Instagram(インスタグラム)の投稿掲載順位を左右するアルゴリズムが一変したと、一部のユーザーの間で囁かれています。
一般利用している方にとっては特に大きな問題はなくても、インスタを商用利用しているユーザーにとって、掲載順位が変わるアルゴリズムの変更は大きなニュースになるのです。
今回は「インスタのアルゴリズムの変更について」の解説と合わせて、「そもそもアルゴリズムとは?」という疑問を初心者にもわかりやすく解説していきます。
Contents
インスタのアルゴリズムとは
インスタのアルゴリズムを簡単に説明すると、投稿を表示する順番を決めるための計算式という表現が一番わかりやすいでしょう。
インスタやTwitterを始めとするSNSを利用している方ならお気づきかと思いますが、昨今のSNSのフィールドやタイムラインの表示される投稿の順番は、時系列ではありません。
アカウント主の動向や興味をアルゴリズムが分析して「関心が強いであろう投稿」を抜粋し、最適化された状態が表示されるようになっています。
つまり同じフィールドを見ても、アカウント主が異なれば表示されている投稿順位も異なるということです。
インスタでアルゴリズムが作用する投稿とは
- フィールド投稿
- ストーリーズ
- ハッシュタグ検索結果の順位
SNSが登場した黎明期、フィールドやタイムラインは時系列で表示されていました。
なぜこのような仕様に変化してきたのかというと、「莫大な量の情報の中から、効率よく好みに合った投稿を表示させるため」という理由が挙げられます。
活発化するSNSには、毎日膨大な量の情報が発信・投稿されています。
それらを効率よく、多くのユーザーに届けるには時系列で表示させるだけでは不十分になってきたのです。
そのため、AIが「閲覧している人の好み」を自動的に分析し、時系列表示では埋もれてしまう投稿や有益な情報を上位に表示する仕組みへと移り変わってきたのです。
インスタのアルゴリズムは本当に変化した?
2021年2月23日頃から、インスタを主に商用やビジネス利用しているユーザーの中で突然「アルゴリズムが大きく変化した」と騒ぎになりました。
今までハッシュタグ検索で上位に表示されていた投稿がことごとく表示されなくなった、ということが最も大きな変化として注目されています。
そのほかの動向も鑑みると、まず確実にアルゴリズムが変更されたとみて間違いありません。
従来通りの投稿ではリーチ・エンゲージメントが低下する可能性
お友達や決まったフォロワーとのやり取りのためだけにインスタを利用している場合、アルゴリズムが変更になっても大きな障害にはならないといえます。
せいぜい、ハッシュタグ検索時の結果が変わる程度でしょう。
しかし、前述通りインスタをビジネス利用している場合は一大事です。
安定的に検索上位に表示されていた投稿が、ある日突然人目に付かなくなってしまい、リーチとエンゲージメントが急落してしまいます。
リーチとエンゲージメントとは?
- リーチ:投稿を見たユーザー数
- エンゲージメント:投稿をみて「いいね」や「シェア」「保存」などの反応数
アルゴリズムが変更されるたび、新しいアルゴリズムが「どういった投稿が検索上位に選びやすいか」を分析していく必要があるのです。
現在確認されているインスタの変化とは
2021年2月に変更されたアルゴリズムにより、フィールドの様子やAIに評価される基準がガラリと変わったことが伺えます。
現状確認されている変更点をご紹介していきます。
フィールドに同じ投稿が何度も表示される
以前のインスタは、一度表示された投稿が二度表示されることはなく、スクロールすることで新しい別の投稿を閲覧することができました。
しかしここ最近のフィールドは、一度見た投稿を再び表示する現象が起きている様子です。
実際に起こったケース
数百人をフォローしているあるユーザーのタイムラインに、特定の人物の投稿が数度表示される症状が起こりました。
つまり、本来見たいはずの情報が表示されていない可能性が非常に高いと考えられる。
これはアルゴリズムが作用している症状なのか、単なるバグなのかは明確化されていません。
タグ検索上位にいた投稿が軒並み圏外に
今回のアルゴリズム変更で最も顕著に出た変化が、ハッシュタグ検索の結果がガラリと入れ替わったことです。
今まで、表示されていた検索上位投稿が軒並み下位に下がったことが確認されています。
万単位のフォロワーを獲得しているアカウント主の投稿さえも、タグ検索から表示されなくなってしまいました。
インスタのアルゴリズムが記事を評価するポイントを大きく変えたとわかる変化の代表格です。
リールに出てくるタグの減少
リールに出てくるタグが減少しているという声も上がっています。
付随するタグが減少すると、リーチ数低下の要素となるため動向が注目されています。
今後のアップデートで、「タグ表示が一切なくなるのでは?」と懸念しているユーザーも見受けられました。
インスタのアルゴリズムが作用する要素が変わった可能性
インスタ側からアプリ運営方針の発表はあっても、アルゴリズムの「ここが変更になりました」「こういったポイントを評価します」と明確にアナウンスがある訳ではありません。
そのためユーザーは個々に表示傾向を分析し、評価ポイントを手探りで探していくしか現状は方法がありません。
今現在で考えられる、アルゴリズムに影響を与える要素をご紹介していきます。
「いいね」「コメント」の他に「保存」が重要になった?
