ビデオ会議やオンライン飲み会が増える昨今、ビデオ通話用のアプリ利用者が急増しています。特にオンライン飲み会ではZoomとLINEが用いられることが多いです。今回はコミュニケーションアプリであるZoomとLINEの違いについて比較を交えて解説していきます。
Contents
ZoomとLINEの機能の違い
ZoomとLINEはどちらもPC・スマホ・タブレットで使う事ができるアプリですが、ZoomはPCでの使用がメインでLINEはスマホでの使用がメインであるためその機能に関して様々な差異が生じています。ここではZoomとLINEの機能差について解説していきます。
チャット機能
Zoomのチャット機能は頻繁に使われる機能とは言えませんが機能として十分なものを備えています。
画像の送信はもちろん絵文字やGIFアニメーションの送信も可能です。
特筆したい機能はクラウドストレージサービスに保存しているファイルをチャットで送信できることです。この機能はスマホ・タブレット用のアプリ版Zoomで特に重宝します。ファイルサイズが大きい。スマホ・タブレットに対応していないタイプのファイルも送信できます。
Zoomのチャット機能はビジネスでの使用に向いています。
一方、LINEのチャット機能は最も利用される機能です。今更言及するまでも無いかもしれませんが画像やスタンプ送信、長いメッセージをノートにまとめて送ることができます。
特筆すべきは非常に豊富なスタンプです。LINEのキャラクターのみならずディズニーや漫画のキャラクターなどその種類は多岐に渡ります。アニメーションで動くスタンプ、音声付きのスタンプもありLINEのチャット機能は他のコミュニケーションツールよりも楽しいものになっています。
ココがポイント
チャット機能はZoomがファイル送信で、LINEがスタンプで優れています。
ビデオ通話機能
Zoom、LINE共にビデオ通話機能があります。どちらのアプリもPC、スマホ・タブレットなどのハードウェアによらず通話への参加が可能です。
Zoomの場合、ビデオ通話は最も使われている機能です。
Zoomのビデオ通話機能は使いやすくオーディオのオンオフはもちろん、電話のように呼び出したりミーティングルームの共有が可能です。
特にミーティングルームの共有が便利です。ミーティングルームのURLが生成されるためそのURLをSNSやメールで他のユーザに伝えて多くの人をグループに招待することができます。ミーティングルームは長時間放置しなければ残り続けるため参加者が一斉にビデオオフにして休憩を取ることも可能です。
Zoomのビデオ通話機能はオンライン飲み会などカジュアルなもののみならず会議や講義などフォーマルにも使用にも適したものとなっています。
Zoomのビデオ通話に関しては以下の記事が詳しいです。
⇒Zoomのルーム作成方法!状況別の使い分け方も紹介(スマホ・PC版)
⇒ZOOMで相手を呼び出すことはできる?通話呼び出しの方法を徹底解説!
一方、LINEも便利なビデオ機能があります。
画像はPC版LINEのものです。基本機能はZoomと変わりません。画質がZoomよりも若干高画質に感じられます。グループ通話をURLで共有できず、ビデオ通話への参加がやや面倒ですが、無料で200人まで時間制限なしで通話できます。電話機能が重視されたアプリのためか長電話に適した仕様になっています。
PC版LINEのインストールと使い方については以下の記事が詳しいです。
⇒【完全版】PC(パソコン)版LINEの登録と使い方を解説
ココがポイント
ビデオ通話機能において、Zoomはミーティング共有に優れLINEは長時間・大人数での通話に適しています。
録画機能
Zoomはアプリに録画機能がついていますがLINEにはありません。
Zoomは無料版であればPCに保存され、有料版であればネット上のクラウドストレージに保存されます。音声のみと動画のファイル2つが保存され、一時停止や停止も可能なかなり使いやすい動画機能を備えています。
またYouTubeと連携してYouTubeにZoomミーティングをライブストリーム配信することでYouTube側にアーカイブとして長時間のミーティングを全編保存させることも可能です。
Zoomの録画機能については以下の記事が詳しいです。
⇒Zoomでミーティングを録画する方法!有料・無料何が違う?
⇒ZoomとYouTubeを連携させる方法を徹底解説!(Zoomを使ってYouTube Live配信も可能)
LINEに録画機能はありません。PCで使う場合には録画ソフトを別に用意する必要があり準備が面倒です。スマホ・タブレット版のLINEはスマホの録画機能を使う事で録画が可能ですが長時間の録画はスマホのストレージを圧迫します。LINEの録画機能はあまり実用的ではありません。
ココがポイント
Zoomに録画機能がありますが、LINEにはありません。
バーチャル背景・エフェクト機能
ビデオ通話を楽しくする機能がZoomとLINEにどれほど備わっているか解説していきます。ZoomにはZoomの、LINEにはLINEの強みがあり、どちらを利用するか選ぶときの大きな要素になる部分です。
バーチャル背景機能
バーチャル背景と言えばZoomの特徴的な機能です。自分の背後に画像を投影して仮想の背景のように見せるものです。
グリーンバックなどを用意すると非常に綺麗に画像を投影でき、ビデオ通話に華やかにしてくれます。PCが高ければ映像を投影することも可能で、この機能を目的にZoomを使うユーザーも多いです。
Zoomのバーチャル背景については以下の記事が詳しいです。
⇒【完全版】ZOOMバーチャル背景の設定方法や背景が変わらない場合の詳細を徹底解説(素材も有り)
スマホ・タブレット版のLINEにもバーチャル背景と呼べる機能があります。エフェクト機能と一部に背景投影をするものが含まれています。PC版では使えない機能ですから留意しておいてください。
下部ツールバーに表示される顔のアイコンをタッチするとエフェクト一覧が表示されます。
その中の四角のエフェクトは背景付きです。これを選択するとバーチャル背景が表示されます。自由に画像を投影することはできませんがグリーンバックを用意することなくバーチャル背景が綺麗に表示されます。
ココがポイント
Zoomはグリーンバックなど投影のための準備が必要ですが、バーチャル背景を自由に設定できLINEは自由度こそありませんが事前準備なしにバーチャル背景を使用できます。
エフェクト機能
エフェクト機能は美肌効果やキャラクター、3Dのアクセサリーを顔に表示させることができる機能です。
Zoomのエフェクト機能は外見補正以外になく非常に乏しいものです。しかしSnap Cameraというエフェクトアプリを併用すると非常に豊富なエフェクト機能を使えるようになります。
ZoomでSnap Cameraを使う方法は以下の記事が詳しいです。
⇒ZOOMでSnap Cameraと連携する手順と使えるフィルター一覧の詳細を解説!
