スマホで簡単に画像が生成できるAI画像生成アプリの「AIピカソ」がリリースされました。
今回の記事では、「AIピカソ」の詳細や使い方についてご紹介していきます。
AI画像生成アプリの「AIピカソ」が登場
現在ネット上では様々な画像生成AIが注目を集めていますが、2022年8月31日にスマホで画像生成ができる「AIピカソ」がリリースされました。
こちらは日本の大学院生であるToshiki Tomihira(@tommy19970714)さんが作成したもので、スマホ上でキーワードを入力することで、キーワードに関連した画像を生成することができるというアプリです。
スマホで画像生成ができる
AIピカソでは、スマホのみで画像の生成をすることができます。
今まで画像生成AIとして注目を集めていたMidjourneyやStable Diffusionは、PCを使うことを前提とされていたり、PCでの方が利用した方が利用しやすいという点がありました。
一方でAIピカソは画像の生成の指示から画像の保存までスマホで完結することができるので、簡単に画像生成することができます。
Stable Diffusionのアルゴリズムを使用
AIピカソは、Stable Diffusionのアルゴリズムを使用しています。
そのため画像を生成する際の考え方や利用できる機能は、基本的にStable Diffusionと同じものとなっています。
Stable Diffusionをスマホで利用したいという方におすすめのアプリとなっています。
アカウント登録などをせず利用できる
AIピカソでは、アプリ利用時にアカウント登録などを行う必要はありません。
そのためメールアドレス登録の手間などもなく、気軽に利用することができます。
一方でアプリをアンインストールした場合や、機種変更を行った後にはAIピカソにアップロードした画像は消えてしまう可能性があるという点に注意してください。
よく利用されるキーワードなどが用意されている
AIピカソでは、Popular wordsという項目が用意されています。
こちらは表示されているワードに関連した指示キーワードを自動的に入力してくれるボタンとなっています。
画像の生成をしてみたいけれども、入力するキーワードをどうしたらいいのかわからないという方は、ぜひPopular wordsで表示されているものを試してみることをおすすめします。
無料で利用可能
AIピカソは、2022年9月1日現在で完全無料で利用することが可能です。
生成する画像の枚数制限もないため、好きなだけ画像生成を楽しむことができます。
AIピカソの主な機能やできること
AIピカソでは、画像の生成や清書を行うことができます。
できること
- キーワードによる画像生成
- AIピカソアプリ内で手描きした画像の清書
- 端末に保存されている画像の清書
それぞれの具体的な機能の使い方に関しては、次の項目からご紹介していきます。
AIピカソの使い方
ここからは、AIピカソの使い方についてご紹介していきます。
ダウンロードしたAIピカソを起動して、Startをタップします。
AIピカソの操作画面が表示されれば、準備完了です。
キーワードで画像生成する方法
AIピカソでは、キーワードを指定することで画像を生成することができます。
手順としてはAIピカソを起動した状態で、Enter Textの下の四角をタップして、生成したい画像をキーワードで入力してください。
今回は例として、「cat and dog」と入力します。
入力が完了したら、Createをタップします。
キーワードに沿った画像が生成されます。
仮にキーワードが何も思いつかない場合には、randomをタップすることでランダムの画像を生成することができます。
画像を清書する方法
AIピカソでは、Stable Diffusionのアルゴリズムを使用しているので、画像を清書することもできます。
清書をする際には、元の画像として以下の2パターンを選択することができます。
選択できるパターン
- AIピカソ内で手描きした画像を使用
- 端末に保存している画像を使用
AIピカソ内で直接画像を描いて清書した画像を生成したい場合には、Referense Imageの下にあるアップロードマークをタップしてください。
Draw Imageをタップします。
AIピカソ内で絵が描ける画面が表示されるので、画像生成の元にしたい絵を描いてください。
ペンの設定を変更したい場合には、ペンアイコンをタップします。
ペンの設定ができる画面が表示されます。
色を変更したい場合にはColorの横の○を左右に動かせば変更可能です。
ペンの太さを変更したい場合には、Stole Widthの横の○を左右に動かせば変更可能です。
描いた絵を修正したい場合には、画面下部の真ん中の消しゴムマークをタップします。
自動的に消しゴムに切り替わるので、消したい部分を指でなぞって消してください。
