Macにおいて一部キーボードが反応しなかったり、2回連続で入力されてしまう不具合が発生しています。なぜMacの一部キーボードが反応しない・2回連続で入力されてしまうのかその原因と対処法をお伝えします。
Macの一部キーボードが反応しない・2回連続で入力される不具合の詳細
Macの一部キーボードが反応しなかったり、1回押しただけなのに2回連続で入力される不具合の原因は以下になります。
- ボタンが潰れている
- チャタリング(ハードウェア上の問題)
- キーボードが汚れている
- あらゆる機能がオンとなっている
- 設定を変えてしまうキーを押してしまった
- オプションキーを5回押してしまった
- リコール対象のmacである
Macの一部キーボード不具合時の対処法
2020年4月現在、一部Macは無償で修理をしてもらえます。対応しているMacなのかを調べ、その対象モデルではない場合には対処方法を試してください。
数値のみ入力できる場合はNumLockキー
Macbookの『数値』のみが入力できない場合には、NumLockキーを1回押しましょう。そしてランプが点灯するのを確認します。
NumLockキーは、独立型キーボードはテンキー部分にあります。
メディア・イジェクトおよびCaps Lockキーを動かす
メディア・イジェクトキーとCapsLockキーは、もともと長押ししないと使えない仕様になっています。その為、この2つのキーが反応しない場合には、長押ししてみましょう。
キーボードビューア(ソフトウェアキーボード)を使う
キーボードビューアにて、キーボード側に問題があるのかそれともmac内部(ハードウェア等)に問題があるのかを確認しておきましょう。
Macの画面上部メニューにある【入力メニュー】の文字アイコンをクリックします。そして、【キーボードビューアを表示】を選んでください。
この方法で開けない場合には以下の方法も試してください。
【アップルメニュー】から【システム環境設定】を選び、さらに【キーボード】を開きます。
『メニューバーにキーボードビューアと絵文字ビューアを表示』にチェックを入れて完了です。
あなたのやりやすい方法で『キーボードビューア』を開きましょう。
キーボードビューアが出てきたら、動かないキーボードを押してください。キーボードを押した際に、キーボードビューアの画面上のキーの色の変化を確認してください。
確認しても変わらない場合には、キーボード自体が故障している可能性があります。
この場合には、この記事最後でご紹介している『修理に出す』が有効です。
入力メニューにキーボードビューアが出てこない時の表示方法
入力メニューを出してもキーボードビューアが出てこない時には、以下の方法で設定します。
Mac画面上部の入力メニューをタップして【言語環境設定】からキーボードビューアのチェックをオンにするだけです。
Apple Diagnosticsで問題を探す
キーボードが反応しないなどの問題が発生するのは、Mac本体ハードウェア内部で問題が発生していることが多いです。どこでどのような問題が発生しているのかを確認するために『Apple Diagnostics』が使えます。
これは、あなたのMacに問題が発生しているかをチェックするものになります。以下手順で『Apple Diagnostics』を行なってください。
まず、あなたのMacに繋いでいる(外付けの)デバイス【マウス・ディスプレイ・キーボード・AC電源への接続・Ethernet接続以外】を外します。
次にアップルメニューから【システムを終了】を選択し、システム終了します。
そうしたらMacの電源を入れてすぐに【Dキー】を押し続けます。言語を選択する画面に切り替わったら、Dキーから指を離しましょう。
すると勝手に『Apple Diagnostics』が起動してMacの問題を診断してくれます。
5分程度でチェックが終わります。また、問題がある場合には、画面に表示されるので確認しながらその操作を行なってください。
診断後に表示されるファレンスコードは修理時に必要になる可能性があるため、メモや写真撮影などデータを残しておきましょう。
キーボードを掃除する
一部キーボードが反応しなかったり、1回押したはずなのに2回も連打されてしまう場合には、キーボードの下にゴミがたまっている可能性があります。
思っている以上に汚れやすいのがキーボードです。Macをシャットダウンしてから、エアダスターなどを使ってキーボードの中を掃除しましょう。
注意
無理してキーボードの中までゴシゴシ掃除するとキーボードが故障する可能性がありますので優しく掃除しましょう。
マウスキー機能を使わない
マウスキー機能がオンになっていると特定のキー(J・K・L・O・U・7・8・9など)が使えなかったり、キーボードで入力しているのに勝手にマウスカーソルが動く現象が起きます。
その場合には、マウスキー機能をオフ&無効にする設定をする必要があります。
まず、Mac上部のアップルマークをクリックして、いつものようにアップルメニューを開きましょう。
次に【システム環境設定】をクリックし、さらに【アクセシビリティ】を選んでください。
