2022年9月13日未明に公開されたiOS16には沢山の便利な新機能が搭載されたことで、今非常に注目を集めています。
この記事ではいよいよ日本語対応となった、写真内・動画内・Web上の画像から自動でテキストを読み取って翻訳する機能の使い方や詳細を解説していきます。
iOS16で写真内や画像の中のテキストを翻訳する機能の詳細
今回のアップデートでは、各種画像内からテキストを自動で読み取った後、さらに各国の言葉へと翻訳する機能がプラスされました。
文字が読み取れる対象
- 写真App内に保存されている画像
- 写真App内に保存されている動画
- Web上にアップされてる画像
- カメラを通してみている対象
もちろん画像内の文字を「テキスト」として感知しているので、翻訳以外にもコピペしてメモ帳やLINEなどに貼り付けることも可能です。
写真App内に保存されている画像や動画に使える
写真App内に保存されている画像や動画にも、翻訳機能が適応されます。
もちろんiOS16にアップデートする前に撮影した写真や動画にも適応されるので、「過去の素材は翻訳できない」という心配はほぼありません。
しかも感度も非常に高いため、文字の全容さえしっかり写っていれば、角度が付いて斜めに映った文字にも反応してくれます。
動画に対して使用したい場合は再生中ではなく、一時停止することでテキストを感知し、翻訳機能が使えるようになります。
Web上の画像やカメラが見ているものにも対応
さらにWeb上でアップされている画像からもテキストだけを認識し、簡単に翻訳をすることも可能です。
また、必ずしも画像をデバイス本体に保存する必要はなく、翻訳したい対象にカメラを向けた状態でもテキストと認識し、翻訳することができます。
テキスト認識表示に対応している言語
引用元:Apple公式サイト「iOSとiPadOS 16で利用できる機能」
テキスト認識が対応している言語や地域は、2022年9月13日現在34種となっており、どの地域の言語でも自由に翻訳できるというわけではありません。
しかし国内でよく目にする言語については既にカバーされているので、日常使いには十分活躍してくれるでしょう。
写真や画像内テキストを翻訳できる機種
引用元:Apple公式サイト「iPhoneでApp内のテキストやカメラを使って翻訳する」
写真や画像、動画からテキストを翻訳する機能は、「A12 Bionic以降のチップ」を搭載したiPhone XS以降のみに対応した機能です。
iOS16自体はiPhone8以降に対応していますが、一部機能が使えない機種があることを留意しておきましょう。
対象機種一覧
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone11
- iPhone11 Pro
- iPhone SE 2
- iPhone12
- iPhone12 Pro
- iPhone13
- iPhone13 Pro
- iPhone SE3
iSO16で写真内や画像の中のテキストを翻訳する機能の使い方
iOSの写真内からテキストを翻訳する方法は非常に簡単でシンプルです。
翻訳したい画像や動画を開いたら、該当箇所を長押しするか専用アイコンをタップしてテキスト認識をさせるだけです。
シンプルで簡単な使い心地も、ユーザーから喜ばれる一端となっています。
翻訳する方法
リアルタイム翻訳:標準の「カメラアプリ」で対象を映すもしくは「翻訳アプリ」を使う
画像・動画から翻訳する:写真Appに保存されたデータを使う
標準カメラアプリをつか
写真App内の写真や動画に対して翻訳したい場合
翻訳したい写真App内の写真または動画を開きます。(動画は該当の場所で一時停止してください)
iPhoneが「写真内に文字がある」と自動感知すると表示される、画面右下のテキスト認識ボタンをタップしましょう。
明るく表示された箇所が文字として感知されている場所です。
翻訳したい文字をスワイプすると範囲選択ができるので、エリアを調整しましょう。
翻訳範囲を設定すると自動的に吹き出しが出てくるので、>で移動して翻訳をタップ。
翻訳完了です。
カメラから見た対象をその場で翻訳したい場合
翻訳したい対象にカメラを向けます。
iPhoneが枠内に写っている対象に文字があると感知すると、画面右下にテキスト認識ボタンが表示されるので、タップしましょう。
翻訳可能範囲が自動でクローズアップされたら、左下の翻訳をタップ。
間もなく検索結果が表示されて完了です。
写真や動画から読み取ったテキストを元にスケジュールを登録する手順
画面右下のテキスト認識ボタンを選択すると、表示されているテキストを自動で読み取ります。(動画の場合は該当の場所で一時停止してください)
テキスト内に日時に関係がある一文があれば、読み取った日時をボタンで表示するのでタップしてください。
自動でスケジュールフォームが開くので、手直ししたり詳細を入力して完了です。
写真や動画から読み取ったテキストをコピペする手順
画面右下のテキスト認識ボタンを選択すると、表示されているテキストを自動で読み取ります。(動画の場合は該当の場所で一時停止してください)
コピペしたい文章を範囲選択したらコピーをタップします。
コピペしたいアプリ(メモ帳・メール・LINEなど)を開いてペーストをタップして完了です。
写真や動画から読み取ったテキストを検索する手順
画面右下のテキスト認識ボタンを選択すると、表示されているテキストを自動で読み取ります。(動画の場合は該当の場所で一時停止してください)
検索したい単語を範囲選択で調整し、調べるをタップします。
すぐに検索結果が表示されます。
テキスト翻訳が上手く出来ないときの対処法
どんなに高性能な機能であっても、100%テキストを上手く翻訳するとは限りません。
翻訳対象の文字を上手く感知しないときは、以下の設定を確認したり対象の写真を調整して対応してみましょう。
テキスト認知表示の設定がオフになっている
設定App内にある「テキスト認知表示」の設定がオフになっている場合、上記で解説した手順を踏んで文字を読み込ませようとしても絶対に感知してくれません。
デフォルトではオンになっているものですが、何度試しても認識しない場合はこの設定を確認してみましょう。
テキスト認知表示の設定をオンにする手順
設定Appの一般を選択し、言語と地域を選びます。
テキスト認識表示をオンにして設定完了です。
テキストが写真枠内に全て入るように画角を調整する
写真がピンボケしていたり、テキストの途中が切れて見えないなど、人の目から見ても読みにくいテキストの場合は上手く文字として感知されなかったり、誤変換の可能性が高くなってしまいます。
iPhoneやiPadのテキスト認識機能は、真正面で撮影した文字でなくても上手に感知してくれますが、正確な翻訳が知りたい場合は、テキストの全容を見えるようにして利用した方が確実でしょう。
言語や地域がサービス対象外
先の項目で解説した通り、全ての言語・地域で画像からの翻訳機能が対応している訳ではありません。
上手く翻訳されない場合は以下のようなメッセージが表示されます。
現在●●語は翻訳対応していません。もしこれが●●語でない場合は、翻訳元の言語を選択してください。
このようなメッセージが表示されたら、「この言語かな?」というものを言語の選択の一覧から選択してみましょう。
フォントデザインが複雑だと感知しないことがある
人の目からみるとテキストであるとわかっても、デザインが凝ったフォントは感知できずに翻訳不可となってしまうことがあります。
できるだけ読みやすく、崩れていない文字を読ませるようにした方が正確な結果を得ることができます。
Youtube内の動画など、一部翻訳不可な対象もあり
この機能は、Web上の画像に対しても、テキストを感知して翻訳をすることが可能です。
ただしYoutubeや各種VODサービス内の動画には対応しておらず、翻訳することが出来ませんので、ご注意ください。
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