テレワークの増加によってスカイプの利用者が増えています。ビデオチャットでは美肌加工などのフィルター(エフェクト加工)を使いたいという方が多いと思います。
今回はスカイプでフィルター機能を使うことができるのか、詳細を解説していきます。
Contents
スカイプの機能でフィルターは使えるのか?
スカイプに映っている画面を加工する機能はほとんどありません。
最近になってバーチャル背景にも対応できるようになりましたがZoomのように美肌効果などフィルター機能に相当するものはありません。背景のぼかし機能がフィルターの類似機能と言える程度です。
背景をぼかす機能
背景を不明瞭にしてプライバシー保護をする機能がスカイプにはあります。スカイプが持つ唯一のフィルター機能と言えるものです。顔部分に対してエフェクトなどがかかるわけではないためスマホアプリのSNOWのようなフィルター機能を求めるユーザからすれば物足りないと感じる性能です。
スカイプのみの機能では難しい
スカイプ単体でのフィルター機能を用いることはできません。これはスカイプがチャット・通話アプリとしてシンプルな機能性を重視した設計になっていることに起因します。
そこでスカイプでフィルター機能を使うためにウェブカメラにエフェクトをかけるアプリを併用するとスカイプにおいても美肌加工などのフィルター機能を使うことができるようになります。
Snap Cameraを使ってフィルターを使う方法
「Snap Camera」はウェブカメラにフィルター・エフェクト加工を施すPCアプリです。このアプリをスカイプと併用することでスカイプに幅広いフィルター機能を持たせることができます。
Snap Cameraを使う上で注意したいのがPCのスペックです。Snap Cameraが必要としているスペックは
必要スペック
・OS
Windows 7 SP1 (64 bit) 以降、MacOS 10.11 以降
ハードウェア(最低限)
・CPU
Intel Core i3 2.5Ghz、またはAMD Phenom II 2.6Ghz
・メモリ
4 GB RAM
・グラフィックボード
Intel HD Graphics 4000 / Nvidia GeForce 710 / AMD Radeon HD 6450
・画面解像度
1280×768以上
となっています。これらを満たさなくても動作しますが使えるフィルターに制限がかかります。必要スペックを満たさないPCを使っている場合にはエフェクトが簡素でPCにかかる負担が軽いフィルターを使うようにしましょう。
Snap Cameraを使う前の準備
Snap Cameraは事前にダウンロード・インストールする必要があります。
ZoomでSnap Cameraを使う方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
⇒ZOOMでSnap Cameraと連携する手順と使えるフィルター一覧の詳細を解説!
Snap Cameraのインストールまで完了したらスカイプと連携させる必要があります。
スカイプと連携させる
Snap Cameraを使うときの手順
スカイプとSnap Cameraを起動する順序が非常に大切です。間違えないようにしましょう。
まずSnap Cameraを起動します。
次にスカイプを起動してログインします。
スカイプのトップページから「・・・」のアイコンを選択します。
設定を選択してクリックします。
設定一覧から「音声/ビデオ」の項目を選択してクリックします。
「音声/ビデオ」設定の項目からウェブカメラの項目を選択してクリックします。ここでPCに接続しているウェブカメラの映像がテスト画面に映っていると連携できないので注意してください。
ウェブカメラの項目にある「Snap Camera」を選択してクリックします。
Snap Cameraで加工されたウェブカメラの映像がテスト画面に表示されればスカイプとSnap Cameraの連携が完了します。
ココに注意
Snap CameraがPCのウェブカメラを使用している必要があるためスカイプから起動すると連携できない場合が多いです。
フィルター・エフェクトを切り替える場合にはSnap Cameraを操作します。
上の画像がSnap Cameraの操作画面です。下に羅列されているフィルターを選択してクリックすることで簡単にフィルター切り替えることができます。
Snap Cameraで使えるフィルターの種類は大まかに4つあります。
フィルターの種類
・美肌フィルター
肌の凹凸や色調補正をしてくれるフィルターです。メイクをせずにビデオ会議が可能となるため女性向けのフィルターです。
・エフェクトフィルター
