「zoombombing」対策のために実装された「待機室」機能。これを使うことで、本来参加させるはずのない第三者を弾くことが可能です。
この記事では、待機室の詳細と設定手順、利用するときの手順について解説していきます。
Zoomの待機室とは
「待機室」とは、Zoomにおける入場制限の一種です。
参加者を一度待合室に待機させ、その中から任意あるいは全員をミーティングに参加させることができます。
待機室は一度隔離してからミーティングに参加させることができるため、本来参加しないはずのユーザーを弾くことが可能です。
待機室が使われている会議ではどんなメッセージが流れる?
Zoomでは、待機室を有効状態にすると、参加者はホスト(主催者)が参加するまでミーティングに参加できません。
ホストがまだミーティングに参加していないときは、上のメッセージが表示されます。
ホストが既にミーティングに参加していて、まだ自分に許可を出していないときは、上のようなメッセージが表示されます。
待機室を有効にすると参加者の時間前の参加が不可に
待機室をオン状態にすると、ホスト(主催者)が参加する前に参加者がミーティングに参加できるようになるオプションが自動的に無効化されることに注意してください。
たとえこのオプションを有効にしていたとしても、待機室を有効状態にすると勝手にOFF状態になります。
待機室の脆弱性が発見
セキュリティ対策や設定がデフォルト状態の会議に多発した問題が「zoombombing」です。
この「zoombombing」対策のために公式が急遽実装したのが「待機室」なのですが、実はこの機能にも脆弱性があることがトロント大学の研究者によって発見されました。
「zoombombing」については下記の記事で詳しく解説しています。
zoomで待機室を使えるようにするための設定
Zoomで待機室を使えるようにするための設定について解説します。
なお、マイミーティング設定とミーティングオプションには下のような違いがあります。
マイミーティング設定:全体に適用
ミーティングオプション:個々のミーティングに適用
待機室を使いたいときは、どちらも有効にしておけば間違いないです。
マイミーティング設定
マイミーティング設定で待機室を有効にするには、「設定」をクリックしてください。
「ミーティングにて(詳細)」項目にある「待機室」を有効(バーに色が付いている状態)にすればOKです。
ミーティングオプション
「待機室」が有効の部屋を新規で作るには、「ミーティング」から「新しいミーティングをスケジュールする」をクリックしましょう。
「待機室を有効にする」にチェックを入れて「保存」をクリックすればOKです。
待機室を有効に変更する
既に作っているミーティングを待機室無効から有効状態にしたい場合は、「ミーティング」をクリックしてください。
「マイミーティング」をクリック。
「このミーティングを編集する」をクリックします。
「待機室を有効にする」にチェックを入れて「保存」すればOKです。
スマホ
スマホアプリ版を使っていて待機室を有効にしたい場合は、「ミーティング」をタップしてください。
有効にしたいミーティングにある「編集」をタップ。
「待合室を有効化」を有効状態にすればOKです。
パーソナルミーティングIDの待合室
パーソナルミーティングIDでアクセスできる部屋のことをパーソナルミーティングルームと呼びます。
このIDを使った部屋の待機室(待合室)を有効にするには、「ミーティング」をクリックしてください。
「パーソナルミーティングルーム」をクリックします。
「このミーティングを編集する」をクリック。
「待機室を有効にする」にチェックを入れて「保存」すればOKです。
有効/無効の切り替え
「待機室」の有効化と無効化はバーをクリックして色付き(有効)色なし(無効)にすること、部屋を作るときや編集するときにチェックを付ける(有効)、チェックを入れない(無効)状態にして変更することが可能です。
マイミーティング設定で有効無効を変更したいときは、「設定」をクリックしてください。
「ミーティングにて(詳細)」項目にある「待機室」をクリックしてバーを色付きにすれば有効になります。
再度クリックしてバーを色なしにすれば無効状態になります。
「ミーティング」から「新しいミーティングをスケジュールする」をクリックして、新規のミーティングの待機室を有効や無効にすることも可能です。
なお、このとき「マイミーティング」をクリック。
「このミーティングを編集する」をクリックすることで、既存のミーティングの待機室の有効と無効を切り替えることも可能です。
