Google Chromeでサイトを閲覧しようとしたタイミングで「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されてしまうエラーが頻出しています。
今回の記事では「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されてしまう原因や対処法についてご紹介していきます。
Contents
ネット検索中に「この接続ではプライバシーが保護されません」が頻発する問題が発生
現在Google Chromeでネット検索を行うと、サイト閲覧時に「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されてしまう問題が発生しています。
こちらは2021年10月から発生したエラーで、スマホやPCなどの端末を問わずに発生しているエラーとなっています。
エラー内容
Google Chromeで発生する「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示される問題としては、検索画面からサイトをタップして、サイトを閲覧しようとしたタイミングで発生するエラーとなっています。
この接続ではプライバシーが保護されません
[サイトのURL]では、悪意のあるユーザーによって、パスワード、メッセージ、クレジットカードなどの情報が盗まれる可能性があります。
Google Chrome経由でサイトを閲覧しようとすると、上記のように個人情報が盗まれる可能性があるという警告メッセージが表示されてしまいます。
またこちらは特定のサイトのみではなく、複数のサイトで急に頻発するようになったという声が上がっています。
2021年10月から頻発している
Google Chromeでサイトを閲覧しようとすると「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示されてしまう問題は、2021年10月から頻発しています。
2021年9月30日までは問題なく閲覧できていたサイトに関しても、2021年10月になった途端に急に上記のエラーが発生し、閲覧できなくなったという報告があります。
端末に関係なく発生している
今回の「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示されるエラーは、端末に関係なく発生しているエラーとなっています。
そのためAndroidやiPhone、MacやWindowsなどの特定の端末でのみ発生しているエラーではないという特徴があります。
ネット検索中に「この接続ではプライバシーが保護されません」が頻発する原因
Google Chromeでネット検索中に「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示される原因としては、サイトのSSL証明書の有効期限が切れてしまっている可能性が高いです。
またサイト側が新しいSSL証明書に移行している場合でも、閲覧者のOSが古い場合には新しいSSL証明書に対応しておらず、サイトを閲覧する事ができないという可能性があります。
SSL証明書とは
SSL証明書とは、ブラウザとサーバーの間で通信を行う際に、通信データの暗号化を行うための電子証明書です。
SSL証明書を発行する事で、サイトに入力された個人情報の不正取得や悪用、データの改ざんなどを回避する事ができるようになります。
DST Root CA X3が期限切れしている
2021年10月に入ってから「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーメッセージが頻発するようになった原因としては、サーバー側が発行したLet's Encrypt ルート証明書であるDST Root CA X3が期限切れになっている事が主な原因となっています。
DST Root CA X3は2021年9月30日までが有効期限のルート証明書となっており、2021年10月以降もサイトを継続して閲覧するためには、同社の新しいルート証明書である「ISRG Root X1」に移行を行う必要があります。
そのためサイトがISRG Root X1に移行できていない場合には、今回のようなエラーメッセージが表示されてしまうという問題が発生します。
サイトのSSL証明書が無効になっている
「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーメッセージが表示される場合には、サイトのSSL証明書が無効になっている可能性もあります。
こちらの場合では先ほどご紹介した「DST Root CA X3」以外のSSL証明書を利用している場合にも発生するエラーとなっています。
DST Root CA X3以外のSSL証明書を利用している場合でも、有効期限が切れてい場合には、プライバシー保護のエラーメッセージが表示されてしまう可能性があります。
端末のOSが古い
先ほどまではサーバー側の原因をご紹介していきましたが、多くのWebサイトではSSL証明書有効期限前に新しいSSL証明書に移行を完了させるケースが多いです。
その場合には閲覧している側がISRG Root X1もしくは新しいSSL証明書に対応したOSでサイトの閲覧を行っていない事が、エラーを発生させる原因になっている可能性があります。
特に古いOSの状態のままスマホやPCを利用しているという方に関しては、OSが古い事が原因でプライバシー保護のエラーメッセージを表示させている可能性が高いです。
