Zoomは、ビジネスミーティングやオンライン飲み会などで頻繁利用されていますが、「本当に無料で使用できるのか?」気になっている方が多くいます。
この記事では、Zoomの料金や有料版と無料版の違いを解説しています。
Contents
Zoomは無料で使えるのか?
結論から言うと、Zoomは無料で使用できます。
機能面でも非常に優秀で、他のチャットや通話サービスと比較すると、多機能でビジネスユースに便利なミーティングアプリと言えます。
小規模のミーティングでは、無料版から始めるユーザーも多く、有料版を利用しなくとも満足度は高く評価されています。
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かなり多くの機能が無料で使える
無料版でもユーザーが満足できる理由として、便利な機能が豊富に用意されている事が挙げられます。
ポイント
・Zoomの無料版で利用可能な機能
1.100人までのホスト参加
2.1対1のミーティング時間は無制限
3,ミーティング回数の上限が無い
4.ビデオ会議機能
5.Web会議機能
6.セキュリティ機能(SSL暗号化)
以上の機能が全て無料で利用可能となっています。
これだけの機能があれば、小規模のミーティングでは余りあるとの声もあるので、多くの方は満足できる内容となっています。
無料版では制限もある
自由度が高く多機能なZoomですが、無料版の利用には制限があります。
例えば、1対1の通話では制限がありませんでしたが、3人以上のグループミーティングをおこなう際は、「一回の利用時間は上限が40分まで」と制限が決められています。
データ保存に関しても、無料プランはローカル保存のみとなっています。
また、講義やセミナーをおこなう際にも、上限が100人までとなっているため、利用規模に応じて有料プランへ切り替える必要があります。
ミーティングを開催する環境によっては、無料版では補えない部分も出てくる可能性があります。
無料期間って4月中だけって本当!?
Zoomは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国の小中高が臨時休校になっている事から、教育関係者向けにサービスを無料提供しています。
この教育関係者向けのサービスは4月30日までとなっています。
そのため「Zoomの無料期間が4月で終わる」と勘違いされている方も多いようです。
しかし、教育者関係者向けのプランは通常の無料版Zoomとは別物となっているため、5月になったからといって無料版が使えなくなるわけではありません。
教育関係者向けに提供された無料サービスは、通常の無料版よりも機能を拡張して提供されています。
ポイント
・1回の会議は最大300人まで参加可能
・時間制限や回数制限は無い
・遠隔授業用に49人までビデオ画像表示が可能
・遠隔セミナーでは500人までおこなえる
今後の感染状況次第では、期間を延長する可能性も考えられます。
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無料版でまずは動作確認をおこなう
有料版を利用する予定であったとしても、まずは無料版を利用して動作確認をおこないましょう。
推奨環境以下で利用しようとすると、正常に動作しない可能性があります。
推奨されている環境の一覧
・カメラ・マイク・スピーカー一体型機器
小会議室向け
CS-700AV(YAMAHA)
・推奨されるHDカメラ
会議室向け
Logitech PTZ Pro2 フルHD 90度の視野
Aver CAM340 最大4KUHD、小規模会議向け(2〜8人)
Aver CAM520 フルHD 大規模会議向け(7〜24人)
PC、ラップトップ向け
Logitech C930e フルHD 90度の視野
Logitech Brio 4KHD 90度の視野
Microsoft HD Webカメラ
・USBスピーカーとマイク
高音質マイクスピーカー
YVC-200(YAMAHA)1〜4名用
YVC-300(YAMAHA)4〜6名用
YVC-1000(YAMAHA)8〜40名用
・モバイルマイクスピーカー
Jabra Speak 510
Logitech P710e
Plantronics Calisto 600シリーズ
業務用ヘッドセット
Jabra USB Headphones コールセンター向け
Plantronics ワイヤレスヘッドセット
カンファレンスシステム
Shure Wireless カンファレンス&ディスカッション
MXL Microphones for Conferencing バウンダリーマイク (the Best of ISE受賞、Commercial INTEGRATOR 2018 BEST Winner受賞、2018 Best of Show受賞)
・その他の周辺機器
Magewell HDMI capture(MacまたはWin)
Startech USB接続ビデオキャプチャーケーブル(S端子/コンポジット端子対応) TWAIN対応 Mac対応(Win)
Blackmagic Design Intensity Extreme(Mac)
動画共有やテレビ通話をおこない、動作が問題ない事を確認しておきましょう。
有料版と無料版の違い
Zoomでは、無料版でもかなり満足度の高いサービスですが、「有料にするとどうなるのか?」気になっている方も多くいます。
有料プランには、グレードがあり利用規模や自身が欲しい機能によって、どのプランを選択すれば良いのか変わってきます。
無料プランの機能で満足できなかったユーザーや、有料プランで使いたい機能がある方は、プランの変更を検討してみるのも良いかもしれません。
3つの有料プランがある
有料版には3つのプランがあり、自身が利用する環境によって適切にプラン選択をおこなう必要があります。
ポイント
有料プラン一覧
・Proプラン
小規模ミーティングに最適なプランで、100人以上の会議も追加が可能です。(最大1000人)
Proプラン以上のグレードではグループミーティングの時間制限は無料になります。
ローカルでしか保存できなかったファイルをクラウドへ保存が出来るようになります。(クラウド容量は1GBですが追加可能)
・Businessプラン
中小企業に向けたプランで、最低10ホスト以上の契約が必要です。
Proプランで使える機能に加え、300人まで参加可能な会議を開催でき、更にビジネスユースに便利な機能が追加されています。
・Enterpriseプラン
中小企業以上に向けられたプランで、最低50ホストの契約が必要です。
Proプラン、Businessプランの機能は全て利用できるほか、クラウドが無制限に利用出来るようになっています。
また、参加人数も500人となっており、Zoomの最上級プランに位置づけされています。
有料版ではどのグレードがいいのか?
