絵のAI学習対策で、AI学習されずに絵をあげられるサイトの需要があがっています。
今回はAI学習されずに絵を上げれるサイトを、まとめて紹介していきます。
Contents
AI学習対策にPixivで非表示にする方が急増
AI学習サービスの進化に伴い、AI絵を作成するサービスの性能も上がっています。
背景を簡単に作れるなど便利な事もある一方で、勝手に絵をAIに喰わせたりAIで手を加えたりする方も増えています。
中には勝手に絵を学習させて似た絵柄の絵を自身の名前で配布・販売している方も見られます。そしてある絵師さんがこれに苦言を呈した所、AI絵師の方が「絵柄に著作権は無い」と開き直ったため、大きな騒動に発展しています。
そしてAI学習の大きな原因になっているのがPixivの対処不足が一因と判断。多くの方がAI学習への対策として、Pixivに上げた絵を非表示にする事態に発展しています。
TwitterもAI学習に同意と見られる
Pixivと同じく絵をあげるのに便利な場所として、Twitterが使われています。情報発信もまとめて行えるので、ファンを増やすにはうってつけな訳です。
しかしイーロン・マスク氏は、AI学習にTwitterの投稿が使われることに積極的と取れる発言がされています。
場合によってはTwitterに絵を投稿することが、「AI学習に使われている事を許容している」と捉えられてしまいかねません。
そのためPixivでもTwitterでもない、AI学習されずに絵をあげられるサイトが求められるようになってきています。
AI学習されずに絵を上げれるサイト
下記ではPixivやTwitterとは違った、AI学習され難いサイトを紹介していきます。
ただ絵を公開している以上、完全にAI学習を防ぐのは、現時点の技術では難しいものがあります。完全な対策にならない事だけは、注意して下さい。
AIへの対処 | 移行し易さ | ユーザー関連 | |
インスタ | タグ無しなら検索され難い | 簡単 | 多い |
個人サイト | 知らない人に辿り着かれ難い | それなりの知識は必要 作成に必要な情報は豊富 | 他SNSから誘導の必要あり |
ニコニコ静画 | Pixivから流れてくる可能性 | 簡単 | 多い |
手描きブログ | 本気絵が少ないので来難い | 簡単 | 普通 |
かべうち | ラフ絵が基本なので来難い | 簡単 | 普通 |
kakuba | AI締め出しなどを行っている | 長期メンテ中 | 長期メンテ中 |
pictBLand | コンテンツ保護は強力 | 簡単 | ジャンルが限定される |
TikTokやYouTubeなど | 動画なので喰われ難い | 知識は必要 | 多い |
マストドンなど | TwitterよりはAI業者が少ない | 少し知識は必要 | 増加中 |
インスタ
AI学習を防ぐ手段として真っ先に名前が挙がるのがインスタです。
まずインスタは検索システムの関係で、AI学習をしたい方が目当ての絵を見付けるのが難しくなっています。またTwitterに比べると画像の保存がやり難いので、そういった意味でも対策になり得るでしょう。
そしてインスタにはユーザーが多いというのが、一番大きな理由になります。SNSに絵をあげるのは、自身の絵を宣伝したりファンを獲得したりするのが主な理由です。
AI学習を防ぐだけならネットに投稿しないか、AI絵師を含めて殆ど誰も見ないサービスに投稿するのが有効ですが、もちろんそう言う訳にはいきません。
AI学習のされ難さと、宣伝の有効性のバランスが取れているのがインスタという訳です。
ポイント
- ユーザー数が多い
- 移行が簡単
- 絵が検索され難い
個人サイト
AI学習を防ぐのであれば、個人のサイトを作ってそこに画像をあげるのも有効です。Twitterのようなサービスと違ってまとめて検索できないので、AI絵師のサーチから外れることができるでしょう。
また自分の好きなように画像をまとめたり情報発信ができるので、ポートフォリオとしても優秀です。
デメリットとしては、新規のファンを獲得し難い事と、サイトを作成するのに多少の知識や手間が必要な事が挙げられます。
特に無名の絵師さんだと、自身のサイトに絵をあげても、誰の目にも触れないという事が起き得ます。なのでTwitterなどにサンプルの絵を投稿して、自身のサイトに誘導する等の運用が必要になってくるでしょう。
一方元々ファンがいる人気の絵師さんであれば、一定数の方は見てくれるでしょうし、以降は手軽にできると見られます。
ポイント