El Capitanで見れない
Macユーザーの中にはAppleが開発したEl Capitanを利用していると、「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーが表示されてしまうというケースがあります。
El Capitanは比較的旧型のOSであることから、新しいSSL証明書に対応できていない可能性があります。
そしてこちらが原因で、プライバシー保護のエラーが出てしまっている可能性があります。
OS 10.12.1より古いバージョンだと警告が出やすい
先ほどまでで、OSのバージョンが古い事が原因でプライバシー保護のエラーメッセージを表示させている可能性が高いとご紹介しました。
こちらの場合、特にOSが10.12.1より古いバージョンを利用している場合に、プライバシー保護のエラーメッセージが表示されやすい傾向にあります。
ネット検索中に「この接続ではプライバシーが保護されません」が頻発する場合の対処法
「この接続ではプライバシーが保護されません」が発生する原因がサーバー側にある場合には、サイトを運営している側の対応を待つしかない状態となります。
一方でユーザー側にも原因がある可能性がある場合には、OSのアップデートや他のブラウザを利用する事で、問題なくサイトを閲覧できるようになる可能性があります。
端末のOSをアップデートする
古いOSを利用していてGoogle Chromeで「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示される場合には、お使いの端末のOSをアップデートしてください。
特に2021年10月から「この接続ではプライバシーが保護されません」が頻繁に表示されるようになったという方に関しては、新しいSSL証明書のISRG Root X1に対応していないOSでサイトを閲覧しようとしている可能性があります。
対応しているバージョンは下記のboxのバージョンになるので、こちらより古いOSを利用している場合にはアップデートする事でサイトを閲覧できるようになる可能性があります。
対応OS
- iOS 10以降
- Android 7.1.1以降(ISRG Root X1クロスサインを利用している場合には、2.3.6以降)
- Windows XP SP3以降
- macOS 10.12.1以降
- Mozilla Firefox 50以降
- Java 8u141以降
- Java 7u151以降
- Ubuntu 16.04以降
- NSS 3.26以降
- Debian 8以降
Firefoxを利用する
Google Chromeを利用してサイトが閲覧できないという場合には、Firefoxを利用する事で問題なく閲覧できるようになる可能性があります。
Firefoxでは独自の証明書ルートを所持しており、端末に依存しないブラウザという特徴を持っているためです。
そのためデバイスの互換性を満たす事が難しい場合には、Firefoxを利用する事でエラー画面を表示させずにサイトを閲覧できる可能性があります。
端末やブラウザの環境を整える
OSが新しいものである場合には、端末やブラウザの環境を整える事でサイトを閲覧する事ができるようになる可能性もあります。
またブラウザの日付と時刻が合っていない事が原因でプライバシー保護のエラーが出てしまう可能性もあるので、ぜひ一度確認してみてください。
対処法一覧
- キャッシュのクリア
- セキュリティソフトを無効にする
- 日付と時刻を合わせる(デバイス)
- Chromeのアップデートを行う
- 再起動してみる
など
フリーWi-Fi以外の回線を利用する
フリーWi-Fiを利用してGoogle Chromeでサイト閲覧中に「この接続ではプライバシーが保護されません」が表示される場合には、フリーWi-Fi以外のネットワーク回線を試してみてください。
フリーWi-Fi以外のネットワーク回線を利用する事で、エラーを発生させる事なくサイトを閲覧する事ができる可能性があります。
どうしてもフリーWi-Fi以外が利用できない環境にいる場合には、サイトのURLをコピーしておくなどして、他のネットワーク回線が利用できる場所で閲覧をしてみることをおすすめします。
シークレットモードを利用する
Google Chromeでサイト閲覧中に「この接続ではプライバシーが保護されません」と表示される場合には、シークレットモードを利用してみることもおすすめです。
通常モードであればサイトが見れない場合でも、シークレットモードであれば問題なく閲覧する事ができるケースがあるためです。
スマホでシークレットモードを利用する手順に関しては、下記関連記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
High Sierraが入ってると見れるとの報告もある
Macユーザーの中にはHigh Sierraを利用する事で「この接続ではプライバシーが保護されません」のエラーが表示されずにWebサイトを閲覧する事ができたという声もあります。
こちらの場合にはEl Capitanなどの古いOSを利用している事が原因で、プライバシーエラーが表示されてしまっていた可能性があります。
High SierraをダウンロードしてMacを利用したいという場合には、Apple公式サイトのからダウンロードする事ができるので、指示に従ってダウンロードを行なってみてください。
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