有料版Zoomでは、無料版で制限がされていたものに加え、追加機能が使えるようになります。
グレードは「Pro」「Business」「Enterprise」の順にアップしていき、上位になるほど利用出来る機能も追加されます。
Proは日本円で2,000円、その他は2,700円と大きな差はありませんが、最低ホスト数が決まっているため、利用する環境に適したプラン選びが必要です。
機能面で選択するのも良いですが、ビジネスユースでは「何人が利用するのか」をあらかじめ把握しておかなければ、契約プランがオーバースペックになり得ます。
まずは、Proから使用していき、スペックに不足がある場合にグレードアップさせていく事をオススメします。
個人や小規模での利用ならば、Proのスペックがあれば十分です。
無料版と有料版の比較
無料版と各プランの違いが分かりにくい場合は、以下の表で見比べていきましょう。
Basicプランが無料プランとなっており、「Pro」「Business」「Enterprise」は有料プランです。
Basicプラン | Pro | Business | Enterprise | |
参加者制限 | 上限100人 アドオンは不可 | 上限100人 アドオンは1,000人まで可能 | 上限300人 アドオンは1,000人まで可能 | 上限500人 アドオン1,000人まで可能 |
ミーティングの制限時間 | 上限40分 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
最低契約ユーザー数 | 無し | 無し | 10人から49人 | 50人以上 |
クラウドへの保存 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
クラウドの容量 | 無し | 1GB | 1GB | 無制限 |
録画保存容量の追加 | × | 〇 | 〇 | 無制限なので必要無し |
画面共有 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウェビナー機能 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ZoomRooms | × | 〇 | 〇 | 〇 |
SSO機能シングルサインオン | × | × | 〇 | 〇 |
ユーザー管理 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ドメイン管理 | × | × | 〇 | 〇 |
管理用ダッシュボード | × | × | 〇 | 〇 |
管理者機能コントロール | × | × | 〇 | 〇 |
カスタムメール | × | × | 〇 | 〇 |
Skype | × | 〇 | 〇 | 〇 |
クラウド記録トランスクリプト | × | × | 〇 | 〇 |
いずれの機能も操作は比較的簡単なうえ、低コストで利用出来るのが魅力的です。
有料版の支払い方法
有料版Zoomの決済方法は、「クレジットカード」または「Paypal」のみとなっています。
Zoomはアメリカのアプリなので、銀行振り込みやプリペイドカードなどの決済も不可です。
支払い通貨で「米ドル」を選択すると少し安くなりますが、料金は為替によって変動するので、今後ずっと安く利用できる保証はありません。
米ドルで支払う場合は、購入前に為替レートをあらかじめ確認しておきましょう。
決済を12か月分まとめて支払えば、月払いに比べて少し安くなります。
有料版Zoomの申し込み方法
Zoomにて、有料プランに申し込む方法をご紹介します。
まずは、Zoomのトップ画面を開き「プランと価格」をタップしましょう。
次にプランの一覧が表示されるので、自身の利用環境に合ったプランを選択しましょう。
利用プランが決まったら、各プラン名の下にある「今すぐ購入」をクリックします。
次の画面では、「ホストの数」「支払い通貨」「請求回数」の選択をおこないます。
請求回数は年毎の方が少しお得に購入できます。
以上の項目で設定が終わったら、画面下の「続ける」をクリックします。
最後に、「住所」や「クレジット番号」など請求に必要な情報を入力すれば手続完了です。
申し込みをおこなう際は、あらかじめ無料アカウントの作成が必要です。
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