SoundCloudはドイツの会社が運営する音楽ファイル共有サービスです。日本での知名度は高くありませんが2億曲以上の膨大なストックを有する巨大な音楽コミュニティです。
今回はSoundCloudへの登録方法と使い方について解説していきます。
SoundCloudについて
SoundCloudは非常に独特な音楽サービス・アプリです。
クラウドサービスという形態で世界中のアーティストが参加しているワールドワイドな規模にも関わらず広告が無い上に2億曲以上の楽曲を無料で聞くことができます。
世界規模の大型ミュージッククラウドサービス
SoundCloudはApple MusicやAmazon Musicのようないわゆる音楽サブスクリプションサービスとは異なります。形態はクラウドサービスなので利用は基本無料です。
アーティストは有料プランを活用しています。
有料版「SoundCloudPro」の機能
有料版SoundCloudはアーティストなど音楽のプロ向けの機能が備わっています。
SoundCloudProの機能
・アップロード容量が無制限になる
・楽曲のダウンロード可能回数が増える
・楽曲の投稿予約が可能になる
・投稿した楽曲の視聴回数などの高度なアクセス解析が可能になる
・SoundCloudで収益化が可能になる
・投稿した楽曲のアップデートが可能になる
・スポットライト機能
アップロード容量が無制限になる
無料版のアップロード上限は合計3時間かつ15曲までですがProに加入するとアップロード上限が無くなります。
多くの楽曲を作って投稿するアーティストのユーザーには必須の機能と言えます。
楽曲のダウンロード可能回数が増える
ダウンロード数の制限がなくなり無制限にダウンロードできるようになります。無料版の上限は100回までのためProに加入すると使い勝手が大きく変わります。
SoundCloudを音楽ストリーミングサービスとしてではなく音楽クラウドサービスとして十分に使うために欲しい機能です。
楽曲の投稿予約が可能になる
Proに加入することで指定した時間にアップロードしておいた楽曲を自動でアップロードしてくれる機能が使えるようになります。時間ピッタリに投稿でき、日付が変わった瞬間にリリースするなど投稿時間に拘る場合に重宝する機能です。
投稿した楽曲の視聴回数などの高度なアクセス解析が可能になる
再生数やダウンロード数などの情報を国別や都市別に見ることができます。無料版でも簡易的な解析が可能ですがPro版の解析を使う事でどのような曲がどの地域で人気なのか、世界中で共通して聴かれるのはどんな楽曲かなどの有益な情報を得やすくなります。
SoundCloudで収益化が可能になる
SoundCloudProに加入すると投稿した楽曲をApple Musicなどの外部プラットフォームに提供して収益を得ることができるようになります。提供する楽曲の著作権を全て所持しているなどの条件がありますが音楽クリエイターであれば是非とも活用したい機能です。
SoundCloudでは外部プラットフォームで得られた利益の100%を受け取ることができます。
投稿した楽曲の調整が可能になる
SoundCloudProに加入すると一度投稿した楽曲の再生数・ダウンロード数はそのままにアレンジしたり修正を加えることができるようになります。
一度投稿したものの気に入らない箇所があれば修正できるためアーティストユーザーにとって便利な機能です。
スポットライト機能
自分のプロフィールページに聴いて欲しい楽曲を5曲まで固定して表示できる機能です。アーティストであれば聴いて欲しい曲のアピールに仕えます。再生数・ダウンロード数を上げるために活用できる機能です。
メジャーレーベルからインディーズまで豊富なラインナップ
SoundCloudは音楽共有サービスのため著名でないアーティストのインディーズ楽曲が非常に豊富です。一方で非常に規模の大きいサービスのためメジャーレーベルのアーティストも利用しています。
日本のアーティストでは英語圏でも人気の高いMAN WITH A MISSIONが自身の楽曲を共有しています。このようなメジャーなアーティストの曲も無料で聴けてしまします。
アーティスト自身がSoundCloudを利用していなくてもリミックスという形でメジャーな曲を聴くことができます。日本人の編曲者も多く、J-Popsのリミックスのラインナップは充実しています。
SoundCloudの著作権
SoundCloudは基本無料で使うことができますが多くの楽曲には著作権が存在します。
ダウンロードボタンが無い楽曲は著作権が存在し、無断での利用は違法行為になってしまいます。
上の画像のようにダウンロードボタンが存在し、かつ商用利用可能な楽曲であれば著作権フリーです。YouTubeの投稿動画のBGMなどに利用することができます。