高い評価を得る記事は、多くのユーザーに指示される記事でもあります。
「いいね」「コメント」「シェア」など、エンゲージメントが高い記事=多くのユーザーから関心を集めている記事と判断されるためです。
今回のアルゴリズム変更では上記の反応とともに「保存」された記事の評価が上がりやすいのではないか、という分析が見受けられます。
保存された記事がリーチ数を伸ばしている?
今回のリサーチで、「コメント」は少ないが「保存数」が多かった記事のリーチ数をじわじわと上がっているという事例を多く発見しました。
この声から、変更後のアルゴリズムでは従来の「いいね」や「シェア」というアクションを上回る勢いで「保存」に重きを置いたのでは?と考えられています。
文字のみの投稿が重要視されなくなった可能性
インスタは元々「写真・動画共有ソーシャルサービス」であることをうたっています。
それもあってか、今回の動向を分析していくと、文字のみの投稿に対して今まで以上に評価基準が厳しくなり、表示優先度が下がったのではないかという見解が多く見受けられます。
インスタのアルゴリズムに影響を与える要素
インスタのアルゴリズムは、何を持ってあなたの表示フィールドにどのような変化や影響を与えているのでしょうか。
影響を与える要素の一部を下記にてご紹介していきます。
相手との関係性
あまり接点のないフォロワーより、常日頃からよく交流するフォロワーが発信する情報の方が気になる方が多いでしょう。
インスタは、どのユーザーに対して「コメント」「いいね」「どのくらい閲覧時間したか」などの過去のアクションを学び、閲覧者にとっての親しいフォロワーを割り出します。
その結果、フィールドには優先的に交流が深いユーザーが表示されやすい傾向となっていくのです。
つまり…
商用利用していないユーザーにとっては、「短時間に興味ある記事を探しやすくなる」といえますが、投稿を多くの人に見てもらいたいユーザーにとっては、より多くのオーディエンスと深い親交を持つ必要性が出てくるのです。
記事内容への興味関心
普段の閲覧コンテンツや過去に交流したユーザーなど、様々な要因を分析して「閲覧者が興味をもっているジャンルや投稿」をAIが学びとり、フィールドの表示記事に反映しています。
つまり…
美容関連の投稿に対してアクションすることがが多ければ、過去の行動に基づいて「閲覧者は美容ジャンルに関心がある」とAIが学び、関連記事を自動的にフィールドに表示していきます。
情報の新しさ
インスタはスクロールすることでどんどん別の記事が表示されていきます。
新しい記事を読み込む際、先に記述した「関係性」「記事への興味関心」と共に作用するのが「情報の新鮮さ」です。
これは、読み込んだタイミングに、より近いタイミングで投稿された関連記事の方が表示されやすいということを指します。
つまり…
深夜のアクティブユーザーが少ないタイミングより、どんどん記事を読み込んでいる利用者が多い時間帯の方が、多くのユーザーのフィールドに表示されるチャンスがあることを示します。
インスタの利用頻度
インスタにあまりログインしていないユーザーと頻繁にログインしているユーザーとでは、表示される情報の新鮮度や今現在の関心への近さが格段に異なります。
この特徴は、頻繁にフィールドを閲覧しているユーザーほど、時系列に沿った新しい情報に触れられるということを示しています。
フォロワー数
数百、数千単位のユーザーをフォローをしていると、全ての投稿をチェックすることは到底不可能です。
そういったとき、アルゴリズムはあなたの過去の行動を踏まえ、数々の投稿の中から「あなたにピッタリ」という投稿を抜粋し表示します。
つまり…
いくらアルゴリズムが優秀といえど、あなたの好みに100%合う投稿もアルゴリズムによって弾かれている可能性もあります。
こういった意味も含め、情報を取捨選択するために「非アクティブユーザー」や「ゴーストフォロワー」を外していく方が良いと言われる所以でもあります。
インスタのアルゴリズムは頻繁に更新されている
前述で少し触れたとおり、インスタのアルゴリズムは毎年アップデートを重ねています。
そのためインスタを使ってマーケティング戦略をしているユーザーや、SEOに深く触れている方にとっては「お馴染み」な騒ぎだともいえます。
なぜアルゴリズムを更新する?
閲覧者が好む情報を効率よく表示させるには、「時事的な理由」「運営方針」「重要視するポイント」など様々な要素が折り重なって選別されます。
インスタを始めとするSNSの各種サービスは「利用者が長く滞在すること」「頻繁に利用してもらうこと」を目的としています。
より多くの利用者に満足してもらえるサービスを提供するため、更新や進化を繰り返しているのです。
徐々に正常化していく傾向
アルゴリズムは情報を蓄積し、分析して学ぶプログラムです。
そして人もアルゴリズムを理解し、順応していきます。
双方が自然と歩み寄り、そして慣れていくことにより不便性を感じなくなっていくことが常であるといえます。
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