年々、形態を変えながら巧妙化しているフィッシング(なりすましメール)詐欺ですが去年の年末から【ETCカード有効期限について】重要なお知らせという詐欺が増えています。利用者が多いETCカードに関する詐欺のため遭遇する可能性が高い詐欺です。今回はETCカード詐欺の詳細と対処法を解説していきます。
Yahoo!Japanを装ったフィッシング詐欺については下の記事で解説しています。
⇒【注意】Yahoo!Japanから「未納料金を滞納しております。ご連絡なき場合は法的手続に移ります。」という詐欺の詳細と対処法
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【ETCカード有効期限について】重要なお知らせ 詐欺
2019年12月から増え始めたフィッシング詐欺でETCの有効期限について確認を求め、リンク先のサイトに誘導するものです。ETCの有効期限切れという忘れがちですが身近な問題につけこんだ詐欺です。車を使っている人はつい反射的にリンクを開いてしまうかもしれません。
偽アドレスからメールが送られてくる
送り主は「ETCカード有効期限のお知らせ」です。常識的に考えれば送り主はETCカードを発行している会社の名前が表示されるものです。企業名などを名乗らない送り主は本来ありえませんのでなりすましメールと推察できます。
こちらのメールアドレスはどこからか流出したか売られたかして詐欺業者の知るところとなっているため事前にこういったメールを避けるのは困難です。
メールに添付されたリンク先は危険
記載されたアドレスは冗長で企業が使っているものとは異なります。またドメインが.xyzという取得しやすいものになっているためETCカードを発行している企業が使うようなものではありません。
このアドレスのリンク先は非常に危険です。コンピューターウィルス感染の危険があるほかにETCカード情報の入力フォームがあります。ETCカードはクレジットカード機能付きのものもあり入力してしまうと知らないうちにクレジットカードを利用されて多額の支払いが発生する可能性があります。
ETCカードの正しい更新方法
ETCカードには有効期限がありますが、メールで更新に関するお知らせが送信されることはありません。ETCカードは自動更新であり、古いカードの有効期限がきれる1ヶ月前に新しいカードが送られてきます。
新しいカードが届いたら裏面の署名欄に必ずサインをしましょう。サインをしていないと不正利用や紛失した際に保証してもらえない場合があります。サインをしたら新しいカードをETC車載器の古いカードと挿し換えましょう。
ココがポイント
ETCカードはメールなどは送られず自動で更新されます。
【ETCカード有効期限について】重要なお知らせ 詐欺への対処法
フィッシング詐欺に対して有効なのはなりすましメールを見分けることです。【重要】という言葉が付いたメールのリンクはついつい開いてしまいがちですが、落ち着いてメールの内容を見れば詐欺であることを見抜くことができます。
この項目ではなりすましメールの見分け方とリンクに個人情報を入力してしまった場合の対処法を解説していきます。
なりすましメールの見分け方
なりすましメールには通常のメールとは異なる不審な点が多くあります。不審な送り主、添付された不審なアドレス、不自然なメール本文がなりすましメールを見分けるポイントです。
不審な送り主
送り主には会社名や名前が記載されておれず、○○のお知らせなど、一般的なメールではありえない送り主名になっています。ETCカードのフィッシング詐欺も当てはまります。メールが来たらまず送り主名を確認しましょう。
不審なアドレス
メールに添付されたアドレスには一般企業が使わない怪しげなドメインが使われています。ETCカード詐欺のリンク先ドメインは.xyzという非常に取得しやすく悪質サイトに利用されやすいものが使われています。一般的な企業や組織は「co.jp」「.jp」「ne.jp」などが信頼できるドメインです。メールに添付されたアドレスはドメインを確認してから開くようにしましょう。
不自然な本文
フィッシング詐欺の多くは国外の詐欺組織によって行われています。そのためメール本文が機械翻訳されたような不自然なものになりがちです。また企業から送られてくるメールには○○様という利用者名から始まり最後は会社名で結ぶものが大半です。このような顧客に送るメールのマナーが守られていないメールはなりすましとみなしてよいでしょう。
口座番号と暗証番号をリンク先サイトに入力してしまった場合
もしなりすましメールのリンク先に銀行口座の口座番号と暗証番号を入力してしまうと、口座のお金が全て引き出されてしまう可能性があります。
これを防ぐには入力後、迅速に銀行に電話をして口座の利用を一時停止してもらう必要があります。一時停止をしてくれるカード紛失センターは基本的に24時間対応してくれています。電話をして銀行にフィッシング詐欺被害の旨を伝えて口座を一時停止してもらいましょう。
口座の再利用する際には通帳と印鑑を持って銀行窓口に行きましょう。
クレジットカード番号をリンク先サイトに入力してしまった場合
クレジットカードの情報を詐欺メールのリンク先サイトに入力してしまった場合、クレジットカードを不正利用されて多額の支払いをしなければならない可能性があります。
これを防ぐには入力後、迅速にクレジットカードの利用停止手続きをしなければなりません。クレジットカード会社に連絡してクレジットカードの停止及び新しいカードの発行をしてもらいましょう。面倒ですが大金の支払いをせずに済みます。
もし不正利用されて支払いが発生した場合でもカード会社が補償してくれるので慌てず、不正利用の旨をカード会社に連絡して必要な手続きを行いましょう。
SNSやショッピングアプリのアカウント情報を入力してしまった場合
ショッピングアプリのアカウント情報を詐欺メールのリンク先サイトに入力してしまった場合、アプリに不正アクセスされてクレジットカードを不正利用されてしまう可能性があります。
これを防ぐには入力後、迅速にアカウント情報を変更する必要があります。基本的にはアカウントのパスワードを変更すれば不正アクセスはされません。もし心配であればアカウントに登録したメールアドレスも変更しましょう。アプリに二段階認証機能があればその設定を有効にしても不正アクセスを防ぐことができます。
詐欺メールを削除するときのポイント
詐欺メールは削除してしまって大丈夫ですがその前にすることがあります。それは送り先の受信拒否設定です。これをしておかないと何度もなりすましメールが送られてきて煩わしいです。
なりすましメールの送り主を選択してタップします。
連絡先のメニューが開きます。この中から「この連絡先を受信拒否」を選択してタップします。
確認画面が出るのでこの連絡先を受信拒否をタップします。これでなりすましメールを受信拒否できます。
以上の対処法でフィッシング詐欺の被害を防ぐことができます。
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