商用利用可能な楽曲を探す場合、Web版SoundCloudの上の画像の検索メニューで「Tracks」⇒「To modify commercially」とフィルタを選択すると著作権フリーの楽曲のみ検索欄に表示させることができます。
SoundCloudの音質
無料版SoundCloudとSoundCloudProでは音質が異なります。320kbpsでアップロードされたMP3ファイルを聴く場合、無料版では128kbpsでSoundCloudでは320kbpsになります。
音質を気にしないユーザーであれば128kbpsと320kbpsは明確な差を聞き取ることが難しいですが、敏感なユーザーであれば音質の違いがはっきりと分かります。
SoundCloudを利用するにあたって音質に拘るのであればSoundCloudProへの加入が推奨されます。
オフラインのとき
SoundCloudはクラウドサービスのためオフライン時に楽曲を聴くことは基本的にできません。
しかしオランダ国内ではオフライン時にも2億曲以上が聞き放題になるSoundCloudGo+というサービスが提供されています。
残念ながら日本国内でこのサービスは提供されておらずオフライン時にSoundCloud利用は現在できません。
利用時の注意点
SoundCloudの使用時にはいくつか気を付けなければいけないことがあります。
著作権の侵害
無断で商用利用する、SoundCloudのユーザーの曲をコピーして自分のk得として投稿するなど著作権に違反する行為を行うとアカウントを凍結されたり削除されます。著作権を侵害する行為はしないようにしましょう。
また投稿した楽曲のカバー画像が著作権を侵害していた場合には即削除されてしまいます。
日本語でサポートされていない
SoundCloudは日本に対応しておらず基本的に英語を読んで利用することになります。したがって使い始めのころは十分に仕様を把握して使うことが難しいです。
Web版SoundCloudであればブラウザの翻訳機能の活用によってある程度日本語化することができかなり使いやすくなります。
通信量が大きい
SoundCloudは音楽再生時、曲のデータをネット回線で受信します。1曲あたりの容量は大きくないですが何曲も聴いていると通信量が膨大なものになってしまいます。
したがってSoundCloudのヘビーユーザーは4Gなどのモバイルデータ通信を使わずWiFiなどの通信量に制限のない高速通信の利用が推奨されます。
無料版では一部機能に制限
SoundCloudProの項目で前述しましたが無料版SoundCloudは一部機能が制限されています。SoundCloud利用中に機能が使えなくなった場合に不具合とは限らず、無料版の機能制限も考えられることを留意しておいてください。
姓名を入れ替えるとログインできなくなる可能性
氏名の姓と名前を入れ替えるとログインできなくなる不具合が報告されています。アカウントがバグで削除されてしまうとのことなので姓名の入れ替えは行わないようにしましょう。
SoundCloudに登録する
SoundCloudを利用するにあたって、Facebook・Google・Appleアカウントのいずれかを登録するか新規でSoundCloudアカウントを作成する必要があります。今回は手順が少ない既存アカウントを登録する方法を解説していきます。
ココに注意
SoundCloudは日本語に対応していないため英語を読みながら登録の手続きをする必要があります。
アカウントの新規登録
アプリを起動します。Create an accountを選択してタップします。
アカウント作成画面が表示されます。今回は既存のGoogleアカウントを登録します。
登録するGoogleアカウントを選択します。
規約への同意画面が表示されます。英語で読みにくいですが規約に目を通したらAccept & Continueを選んでタップします。
年齢と性別を入力します。AGEが年齢、GENDERが性別です。性別も英語表記なので注意してください。Maleが男性、Femaleが女性です。
年齢と性別を入力したらDoneをタップします。
アカウントを登録が完了し、ホーム画面が表示されます。
アカウントを登録できたらプロフィール編集しましょう。
プロフィール設定
プロフィーを編集してSoundCloudの利用を始めましょう。
下部ツールバー右端のアイコンを選択してタップします。
「Library」メニューが表示されます。右上の丸アイコンをタップします。
「More]メニューが表示されます。Your profileを選んでタップします。
自分のプロフィールが表示されます。Edit profileをタップします。
