iPhoneでApp storeから有料のアプリや課金を行った場合、領収書がメールにて送付されますが、最近「身に覚えのない領収書が届く」というユーザーが増えています。
今回の記事は「このメールの正体一体何なのか?」について、詳細や対処法を解説してきます。
Appleから届く領収書メールの内容
Appストアやアプリなど、Appleから商品を購入すると、購入したアカウントのメール宛に領収書が送付されます。
メールの内容は、「日付」「ID」「注文番号」「請求先」等が記載されているので、データを管理する際には非常に便利です。近頃多くの方にAppleから身に覚えのない領収書メールが届き、ユーザーを困らせています。
届いた領収書メールの内容
メール宛にAppleから、購入した記憶のないアプリの領収書が届くという声が多く、メールの内容を確認してみたところ、どうやら少し違和感がある領収書でした。
Appleから届く正規の領収書の場合、「日付」「Apple ID」「ご注文番号」「書類番号」「請求先」「合計金額(¥)」と、購入先しか知りえない情報が記載されてあります。
しかし、身に覚えのない領収書には「日付」「注文番号」「合計金額(海外通貨単位)」のみの記載しかなく、領収書の下には何故か「注文をキャンセル出来るがフォーム」がリンクされています。
金額もかなり高額なものが多く、数千円から数万円まで様々な領収書があります。
身に覚えのないAppleからの領収書
App storeから身に覚えのない領収書が届いた際に、開封やメールに記載されているURLなどを開封をするのは一旦待ったほうが良いです。
このメールに関しては、個人情報やお金を抜き取られる「フィッシング詐欺」の危険性が非常に高く、近頃被害がかなり増えてきています。
多くのiPhoneユーザーを無差別に狙った詐欺で、今回のケースのように領収書を装い、身に覚えのないユーザーが返金を求めてリンクのタップや個人情報の入力を促します。
偽物のサイトも、かなり作りこまれていて、何も知らない多くのユーザーが騙されてしまっています。
Appleの領求書を装った詐欺とは
有名な企業やサービスを装って、一般のメールアドレスにコンタクトを取り、詐欺業者が作成した偽のWebサイトへ誘導し、個人情報やクレジットデータなどを抜き取る行為の事を指します。
iPhoneは、世界中で多くの人が使用しているスマホなので、Appleを装う事で、多数のユーザーにメールをチェックしてもらうことが出来ます。
個人情報や、Webサイトへのログインデータを盗み取ることが出来れば、本人になりすましてオンラインショップで勝手に買い物をする事や、その他の悪用に使用することが出来ます。
悪質なアプリやWebサイトへ知らないうちに登録されていて、不正な請求がされてしまったり、オンラインショップでのログイン情報が漏れてしまえば、自身のパスワードやログイン情報を書き換えられてしまいます。
被害者は悪用に気が付いたとしても、自身でログインが出来ないため、情報の変更やサービスをキャンセルする事すら出来無くなるので非常に厄介です。
メールの開封やリンクの開封は厳禁
Appleからの身に覚えが無い請求に焦ってしまい、安易に記載されてあるメールアドレスや、リンクへアクセスする行為は非常に危険です。
リンクへアクセスしてしまうと、メールアドレスが使用されている有効なものだという情報が、詐欺師に伝わってしまい、以降詐欺の標的になりかねません。
身に覚えのない「App Storeからの領収書」を開封すると、「Apple ID」や「パスワード」を入力する画面へ飛ばされることが多いです。
しかし、そのページは詐欺業者がAppleを装って似せて作った偽物のWebサイトです。
Appleからの領収書メールが本物か見分ける方法
Appleからの領収書メールが本物か見分ける方法を解説していきます。
領収書に記載のリンクURLを確認する
Appleからの領収書を装った詐欺のメールには、全て外部リンクが掲載されており、Appleの公式Webサイトに繋がるようになっています。
しかし、この詐欺メールからアクセスしたAppleのサイトは、URLが「公式のAppleWebサイト」と明らかに違う部分が見つかっています。
AppleのWebサイトで称されているURLは、最後に「.apple.com/」と表記されています。しかし、偽物のWebサイトで使われているURLは「.id/」「.co/」などと公式のWebサイトとは明らかに違いがあります。
iPhoneを使用中でメールアドレスからリンクのURLを確認したい場合は、貼り付けられたリンクを長押しする事で、アクセスせずにURLを確認することが出来ます。
もしアクセスしてしまった場合は、アドレスバーからURLを確認後、すぐに退出しましょう。
領収書の内容や請求先で本物と偽物を見分ける
Appleの領収書メールに「購入のキャンセルを促すリンクが張り付けてある」「請求先の住所や氏名の記載が無い」場合は詐欺メールの可能性が高いので注意が必要です。
Appleから届く本物の領収書には、請求先の住所や氏名など、詳細が記載されています。
しかし、詐欺業者はメールアドレスから、個人の住所や名前を特定する事は出来ないため、メールに詳細を記載する事は出来ません。
さらに、Appleから届く公式の領収書には、購入キャンセルのリンクが張ってあることはありません。