スマホ・タブレット版のLINEはZoomよりも豊富なエフェクト機能を揃えています。バーチャル背景の項でも解説したようにデフォルトでエフェクト機能を備えています。
フィルター機能は上部ツールバーの左上のアイコンを選択してタッチします。
フィルターの項目選択します。
エフェクト一覧が表示されます。好きなエフェクトを選択しましょう。PC版ラインにはデフォルトのエフェクト機能はありませんがSnap Cameraを併用することができます。
ココがポイント
ZoomとPC版LINEはSnap Cameraを併用することで、スマホ・タブレット版のLINEは出フォルトでエフェクト機能を使うことができます。
画面共有機能
Zoom、LINEともに画面共有機能を使うことができます。
Zoomの画面共有機能については以下の記事が詳しいです。
⇒Zoomで画面共有する方法!共有できない場合の原因や対処法についても解説!
Zoomの共有機能は資料や動画も共有することができ、共有画面に書き込みもできるため会議や講義に適しています。
LINEも画面共有機能を備えています。ただしZoomのように特定のウィンドウのみを共有することは難しいです。あるユーザーの画面全体を共有します。
PC版LINEは左下のアイコンタッチすると画面共有設定画面が表示されます。
共有オプションは1つのみです。Zoomよりも不便です。
スマホ・タブレット版のLINEでも画面共有が可能です。
下部ツールバー右下のアイコンをタッチすると画面共有メニューが表示されます。
YouTubeの画面共有と特定の参加者の画面を共有することができます。
ココがポイント
Zoom、LINEともに画面共有機能を備えていますがZoomの共有機能がLINEに比べてかなり便利なものになっています。
Zoomの長所と短所
ここではZoomが持つ長所と短所、LINEよりも使いたい場合を解説していきます。
長所
Zoomはビデオ通話のビジネス向け機能が豊富です。自由度の高い画面を共有機能と録画機能は会議でのコミュニケーションの円滑化に貢献し、後から会議の動画を配布して多くの人と情報を共有することができます。
また自分の背景を自由に設定できるバーチャル背景機能によってビデオ会議のみならずオンライン飲み会などカジュアルなミーティングを楽しく過ごすこともできます。
Zoomはフォーマル、カジュアルどちらの場面でも使えるオールマイティなミーティングアプリと言えます。
短所
Zoomは起動時に毎回行わなければならないサインインとミーティングルームの設置がやや面倒です。ビデオ通話の参加者が頻繁に変わる場合には招待の手間もかかります。
また無料版のZoomでは一部機能が制限されて満足に仕えない場合もあります。特にミーティングの40分制限はビジネス利用していないユーザーがオンライン飲み会などカジュアルな利用をする際の大きな障害になっています。
LINEよりもZoomを使いたいシチュエーション
Zoomを使えるPCがあり、有料版Zoomを使っているユーザーがミーティングのホストをしてくれる場合やフォーマルな会議・講義ではLINEよりもZoomを使いたいです。
ホストが有料版であればミーティングの時間制限はありませんし、ビジネスシーンにおける使い勝手はPC版LINEに大きく優っています。
LINEの長所と短所
ここではLINEが持つ長所と短所、Zoomよりも使いたい場合を解説していきます。
長所
LINEはZoomに比べて非常に手軽に使うことができます。既存の連絡先を利用できますし、有料プランに登録する必要もありません。頻繁にビデオ通話をするユーザーをグループにまとめておけばミーティングごとに招待する手間が省けます。
チャット機能は他のアプリに比べて大きく発展しているため軽いやり取りをするには最適なアプリと言えます。アップデートも頻繁で今後も多くの機能が追加されていくと期待できます。
短所
LINEは気軽に使えるアプリですがその分、ビデオ通話で細かい機能を備えていません。画面共有機能は非常に大まかなもので画面に書き込みなどもできず、ビジネスシーンでの利用には全く適していないと言えます。
録画機能も無いため、あとからビデオ通話を見返すことが難しくビデオ通話内での情報を参加しなかった人と共有することが非常に困難です。
ZoomよりもLINEを使いたいシチュエーション
LINEは事前の準備やインストールをせず、気軽にビデオ通話をしたい場合に使いたいアプリです。Zoomはインストールやサインインなど利用までに手間がかかってしまいます。LINEは利用者が多いため思い立ったときにすぐにビデオ通話を開始することができます。
画面共有機能こそ高くないですがオンライン飲み会などカジュアルなミーティングでYouTubeを一緒に見たりするくらいであれば十分なものです。
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