また消しゴムの太さを調整したい場合には、Eraser Widthの横の○を左右に動かすことで変更可能です。
画像生成の元にしたい絵が完成したら、Doneをタップします。
キーワード入力画面に戻るので、Enter Textの下の四角をタップしてキーワードを入力してください。
キーワードを入力したらCreateをタップすれば画像が生成されます。
端末に保存している絵を清書したい場合は、Photo Libraryをタップします。
画面に端末のアルバムが表示されるので、画像生成の元にしたい画像をタップしてください。
画像のアップロードが完了したら、Enter Textの下の四角をタップしてキーワードを入力してください。
キーワードを入力したらCreateをタップします。
元の画像とキーワードを元にした画像が生成されます。
シェアや保存をする方法
AIピカソでは、生成した画像をシェアしたり端末に保存することも可能です。
シェアをしたい場合には、生成された画像が表示されている画面でShareをタップしてください。
外部アプリなどが表示されるので、シェアしたいアプリを選択してシェアしてください。
端末に画像を保存したい場合は、右上の保存ボタンをタップしてください。
画像の保存が完了したら、「Saved!」と表示されます。
画像が保存されていることを確認したら、OKをタップすれば完了です。
イメージ通りにできない場合
AIピカソでは入力するキーワードなどによって、イメージ通りに画像が生成できないケースがあります。
その場合には次からご紹介する方法などを試して、イメージ通りの画像を生成できるようにアレンジしてみてください。
リトライしてみる
AIピカソでイメージ通りの画像が生成できない場合には、リトライをしてみることをおすすめします。
1度目の画像生成でイメージ通りの画像が生成できなかった場合でも、リトライすることで理想通りの画像が生成できる可能性があります。
リトライの手順としては、画像を生成した状態で左下のリトライボタンをタップするだけで完了です。
キーワードをカンマで区切ってみる
AIピカソでは、スペースを入力することでキーワードを指定することが可能です。
一方でスペースだけでキーワードを区切ると、イメージ通りの画像が生成できないケースもあります。
その場合にはキーワードをカンマ区切りで指定してみることもおすすめです。
よく使われるワードを参考にキーワードを増やしてみる
AIピカソでイメージ通りの画像が生成できない場合には、Popular wordsを参考にしてみてください。
Popular wordsをチェックすることで画像を生成するときのキーワード例を見ることができるので、参考にしながら自分好みの画像になるようにキーワードを増やしてみることもおすすめです。
例えば桜の画像を生成したい場合には、Popular wordsからsakuraをタップしてください。
桜の画像を生成する際のキーワード例が入力されるので、そのままCreateをタップしてください。
桜の画像が生成されるので、既に入力されているキーワードに追加でキーワードを入れて、自分好みの画像を生成してみてください。
AIピカソを使う場合のポイントや注意点
ここからは、AIピカソを使う場合のポイントや注意点についてご紹介していきます。
アプリにアップロードした画像は削除できない
2022年9月1日時点で、AIピカソにアップロードした画像は削除することができないという不具合が発生しています。
一方でこちらは製作者から不具合という情報が出ているため、少し時間をおくことで解消される可能性があります。
いつ頃に解消される不具合かが不明のため、間違えてすぐに削除する必要のある画像をアップロードしないように注意してください。
著作権はStable Diffusionに準じている
AIピカソはStable Diffusionのアルゴリズムを利用していることから、著作権などの権利周りはStable Diffusionに準じています。
Stable Diffusionの権利に関しては以下の関連記事でもご紹介しているので、確認して画像を利用してください。
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Referense Imageでは手描きのイラストを利用することをおすすめ
AIピカソで清書機能を利用する場合には、手書きのイラストを利用することをおすすめします。
実際に端末に保存されている実写の写真をアップロードしてみてところ、イメージ通りの画像を生成することが厳しかったです。
キーワードの工夫などで実写の画像でもイメージ通りの画像生成ができる可能性もありますが、手描きのイラストの方が比較的簡単にイメージ通りの画像生成をしやすいです。
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