「メールの差出人がAppleの物ではない」等も見分けるポイントになります。
App Storeの領収書を装ったメール詐欺への対処法
Appleを装ったメールでの詐欺は世界中で非常に流行している為、いつどのユーザーのアドレスにも、詐欺メールは届く可能性があります。
無視するのが一番
ネットリテラシーが高い方や、このような詐欺メールへの免疫がある方などは、メールが届いた時点である程度偽物だと想像がつく方もいます。
まず、基本的に詐欺やスパムメールは相手にせず「無視しておく」事が、何よりも簡単で安全です。
Appleの領収書を装ったメール詐欺では、焦って正常な判断が出来なくなった方に、アクションを起こさせる事で情報を抜き取ります。
しかしメールが届いた方が、何もせずに無視しておけば、詐欺師からそれに以上手出しは出来ません。
怪しいと思たら、とりあえず「無視しておく」事が、被害を広げない最大の対策になります。
Appleへ直接スパム報告
Appleを装った領収書メールが詐欺だと判明した場合には、Appleへスパム報告をする事で、以降の被害を食い止められる可能性もあります。
また、Appleからスパム報告を受けたユーザーへ、その後の対策など説明やアドバイスが貰える事もあります。
以下の方法は、Appleから推奨されている具体的な対策です。
ポイント
・Apple IDを予想されにくい、より強力なパスワードに変更する
・セキュリティ質問の答えを推測しにくいものにする
・2ファクタ認証を使いアカウントを保護する
その他、Apple IDをアップデートして最新に保つことで、よりセキュリティを強固にする事をオススメします。
設定から購入履歴の確認
「設定」から自身が購入したアプリの確認をとれば、偽のメールかどうかがすぐに判断できます。
購入したアプリの確認方法
まず、ホーム画面にある「設定」をタップします。
次に一番上にある「Apple ID」を選択します。
そして「iTunesとApp Store」を選択しましょう。
一番上の「Apple ID」をタップし「Apple IDを表示」をタップしましょう。
最後に「購入履歴」をタップすれば、過去に購入したアプリの一覧が表示されます。
この購入履歴に、届いたメールのアプリが表記されていない場合はスパム、またはフィッシング詐欺の可能性が非常に高くなります。
メールアドレスの変更
Appleの領収書詐欺のメールがしつこい場合は、詐欺業者にあなたのメールアドレスが標的にされている可能性もあります。
詐欺業者から標的にされていると、ブロックや受信拒否をしても、違うアドレスを使用してスパムメールを送り付けてくる事があるので、メールアドレスを変更するのが有効な手段と言えます。
一度、フィッシングサイトへアクセスしてしまうと、詐欺業者に自身のアドレスが有効だという情報を与えてしまうため、疑わしいメールのURLへアクセスするのはやめましょう。
セキュリティソフトの導入
iPhoneは、セキュリティ面が非常に強固なので、「国内でウイルスが侵入し被害が出た」という報告はありません。
しかし、Appleを装った領収書を使った詐欺は「被害者に自らデータを入力させて情報を盗み取る」ため、iPhoneのセキュリティーのみでは、対応しきれていません。
そんな時は、セキュリティーソフトを連動させてみる事で、フィッシング詐欺への対策になることがあります。
iPhoneのシステム自体がブラックボックスとなっているので、ウイルスの検知や排除などの機能は利用できません。
PCなどに入れてあるセキュリティーソフトは、複数の端末を登録できるので、これを機に連動させてみましょう。
Appleのサポートに問い合わせる
「偽のApple領収書に記載されてあるURLアクセスをしてしまった」、また「手続や確認の仕方が分からない」等のユーザーは、Appleのサポート問い合わせてみる事をオススメします。
Appleのサポートセンターは、非常に対応が早く、48時間以内に回答すると言われますが、だいたい当日の数時間後には解決していることが多いです。
仮にフィッシングサイトへのログインや情報入力をしてしまった場合は、即座にサポートセンターに問い合わせましょう。
被害が広がらないうちに・データの移行・ID情報またはパスワードの変更をしなければなりません。
「Appleからの領収書です」のメールが届かないように設定出来る
そもそも、領収書が届かないような設定にしておけば、Appleの領収書を装った詐欺メールを、受信した段階で偽物だと判断出来ます。
以下の手順が、Appleで購入した領収書の受信をオフにする方法です。
・まず、ホーム画面にある「設定」をタップします。
次に、一番上にある「AppleID」を選択しましょう。
そして、赤枠で囲ってある「サブスクリプション」を選択します。
サブスクリプションの中にある、「更新の領収書を受信する」というマークを外しておきましょう。
マークを外すことで、Apple公式からメールで領収書が届く事は無くなります。
iPhone「(1)セキュリティアップデートが必要です」iPhoneでスパム警告が発生した際の詳細や対処法!
iPhoneでウェブサイトをググっていると、突然「ウイルスに感染している」というような内容のポップアップが表示され、セキュリティアップデートを行わせるような警告文が表示されることがあります。 この記事 ...
続きを見る