- 自由度が高い
- 作品を整理し易い
- 作成には知識が必要
ニコニコ静画
ニコニコ静画は、ニコニコ系列の画像投稿サイトです。Pixivに近い機能をしているので、移行もし易くなっています。
また知名度も高く利用者が多いので、ファンが獲得し易いのもメリットでしょう。
ただし知名度が高いため、PixivからAI絵師が移ってくる事も考えられます。AIに画像を食われない対策としては効果が低い恐れがあるので、そこはファン獲得のし易さとのトレードオフになるでしょう。
ポイント
- ユーザー数が多い
- Pixivから移行し易い
- PixivからAI業者が流れてくる可能性
手描きブログ
手描きブログも人気が高く、Pixivに近い運用ができるサービスです。
最大の特徴は、文字も含めてすべて手描きとなる事。細かな情報発信も手書きで行うので、かわいく装飾したりイラストを添えたりなど自由度が高くなっています。
ただレイヤー機能が使えなかったり、ファイルのアップロードができなかったりします。本格的な絵を宣伝するというよりは、軽めの落書きでファンに軽めの情報を発信する使い方になるでしょう。
ポイント
- 長く人気のコンテンツ
- 気軽に使う事ができる
- 本格的な絵には向かない
かべうち
かべうちはラフ画や思いついた落書きを、手軽に投稿する事を目的として投稿サービスです。
いいねやお気に入り数なども見えないので、非常に気楽に使う事ができます。公開範囲を制限したりファンから差し入れを貰ったりも出来るので、様々な使い方ができますし、AIに絵を食われる危険性は低めでしょう。
ただコンセプト的にガチ絵をあげてドンドンファンを獲得するものではないので注意して下さい。
ポイント
- 様々な絵を手軽に上げられる
- いいねやお気に入り数など気にする必要がない
- 広くファンを獲得するのには向かない
kakuba
kakubaは「描くだけで生きていく」をコンセプトにした画像投稿サービス。
広告費がクリエイターに還元されたり、コンテストが定期的に開催されたりとクリエイターにとっては使い易いサイトとなっています。
AIも排除されているので、移転先としてはオススメと言えるでしょう。ただしクリエイターが招待制なのと、5月1日から長期メンテに入っており再開時期が未定です。
気になる方は公式のアナウンスをチェックしておくといいでしょう。
ポイント
- クリエイターに広告収入還元
- サイトも使い易い
- 長期メンテナンス中
pictBLand
ピクトブランドは男性同士の作品に特化した、投稿サービスです。会員登録必須設定や検索避け、パスワード設定、除外設定など様々な制限をかけることができます。
またドラッグや右クリック禁止など、コンテンツの保護にも力が入っています。
特定のジャンルしか投稿できないのはデメリットになり得ますが、AI業者を含めて作品の保護についてはかなり強力になっています。
ポイント
- ジャンル特化の投稿サービス
- コンテンツ保護にも力が入っている
- 特定のジャンルを超えたファンは獲得できない
TikTokやYouTubeなどの動画形式
画像サイトではありませんが、TikTokやYouTubeショートのような動画形式も選択肢に上がります。
実際匿名Mの曲に合わせて絵の製作過程を見せるイラストメイキング動画など、かなり多く投稿されています。
一ジャンルとして確立されているので、多くの方に届けることができるのがメリットです。またYouTubeショートであれば、直接収益に繋げる事も出来ます。
一方でそれなりの知識がないと投稿が難しいのと結構な時間がプラスでかかるので、そちらがデメリットになるでしょう。
ポイント
- ファンを獲得し易い
- 直接収益化も可能
- 作成やバずらせるには知識が必要
マストドンなどの個別型SNS
マストドンやミスキーのような、Twitterの代わりとして使われる個別型SNSを利用するのも1つの手です。
システム的にはTwitterに近いので、Twitterを利用していた方なら以降はし易いかと思われます。ただしサーバー選択や登録者制限などがあるので、多少難易度はあがります。
詳細については、以下の記事で解説しています。
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ポイント
- Twitterと似た運用ができる
- ユーザー数増加中
- 各サービスで雰囲気や機能が違う
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