あとは、「待機室を有効にする」にチェックを入れると有効化、チェックを入れないと無効化状態になります。
あとは「保存」をクリックすればOKです。
スマホ
スマホアプリ版Zoomで待機室(待合室)の有効化と無効化を切り替えるには、「ミーティング」をタップしてください。
切り替えたいミーティングの「編集」をタップ。
「待合室を有効化」をタップしてバーに色が付けば有効状態です。
再度タップして色なしになれば無効状態に切り替えることができます。
zoomの待機室(待合室)を利用する手順
実際に待機室を使って参加者をミーティングに参加させる手順について解説します。
会議中の待機室の有効化と無効化
ミーティング中に待機室を有効化無効化することもできます。
手順は「参加者の管理」から「更なる情報」をクリックし、「参加時に参加者を待機室に送る」にチェックを入れれば有効化します。
逆に無効化したい場合は、チェックを外せばOKです。
iOS版
iOSアプリ版Zoomを使っていて会議中に待機室をON/OFFしたいときは、まず「設定」をタップしってください。
「詳細設定」をタップ。
「参加時に参加者を待機室に送る」を有効状態にすれば有効になります。
なお、バーをタップし色なしにすれば無効になります。
個別に参加者の承認をする
個別に参加者をミーティングに参加させたい場合は、「参加者を管理」をクリックし、表示された右の枠に表示されるユーザーの「許可する」をクリックすることで可能です。
個別で入室を許可しようとすると、4人以降が表示されていないことが分かります。
これは、「全員の入室を許可する」をクリックすることで解決可能です。
「全員の入室を許可する」をクリックすることでバーが表示されます。
バーを上下したり、マウスのスクロールホイールを転がしたりすることで、後から入室してきた参加者を選択することも可能です。
あとは、通常通り、入室させたい人を「許可する」ようにすればOKです。
iOS版
iOSアプリ版で参加者を個別にミーティングに参加させたい場合は、まず「参加者」をタップしてください。
参加させたいユーザーの横にある「許可する」をタップすればOKです。
すべての参加者を承認する
待機室で待っているすべての参加者を参加させたい場合は、「参加者の管理」をクリックし、表示された右枠に表示される「全員の入室を許可する」をクリックすればOKです。
iOS版
待機室で待っている参加者すべての参加を許可するには、まず「参加者」をタップしてください。
「全員の入室を許可する」をタップすればOKです。
グループレベルで設定する
特定のグループだけ待機室を利用させたい場合はこちらの手順で行えます。
ユーザーグループの編集権限を持つ管理者としてサインインし、「グループ管理」をクリックしてください。
待機室を使って入場制限したい「グループ名」をクリックします。
「設定(setting)」タブをクリックして選択しましょう。
設定が開いたら「待機室」を有効にします。
これでグループレベルで待機室に参加するように変更できました。
ココがポイント
逆に色なし状態にすれば待機室(入場制限)を無効状態にできます。
ミーティング中に待機室に参加者を移す
ミーティング中に任意の参加者を待機室に移動したい場合は、「参加者の管理」をクリックして、表示された右枠から移すユーザーを探します。
あとは、移動したいユーザーの横にある「詳細」を選択し、「待機室に送る」をクリックすればOKです。
iOS版
ミーティング中に任意の参加者を待機室に送るには、まず「参加者」をタップしてください。
移動したい参加者の名前をタップ。
「待機室に送る」をタップすればOKです。
zoomで待機室が利用できないときの対処法
Zoomで待機室が利用できないときは、設定がOFF(無効)になっている可能性があります。
「マイミーティング設定」と「ミーティング設定」を見直してみましょう。
また、待機室の機能はホスト(主催者)用のオプションなので、参加者がそのミーティングの待機室の有効化無効化を変更することはできません。
ココに注意
Zoomでは有料版と無料版で使える機能が異なりますが、待機室はどちらでも実装されているオプションです。
そのため、無料版だから使えないということはありません。
どうしても、待機室が利用できないというときはZoom公式に問い合わせてください。
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