが今後も一部の機能を残して運営を続けていく事を鑑みると、そうした理由でゼンリーのサービスが終了した可能性も高いです。

Zenlyのサービス終了はいつ？

2022年9月1日現在、日本でのZenlyのサービス終了の詳しい日程は発表されていません。

ただし、同日にZenlyの日本版Twitterアカウントで行われたツイートによると、「数ヶ月後にサービス提供を終了する」事が発表されています。

今後の情報は追って発表するとの事です。決まり次第、改めてZenlyの日本語版Twitterで情報が公開されるでしょう。

Zenlyの日本版Twitterカウントはこちらから⇒Twitter：zenly japan

Zenlyのサービス終了後もデータを見れるのか

2022年9月1日現在、サービス終了後もZenlyのアプリデータを見る事ができるかは不明となっています。

ただし位置情報共有アプリであるZenlyは、個人情報に大きく関わってくるサービスの為、終了後もデータやアプリが残されている可能性は低いと推測できます。

詳しい情報はサービス終了日と同じく、Zenlyの日本版Twitterアカウントで行われる事が予想されます。

サービス終了後もZenlyで記録したデータを残しておきたい場合

Zenlyには、記録した自身のデータをスマホ内へ保存しておく機能がありません。

そのため、もしサービス終了後もZenlyで記録したデータを残しておきたい場合は、スマホのスクショ・画面録画機能を使いましょう。

スクショの場合は、スマホの電源ボタンと音量ボタンを同時に押す事で行なえます。画面録画機能の場合は、スマホのホーム画面右上をスクロールしてコントロールパネルを開いた後、画面下の二重丸をタップする事で使用できます。

なおこれらの機能を使っても、位置情報の共有相手に通知がいく事はありません。

Zenly以外に終了するSnap社のサービス・アプリ

今回のレイオフの一環として、Snap社はZenly以外にも以下のサービス・アプリの終了を決定しています。

Zenly以外のおすすめの位置情報アプリ

Zenly以外のおすすめ位置情報アプリを紹介します。

Life360

Life360は、家族の位置情報をリアルタイムで確認できるGPSアプリです。

とはいえ、グループ間でのチャットや待ち合わせ場所到着時の通知も可能な為、家族だけではなく友人間でも使えるアプリとなっています。

また何か緊急の問題が起こった場合は、緊急通知の発信もしてくれます。バッテリー消費を抑える省電力設計にもなっている為、長時間の使用も可能。スマホに優しい位置情報共有アプリです。

Runkeeper

Runkeeperには位置情報の共有にくわえ、ランニングやウォーキングといったフィットネスの記録も行う事ができる特徴があります。

またただ情報をアプリ内で記録・共有するだけではなく、TwitterやFacebookなどのSNSでの共有もできる仕様となっています。友人達と情報を共有すれば、日々の運動不足の改善やなかなか続かないダイエットの継続などにも繋げる事ができるでしょう。

運動をしたいと考えている方や、ランニングやウォーキングが趣味だという方におすすめの位置情報共有アプリです。

ココダヨ

ココダヨは、災害時の家族の安否を確認する手段として開発されたGPSアプリです。

そのため位置情報共有の機能に加え、国内の台風や地震などの災害警報を通知する機能や震度5以上の地震が来た際に、震源近くの人に安否の報告を求める機能なども存在しています。

チャット機能もあるため、アプリ内でのやり取りを行う事も可能。いざという時の災害対策としても、ダウンロードしておいて損はない位置情報共有アプリでしょう。

iシェアリング

iシェアリングは、家族や友人間での位置情報共有に長けたGPSアプリです。

アプリ内チャットでのやり取りも可能な上、録音した音声を相手に送る事も可能となっています。相手が目的の場所にやってきた時に知らせてくれる通知設定もあるため、待ち合わせ時に役立てる事ができます。

また、緊急時に相手に助けを求められる「緊急通報」機能も存在。助けを求めるような緊急事態に陥った時、すぐに他の人に知らせる事ができます。待ち合わせのような日常シーンから、いざという時の緊急時にまで、あらゆるシーンで役立つ位置情報共有アプリです。

なお無料でも利用できますが、有料プランも存在しています。有料プランに登録すると、3Dストリートビュー機能の利用や友人の位置情報の履歴を確認することができるようになります。

iPhoneユーザーは標準アプリ・探すもおすすめ

アプリ・探すは、iPhoneの標準アプリの1つである位置情報共有アプリです。

友人間での位置情報共有はもちろん、iPhone紛失時に役立つ、Apple製デバイスの位置情報がわかる機能も存在。後者の機能では、紛失時の第三者からの悪用を防ぐために、電話をかける以外の機能をロックする事も可能となっています。

さらにiOS14.5以降のiOSであれば、AirTagをつけた荷物を探す事もできます。Apple製デバイス専用の機能が多く詰まっている、Appleユーザーにおすすめのアプリです。