リモートワークの拡大により導入する企業が増えた「ZOOM」。
実は位置情報を始めとした様々な個人情報が漏洩する心配もあります。
この記事では、ZOOMにおける位置情報の扱いや、他ユーザーにバレるのかについて解説していきます。
Contents
ZOOMの位置情報(モバイル端末のGPS情報等)の扱い
ZOOM公式が発表する位置情報に関する情報の扱いについて解説します。
ZOOMに参加しているふりに関しては下記をご覧下さい。
ZOOMで会議に参加しているふりをするには?バレずに離席する方法を徹底解説!
Zoom公式
ZOOMでは、下記の情報が収集されます。
- IPアドレス
- ブラウザーの種類
- インターネットサービスプロバイダー
- 参照URL
- 出口ページ
- 閲覧されたファイル
- OS
- 日付
- タイムスタンプ
- クリックストリームデータ
- 都市レベルの位置情報
- 訪問者に関する情報
都市レベルの位置情報はIPアドレスから収集することができ、ZOOMもこの方法でこの情報を集めています。
コンテンツを監視されることはないため、位置情報を始めとする個人情報がZoomの利用からバレることはありません。
個人データを販売しないという規定もあります。
ただし、下記のようなときは情報が利用される可能性があることに注意しましょう。
- ユーザー内の紛争を解決するため
- ユーザー間の契約を執行するため
情報が利用されるということは、つまりユーザー間でしたやり取りなどがZoomに見られる(監視)ということです。
さらに、下記のようなときは情報が開示される可能性があります。
- 法的理由
- Zoomの法的権利を保持するため
スマホアプリ版に関しては、インストール時に正確な位置情報も収集されることに注意してください。
ココがポイント
「プライバシー保護方針」では、ユーザーのプライバシーを保護するという記述もあります。
しかし、既に集めている情報が漏洩してしまう可能性もありますし、ZOOM自らが漏洩した事例もあることに注意してください。
また、有料登録の際は、無料版より細かなパーソナルデータを入力します。
これが、警察等からの請求があれば開示される可能性があります。
相手(管理者)にZOOMで位置情報はバレるのか?
ユーザー(参加者)の位置情報が管理者にバレることはありません。
取得できないと「NECネッツエスア公式サイト」に記述があります。
さらに詳しく
ZOOMに位置情報がバレますが、管理者にはバレないと言えるでしょう。
もちろん、その他のユーザーにバレるということもありません。
ZOOMで位置情報が漏れた事例とその結果
実際に、Zoomから位置情報が洩れた、あるいは漏れたと疑わしい事例について紹介します。
Facebookへの個人情報送信
ZOOMでは、FaceBook登録の有無に関わらず、デバイスのモデル名などの情報を漏洩していました。
このとき、いくつかの情報がFacebook側に漏れたため、その中に位置情報があったとしてもおかしくありません。
この事件に関しては下記の記事が詳しいので、ぜひ参考にしてください。
ココに注意
こうした事例があるので、Facebookに限らず様々なSNSへの情報漏洩が心配されます。
たとえZoomが漏らさないよう気をつける、といっても実際起こった事例があること、倫理的に問題がありそうな諸問題を抱えていることから、信頼しきることは難しいです。
コンピューター乗っ取りによる位置情報流出
報告されたZoomの脆弱性の中には、コンピューターの乗っ取りを行えるものもありました。
コンピューターが乗っ取られれば、位置情報はもちろん、その他個人情報が盗まれる可能性が高いです。
この事例に関しては、詳しくは下の記事で解説しています。
ココに注意
この被害者になると、位置情報以外にも、様々な重要な個人情報が盗まれる可能性が高いです。
Zoomを使っている場合は、きちんとセキュリティ対策しておくようにしましょう。
警察への情報提供報告の不透明性
大手テック企業であれば、警察への情報提供の報告を半年に1度発表します。
しかし、Zoomはこうした報告をしていなかったため、プライバシー団体によって報告するよう勧告されました。
ココがポイント
提供した情報の中に位置情報が含まれている可能性は高いでしょう。
ZOOMで位置情報を盗まれないようにするために
Zoomが意図的も漏らした位置情報は、ユーザーにはどうしようもありません。
しかし、攻撃者によって盗まれるケース(この記事で紹介していない事例)では、自衛すれば被害に遭う可能性はグッと低くなります。
ただし、「コンピューター乗っ取りによる位置情報流出」は未だ解決はしていない脆弱性なので、Zoom公式による早い対応が望まれます。
さらに詳しく
2020年3月終わりから4月始めにかけてもZoomの脆弱性が問題となりました。
この問題は「Zoomboming」と呼ばれましたが、この対策は数日中に行われるなど、最近の対処はかなりスピーディーな印象を受けます。
この調子なら、これからのセキュリティ対策や個人情報に対する対応に期待が持てそうです。
IPアドレスを隠す方法
Zoomはパソコン版の場合、IPアドレスからユーザーの大体の位置を把握します。
IPアドレスをZoomにバラしたくない場合は、下のような手段で対応可能です。
- VNPサービス
- プロキシサーバー
- Tor Browser
- モバイルネットワーク
- パブリックWifi
- VPN Free
どれも一長一短ありますが、ここでは「VPN Free」というChromeの拡張機能をおすすめします。
このアドオンは、IPアドレスを偽装することができる機能を持っているので、自身の位置情報をごまかすことが可能です。
こちらはChromeのアドオンなので、導入したらChromeでZoomにアクセスするようにしてください。
Chromeでアドオンの導入と有効にする方法については下の記事を参考にしてください。
スマホアプリ版
スマホアプリ版では、インストールするときに位置情報が必要となります。
しかし、普段から位置情報を収集する機能は設定からオフにすることが可能です。
位置情報をオフにするには、まず「設定」をタップしてください。
「アプリと権限」をタップ。
「Zoom」を選択します。
「許可」をタップ。
位置状態を上のようにオフ状態にしてください。
ココがポイント
これで、利用時の位置情報送信はオフになりました。
位置情報を発信したくないユーザーは、インストールしたらこの設定を行うようにしましょう。
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