プロフィール編集画面が表示されます。二か所のカメラアイコンを選択するとプロフィール画像とプロフィールのヘッダーを編集することができます。
プロフィールについては以下の項目について編集できます。
プロフィール編集
・Display name→ユーザーネーム
・City→住んでいる県や市町村
・Country→住んでいる国
・Bio→音楽の好みなどの自己紹介
プロフィール編集が終わったら右上のSaveをタップして変更を保存しましょう。これでプロフィール編集は完了です。次にSoundCloudの機能・使い方を紹介していきます。
SoundCloudの使い方
SoundCloudはシンプルながら充実した機能を持っています。検索機能が充実していてLike機能という他の音楽サブスクリプションにはない独自性が人気を集めています。
音楽を再生する
再生したい音楽を選択してタップします。
画面中やツールバーの▶をタップすると音楽の再生が始まります。再生中に表示される❚❚をタップすると再生が停止します。
下部ツールバーを上にスライドすると再生メニューが表示されます。
再生メニューでは再生時間に応じてコメントが表示され、再生中の曲の音階が波形で表示されます。
ハートマークをタップするとLike(Twitterで言ういいね)をすることができます。楽曲がLibraryにブックマークされます。
矢印のアイコンをタップするとループ再生機能がオンになり、曲が繰り返し再生されます。
・・・をタップすると詳細なメニューが表示されます。
このメニューから使える機能は以下の通りです。
詳細なメニューから使える機能
・Like→Likeする(いいね、お気に入りのような機能)
・Start station→Station機能を有効にする(後述します)
・Add to playlist→再生中の楽曲をプレイリストに加える
・Repost on SoundCloud→プロフィールで再生中の楽曲を紹介する
・Share→再生中の楽曲のリンクを他のSNSで共有する
・Go to artist profile→アーティストのプロフィールを表示する
・Report→SoundCloudに問い合わせる
音楽にコメントする
下部ツールバーの吹き出しをタップするとコメント画面が表示されます。
楽曲につけられたコメント一覧を見ることができます。下部のコメント入力欄に文字を入力すると現在の再生時間にコメントが挿入されます。
音楽を検索する
SoundCloudは音楽の検索機能が充実しています。活用して好みの音楽を見つけ出しましょう。
ランキングから検索する
ホーム画面の最下部にTop50として週間の再生数ランキングがまとめられています。ここから人気の音楽を探すことができます。
またNew & hotの項目では新しく投稿された楽曲がまとめられています。最新の曲を探したい場合にはこの項目を見てみましょう。
キーワードで検索する
ホーム画面の下部ツールバーの虫眼鏡をタップします。
検索画面が表示されます。アーティスト名や楽曲名で検索することができます。
Station機能
再生メニューの詳細からStation機能を有効にすると再生中の楽曲に近いジャンルの楽曲が「Tracks in this Station」に表示されます。好みの音楽ジャンルから楽曲を探すときに便利な機能です。
アーティストをフォローする
アーティストのプロフィールのFollowをタップします。
アーティストをフォローすることができます。LibraryにFollowingにフォローしたアーティストが一覧で表示されます。好みのアーティストをフォローしておくと検索の手間を省くことができます。
Like機能を活用する(Web版のみ)
Web版でのみ可能な検索法です。自分が気に入った楽曲にLikeしている人のプレイリストから楽曲を探すという方法です。好みの似ている人のプレイリストには自分も好きになれる楽曲が多くあります。
気に入った楽曲の数字が右横にある♡をクリックします。
その楽曲にLike(いいね、気に入った)したユーザー一覧が表示されます。適当なユーザーをクリックしてユーザープロフィールを表示させます。
そのユーザーのPlaylistsタブをクリックします。
そのユーザーのプレイリストから気になる楽曲を再生してみましょう。Like機能を活用した検索法は自分の感性に合う音楽を探したいときにおすすめです。
プレイリストを作成する
再生メニューからAdd to playlistをタップすると再生中の楽曲をプレイリストに追加することができます。
はじめてプレイリストに追加する際には新しいプレイリストの作成を求められます。プレイリスト名を入力したら完了をタップしましょう。