アクセシビリティの左側リストにある【ポインタコントロール】を選び、さらに【代替コントロール方法】というタブを選択します。
代替コントロール方法の【マウスキーを有効にする】のチェックボックスからチェックを外します。
次にオプションボタンをクリックし、さらに『Optionキーを5回押してマウスキーの入/切を切り替える』という項目を探してください。
そこに入っているチェックを外しましょう。
スローキー機能を使わない
スローキー機能がオンになっている場合にも一部のキーが使えなくなることがあります。
以下の方法でスローキー機能をオフにしましょう。
まず、アップルメニューから【システム環境設定】を選び、さらに【アクセシビリティ】をクリックしてください。
アクセシビティのリストから【キーボード】をクリックし、【ハードウェア】タブの『スローキーを有効にする』に入っているチェックを外してください。
セーフモードで起動する
セーフモードでMacを起動してみましょう。そうするとMac上で問題を発生させている(キーボードを動かさないようにしている)問題が解決されることがあるからです。
以下手順で、セーフモードによる再起動を行なってください。まずMacの電源を入れてすぐに【Shitキー】を押します。
それもAppleロゴ(リンゴマーク)およびログイン画面が表示されるまでずっと【Shifhキー】を押し続けましょう。
ログイン画面が出現したら、その指を離してかまいません。
そして次に【再起動】を行ないます。さきほどと異なり、この再起動では何も行なう必要はありません。
Macが起動するのを待ち、キーボードの確認を行なってください。
Mac本体を再起動する
Mac本体を再起動させてみましょう。アップルメニューから【システム終了】を選びましょう。そして、Macがシステム終了したのを確認したら、Macをもう一度起動させるだけです。
また、【Commandキー】と【Controlキー】および【Ejectキー】を押すことでもmacのシステムを終了させることができます。その後起動ボタンを押してください。
PRAMクリアを行なう
PRAMクリアとは、macのあらゆるシステムの起動を速めるための保存されたデータを削除するものです。
まずMacの電源をオフにしてください。
そして【Commandキー】と【Optionキー】と【Rキー】および【Pキー】を同時に押し、さらに電源ボタンも押します。
約20秒ほど押していると『ジャーン』という音が2回流れます。その音が聞こえたら指を離しましょう。
これによって、PRAMクリアが行なわれたことになります。
SMCリセットを行なう
SMCリセットとは、キーボードのハードウェアの管理および制御の設定をリセットするものです。
この方法を使うことによって、キーボードのシステムをリセットし問題を解決することができます。まず初めにMacの電源をオフにしてください。SMCリセットは、必ずmacの電源をオフにしないとできません。
電源が切れたのを確認したら【Shiftキー】と【Controlキー】と【Optionキー】および【電源ボタン】を10秒間同時に押してください。
10秒経ったら全ての指を一気に離しましょう。
その後に今度は【電源ボタン】のみを押し、macを起動させてキーボードの動作を確認してください。
Macを修理に出す
あらゆる方法を試したのにMacのキーボードの不具合が治らない場合は、Macを修理に出すことをおすすめします。
Macを修理に出す際の概要は以下になります。
修理予約の方法 |
|
修理するMacを持ち込む場所 | あなたが予約時に指定したApple店舗 |
費用 |
|
Apple直営店に修理に出す際には、必ず来店予約が必要となります。必ずAppleへ連絡を入れた上で店舗へ足を運ぶようにしましょう。
一部モデルでは無償で修理可能
2020年4月現在、一部Macでは不具合が起きているため対象モデルであれば、無償で修理を受けることができます。以下キーボードの不具合であるため、無償修理保証となります。
- 文字が勝手に何度も入力される
- 文字を入力しているのに表示されない
- 押したキーがスムーズに入力不可能だったり、キーを押した反応がすべて一緒ではない
以下の表で無償修理対象モデルを確認し、対象である場合にはAppleサポートへ連絡を入れ修理に出しましょう。
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
リコール対象モデルの場合は無料でバッテリ交換
一部対象モデルである場合、バッテリーに不具合が生じる可能性があるといわれリコールとなっています。Macのキーボード不具合がバッテリ関連(しっかり充電されないなどの理由)も考えられます。
そのため、以下の対象モデルをご利用の方はリコールをご紹介する手順で行なってください。
リコール対象モデル | 15 インチ MacBook Pro(Retina, 15-inch, Mid 2015) |
リコール手順 | Apple正規サービスプロバイダおよびAppleStore直営店またはAppleサポートへリコールしたい旨を連絡し、指示された通りに動きます。 事前予約を入れ、店舗等へMacを持ち込むか配送でAppleへ送る。 |