光や蝶々、帽子などを自身の周りに表示させます。フォーマルな場で使えるものではありませんがオンライン飲み会などカジュアルなミーティングで場を盛り上げることにも使えます。
・キャラクターフィルター
自分をCGキャラクターに置き換えるフィルターです。オンライン飲み会はもちろんビデオ通話を用いたオフ会などで顔出しを避けたい場合に重宝します。
・背景フィルター
背後に架空の背景を表示させるフィルターです。背後にグリーンバックが無い場合でも綺麗に架空の背景を表示させることができます。
実際にフィルターを切り替えてみましょう。
ピクルスに自分の目と口が付いたキャラクターフィルターを別のもの変えます。カテゴリーから「キャラクター」の項目を選択してクリックします。
動物の頭骨を持つ悪魔のキャラクターフィルターに切り替えます。該当のフィルターを選択してクリックします。
フィルターを切り替えることができました。
ココに注意
スペックを満たさないPCを使っているとき、複雑なエフェクトを持つフィルターに切り替えるとSnap Cameraが落ちることがあります。
ここからは使う機会が多いと考えられる「美肌フィルター」「エフェクトフィルター」「キャラクターフィルター」について解説していきます。
美肌フィルターを使う
美肌効果に関するフィルターは「ビューティー」のカテゴリーにまとめられています。美肌効果フィルターを使う場合にはビューティーを選択してクリックします。
美肌効果フィルターが一覧で表示されます。一覧で見て気に入ったものにフィルターを切り替えて使用感を確かめてみましょう。
多くの美肌フィルターは画面全体の強い色調補正や背景の固定など使いにくいものもあります。ハイスペックPCでないとSnap Cameraが頻繁に落ちることも考えられます。
色調補正が軽めで背景加工もなくハイスペックPCでなくても使える美肌効果フィルターに「Natural beauty」があります。何を使っていいか分からない方におすすめです。
エフェクトフィルターを使う
エフェクトフィルターは色調補正やアクセサリーを合成するフィルターです。PCへの負荷も少なく顔も隠れにくいという理由で私は被り物のエフェクトフィルターをおすすめします。
オンライン飲み会などを盛り上げるエフェクトフィルターは「ファニー」のカテゴリーに多いです。「ファニー」を選択してクリックします。
バケツの被り物を合成するエフェクトフィルターを選択してみましょう。
バケツの被り物が合成されました。アクセサリー系は画面が見やすいフィルターが多く非常に使いやすいです。
「Effect」と検索すると色調補正に関するフィルターが表示されます。使いどころが難しいですがモノクロエフェクトフィルターなどは独特な雰囲気を出すことができるでしょう。
キャラクターフィルターをつかう
キャラクターフィルターは自分の顔を表示させたくないときに非常に有効です。キャラクターフィルターは「ファニー」や「キャラクター」のカテゴリーに多く含まれます。
おすすめは目と口だけ食べ物などに合成されるフィルターです。比較的PCへの負荷が小さく、感情表現がしやすいため使いやすいです。
ココに注意
複雑なキャラクターフィルターはPCへの負荷が大きく、アプリが落ちやすいため切り替えの際には注意してください。
Snap Cameraが使えないときの対処法
Snap Cameraは使用時の手順や準備に不備があると使えない場合が多いです。Snap Cameraが使えないときには以下に列挙する3つの項目を確かめてみてください。
スカイプが最新版か
スカイプが最新版になっていない場合、ウェブカメラ設定時にSnap Cameraの項目が表示されません。ビデオ通話前にスカイプを最新版に変更しておきましょう。
PCのスペック
PCスペックが不足している場合、Snap Cameraを使うことは難しいです。特にメモリが2GB程度のPCでの使用はまず不可能です。ここ数年に発売され、かつメモリ4GB以上のPCで最低限使う事ができます。使うPCのスペックを事前に確認しておきましょう。
スカイプでウェブカメラを使っている場合
おそらく最も多いSnap Cameraが使えないケースです。スカイプ側でウェブカメラを使っている場合にSnap Camera側でウェブカメラを使う事ができずSnap Cameraそのものの仕様ができなくなります。前述していることですがSnap Camera⇒スカイプの順に起動することを意識しておきましょう。
上の3つの対処法で解決できない場合、PCの再起動が必要です。PCの再起動をしてもSnap Cameraが使用できない場合にはSnap Cameraのサポートへの問い合わせを推奨します。
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