LibraryのPlaylists & albumsにプレイリストが追加されます。
はじめてプレイリストを作成した後に楽曲をプレイリストに追加する際には既存のものに追加するか新しく作るか選ぶことができます。
表示されている既存のプレイリストをタップするとそこに曲が追加されます。
右上の⊕をタップすると新しくプレイリストを作成することができます。
楽曲をアップロードする
ホーム画面の↑をタップします。
アップロード画面が表示されます。スマホ・タブレット内にアップロード可能な音楽ファイルがあればここに表示されます。
Google DriveやiCloud Driveなどのクラウドサービスに保存しているファイルをアップロードすることができます。ブラウザをタップします。
アップロード可能なファイルが表示されます。スマホ・タブレット内に音楽ファイルを保存することが難しい場合もあるためクラウドサービスの活用はおすすめです。
音楽をダウンロードする(Web版のみ)
音楽のダウンロードはアプリ版SoundCloudではできません。Web版SoundCloudのみの機能です。
楽曲によってダウンロードできるものとできないものがあります。
ダウンロードできるものには曲詳細の部分に「More」という項目が表示されます。Moreをクリックします。
項目からDownload fileを選んでクリックします。
ワンクリックでダウンロードが始まり音楽ファイルがPCに保存されます。
SoundCloudが使えないときの対処法
SoundCloudを利用していると不具合が起きることもあります。そのようなときには以下に示す対処法を試してみてください。
SoundCloudの不具合については以下の記事も詳しいです。
Twitterでコンテンツエラーが起こる!Sound Cloudが再生できないエラー発生の原因と対処法
通信状況を改善する
SoundCloudはネット上に保存された楽曲を聴くというサービス形態になっているためネット接続が不安定だと当然、音楽を聴けないなどの不具合が起きます。
WiFiルーターの近くや4G通信の電波が入り易い窓際に移動するなどして通信状況を改善しましょう。
アプリを再起動・再インストールする
アプリ自体の不具合の場合、アプリを再起動してり再インストールすることで問題が解決する場合があります。再インストールはアプリのキャッシュクリアのほか、アプリを最新版にすることもでき非常に有効な対処法です。
アプリを再起動する
ホームボタンを2回押してアプリ一覧を表示させ、SoundCloudを選んで上にスワイプすることでアプリが停止します。もう一度アプリを起動させて不具合が解決したかどうか確認してください。
軽微なアプリのエラーであれば再起動で解消されますが、不具合が解決しなければアプリの再インストールを行ってください。
アプリを再インストールする
設定アプリを開きます。
設定一覧から一般を選択してタップします。
一般の項目からiPhoneストレージを選択してタップします。
アプリ一覧からSoundCloudを選んでタップします。
アプリ詳細でAppを取り除くを選んでタップします。Appを削除するを選ばないように注意してください。
確認画面が表示されます。再度Appを取り除くをタップするとアプリのデータを残したままキャッシュクリアができます。
ホーム画面のSoundCloudのアイコンをタップすると再インストールが始まります。再インストールが完了するとアプリも最新バージョンになり不具合の解消が見込めます。
Web版SoundCloudを使う
アプリ版SoundCloudが不具合で使えない場合にはWeb版のSoundCloudを使いましょう。アプリ版よりも多くの機能を使うことができます。
Web版SoundCloudはPCのみならずスマホ・タブレットのブラウザアプリで使うこともできます。
ブラウザアプリでWeb版SoundCloudを使う
今回はSafariでWeb版SoundCloudを利用する方法を解説していきます。
SafariでWeb版のSoundCloudにアクセスします。モバイル用Webページが表示されます。この状態でもアプリとあまり変わらず使うことができます。
PCと同じ表示にすることもできます。AAをタップします。
デスクトップ用Webサイトを表示をタップします。
PCと同じデザインのWeb版SoundCloudが表示されます。どちらを使うかは好みで選んでください。
ヘルプセンターに問い合わせる
どうしても不具合が解消しない場合はSoundCloudヘルプセンターに問い合わせる、トラブルシューティングを参考にすることを推奨します。
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