簡単にiPhoneのホーム画面がカスタマイズ出来る「Top Widgets」。
この記事では、「Top Widgets」の詳細と安全性・危険性、利用する際の注意点について解説していきます。
Top Widgetsの詳細について
Top Widgetsは、ホーム画面に縦長アイコンのウィジェットを追加したり、時間、日付、バッテリー、カレンダーなど様々な表示をカスタマイズしたりなど、ホーム画面のカスタマイズを行えるアプリです。
Top Widgetsの危険性と安全性について
Top Widgetsの危険性と安全性について解説していきます。
開発はChengdu Guluoying Technology Co., Ltd.
開発はChengdu Guluoying Technology Co., Ltd.となっています。
Top Widgetsという名称の横に書いてある「万能小组件」から察せられる通り、中国の会社によるアプリです。
会社の所在地について
会社の所在地は「中国(四川)自由贸易试验区成都高新区天府五街777号」とあります。
このことから、本社は中国の四川省にあることが分かるでしょう。
また、データの処理や収集に関しても中国で行われていると考えられます。
セキュリティ
セキュリティに関しては、ユーザーのパスワードや他のセキュリティ対策を暗号化することで、情報の消失や悪用、改ざんを防ぐとしています。
なお、方式や方法など詳しい情報に関してはプライバシーポリシーに記載がありません。
また、完璧なセキュリティ対策はないと明記しており、漏洩があった場合の対処や調査の有無等について記載がないという懸念点があります。
つまり、情報漏洩があった場合、通知すら来なかったり、連絡があったとしても調査や対策なども何もなくそのまま放置されたりする可能性があるということです。
収集されるデータ
App Storeに記載のある収集データについては下記の通りです。
収集データ
《追跡するために使用するデータ》
- ID
《リンクされるデータ》
- 購入
- ID
- 位置情報
- 診断
- 使用状況のデータ
プライバシーポリシーに記載のある収集データについては下記の通りです。
収集データ
- IPアドレス
- ブラウザの種類
- 使用言語
- アクセス日時
- ハードウェアおよびソフトウェアの機能情報
- 必要なWebページの記録
また、プライバシーポリシーでは収集している情報に「など」としており、これ以外のデータが収集される可能性もあると推察されます。
データの取り扱いについて
データの取り扱いに関してはプライバシーポリシーに表記されています。
日本語翻訳すると「情報の利用」という項目に、利用者の許可を得ていない(一部例外あり)場合、第三者に個人情報を提供、販売、共有、取引しないとあります。ただし、法律の関連条項、または行政機関、司法機関の要望に従って開示されるケースもあると記載しています。
しかし、「情報開示」の項目に中国の法律や規制によって第三者に開示するという記載があること(中国では法律で政府から求められれば情報を提出しなくてはいけないと定められている)、この中国政府に対する情報開示はかなりハードルが低く、簡単に開示されるケースがこれまでもあったことから、会社の所在地が中国である(中国系の会社であっても完全にアメリカなどに本拠地などを移していれば中国の法律に従う必要はない)点がデータの取り扱い上、信頼が難しいと言えそうです。
実際に情報開示された例については下記の記事をご覧ください。
TikTokのアプリストアからの削除要請がアメリカで行われたが日本はどうなるのか解説
情報開示に中国の法律、規制などで第三者に開示することがあると示唆
プライバシーポリシーによると「情報開示」に「関連する中国の法律、規制、またはこのアプリケーション サービス契約または関連する規則に違反した場合、第三者に開示する必要があります。」という内容のものがあることから、本社はもちろん、情報の処理なども中国国内で行っており、中国の法律に基づいたものであることが分かります。
例えば、「iシェアリング」というサービスも、元々は中国にあった中国系の会社ですが、完全にアメリカに居を移しており、Top Widgetsのように「中国の法律や規制…」といった文言が一切プライバシーポリシーにありません。
このように、Top Widgetsは中国国内にある会社であるために、中国での法律に従う必要があり、その結果、自身の情報やデバイスに保存している情報などが漏れてしまう可能性も考えられます。
iシェアリングの例については下記の記事をご覧ください。
ゼンリーの代わりと話題のiシェアリングの詳細や無料で使えるのか、安全性について解説
データの送信先や処理先も中国と考えられる
Top Widgetsのプライバシーポリシーにある「情報開示」という項目の「関連する中国の法律、規制、またはこのアプリケーション サービス契約または関連する規則に違反した場合、第三者に開示する必要があります。」という内容と公式サイトに記載のある住所が中国の四川であることから、データの送信先や処理先も中国であると考えられます。
そして、中国には政府に求められれば企業は政府に対して情報を開示する法律があり、アメリカやヨーロッパ諸国の一部では公職や公務員、軍人などに中国製のアプリの使用を禁止させる動きが数年前からあるなど、世界的に問題視されています。
安全に使う前提なら避けるが吉か
Top Widgetsで全く情報が漏れずに利用出来ると期待するのは難しいかもしれません。
特に情報が漏れるのが心配という人や、職業が自衛官、公職またはそれに関連する職業についている、近親がそういった職業である、研究・開発職であるといった立場の人は利用を避けることをお勧めします。
詐欺や高額請求などのトラブルはない
Top Widgets公式から詐欺されたり、高額請求されたりするなどのトラブルは発生していません。
つまり、Top Widgetsにある懸念点は、情報漏洩の可能性がある、セキュリティや情報漏洩後の処理の詳細が明記されていないため心配といった点、つまり、情報・セキュリティに関するもののみとなっています。
Top Widgetsを安全に使うための注意点など
Top Widgetsを安全に使うための注意点について解説していきます。
17歳以上でないと使えない
Top Widgetsは17歳以上でないと使えません。
17歳に年齢が達していない場合は利用しないようにしましょう。
情報が漏れる前提で利用する
政府が求めれば企業は情報を開示しなければいけないこと、そしてそのハードルが低いこと、実際にTikTokなどで情報開示がされて訴訟問題となっているケースもあることから、情報が漏れる可能性が十分あり得ることを理解して利用するようにしましょう。
つまり、漏れて困るような情報がない、漏れてもそこまで気にしないといった場合は、Top Widgetsを利用したところでそこまで問題になりません。
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