様々な場面で役立つクリップボード機能は、招待状を送ったり、メッセージを送ったりしたいときに時間短縮になる等、Zoomでも大活躍します。
この記事では、Zoomでクリップボードを利用する方法とクリップボードが使えないときの原因と対処法について解説していきます。
Contents
Zoomのクリップボードとは
クリップボードは文章などをコピーしたときに一時的に保存される場所のことです。クリップボードはZoomアプリ内にあるわけではなく、パソコンなどのデバイス内にあります。
このクリップボードは、様々なサービスでコピーしたときに保存され、Zoomでも利用されるのです。
そのため、クリップボードを探したいときはZoomアプリ内を探すのではなくデバイス内を探すようにしましょう。
クリップボードが機能しないと起こること
クリップボードが機能しないと、コピー&ペーストの機能の一部が利用出来なくなってしまいます。
直前にコピーしたものしか貼り付けることが出来なくなるので、時間が経過したり、他のテキストをコピーしたりすると、そのテキストは貼り付けることが出来なくなります。
クリップボードの履歴を有効にすれば履歴から貼り付けることも出来るため、様々な文章をコピーして貼り付けることが可能になります。
Zoomにおけるクリップボードの使い方
メールで社内の人に招待メールを送るときに、ひとりひとりに文面を毎回打つと多くの時間がかかってしまいます。
そういったときにクリップボード履歴を使えば、時間を短縮してある程度相手によって文面を変えて文章を送ることも可能です。
まず、メールを送るソフトやサービスを起動させてください。
起動したら組み合わせやすい文面をいくつか記述して、それぞれ範囲選択し「Ctrl」+「C」でコピーしていきます。
コピーが出来たら、実際に招待メールを送る作業に移ります。
宛先や件名などを入力したら、文面をクリップボード履歴からの貼り付けで作っていきましょう。
文章の欄にカーソルをあわせ、「Windowsキー」と「Vキー」を押してクリップボード履歴を表示させます。
クリップボードから文章を貼り付けたいときは、貼り付けたい場所にカーソルを合わせ、貼り付けたいテキストのあるクリップボードの項目をクリックしましょう。
文章を組みあわせていき、招待メールの文章を作っていきます。
作れたら後は送信すればOKです。
ココがポイント
クリップボード履歴を利用して文面をカスタマイズできるようになると、招待メールを作るためにかかる時間がグッと短くなり大変便利です。
クリップボードをさらに便利にする方法
アプリやアドオンを追加することで、クリップボードの機能を拡張したり、サポートしたりできます。
クリップボートの機能を拡張・補助するアプリがあり、そのアプリによって内容は異なりますが、下記のような機能などを追加して、コピー&ペーストをさらに快適にすることが可能です。
- 定型文を保存
- コピー履歴を簡単に管理
- コピー履歴を自動保存
- コピー履歴を呼び出し
- ショートカットを作成
ココがポイント
こうしたアプリを使えば、ほぼコピー&ペーストだけで招待状を送ることができるようになり、時間の節約になります。
アドオンの導入で便利に
Chromeなどブラウザの拡張機能(アドオン)にも、クリップボートが便利になる機能を持ったものがあります。
ただし、下記の条件に合致していないとアドオンを追加した意味がないことに注意しましょう。
- ブラウザ版Zoomを利用している
- Zoomを利用しているブラウザのアドオンを追加
拡張機能の追加方法に関しては下記を参考にしてください。
ココに注意
例えば、Zoomブラウザ版をChromeで利用している場合はChromeのアドオン、firefoxで利用している場合はfirefoxのアドオンを導入するようにしましょう。
クリップボードの履歴を確認する
クリップボードの履歴を確認するには、「Windowsキー」と「Vキー」を同時押しすればOKです。
履歴を削除
クリップボードの履歴を削除したいときは、「Windowsキー」を押すか、Windowsアイコンをクリックしてください。
メニューが表示されたら歯車アイコンをクリックします。
システムをクリック。
クリップボードをクリックします。
「クリップボードのデータをクリア」にあるクリアをクリックすればOKです。
Zoomで活躍するクリップボード機能
ネットサーフィンやパソコンでの事務仕事にも便利なクリップボードは、Zoomでも大活躍します。
招待状テキストをコピーして貼り付け送信する
クリップボードが使える状態であれば、文章を分割して履歴に残すことで文面を少しずつ変えて送信することも出来て、大幅に時間を短縮することができます。
招待状の送り方に関しては下記の記事を参考にしてください。
ミーティングURLをコピーして参加者に送信する
ミーティングURLをコピーして、それを参加者に送信することで、ミーティングに参加してもらうことも可能です。
こうしたメッセージを送信するときに、コピー&ペーストを上手く利用すれば、同じ文面を何度も打つことなくメッセージを送ることができ、時間の短縮になります。
ミーティングURLを参加者に送信する方法に関しては下記の記事を参考にしてください。
様々な場面で活躍するコピー&ペースト
Zoomでメッセージをたくさんの人に送りたいとき、元々考えていた文章をコピー&ペーストしたいときなど様々な場面で役立つクリップボート。
Zoomだけではなく、下記のようなときにも役立つなど様々な場面で活躍しています。
- 読めない言葉を検索する
- 同じ文章をコピー&ペーストする
- 別のファイルに文章をコピー&ペーストする
- 同じ文章を複数の人に送信する
Zoomでクリップボード(コピー)が使えないときの原因
Zoomでクリップボードが使えないときの原因は下記の通り。
問題のあるところ/項目 | 原因 | 対処法 |
データ量 | 文字数(データ量)が多すぎる | 分けてコピー&ペーストする |
クリップボード | クリップボードの履歴が無効になっている | クリップボードの履歴を有効にする |
デバイス | デバイスの機能の不具合 | 再起動/デバイスの電源を落としてしばらく待つ |
設定 | 自動ログインの設定に問題あり | 自動ログインの設定を解除 |
OS | OSが古い | OSのアップデート |
ブラウザ | ブラウザが古い | ブラウザのアップデート |
アドオン | アドオンが古い | アドオンをアップデート |
アドオンに問題あり | アドオンを無効/アドオンを削除 |
ブラウザ版を利用している場合は、使っているブラウザのアドオンやブラウザのバージョンなどもチェックしておくと良いでしょう。
Zoomでクリップボードが使えないときの対処法
Zoomでクリップボード機能が使えないときの対処法について解説します。
文字数(データ量)が多すぎる
クリップボートの容量は項目ごとに4MBまで。
そのため、この容量を超えるとクリップボートに保存できなくなります。
この解決法は、何回かテキストを分割してコピーすることです。
ココがポイント
文字数だと1MB=およそ50万文字なので、4MB=およそ200万文字となります。
クリップボードの履歴を有効化する
クリップボートの履歴が有効化されていないと、クリップボードの履歴が確認できません。
クリップボードの履歴が確認できないと、コピー&ペーストそのものは出来ますが、履歴からコピーを読み込んで張り付けることが出来なくなります。
そのため、クリップボードの履歴は有効にしておくことをおすすめします。
クリップボートを有効にするには、Windowsキーを押す、またはデスクトップ上にあるWindowsアイコンをクリックしてください。
メニューが表示されたら歯車アイコンをクリックします。
システムをクリック。
クリップボードをクリックします。
「クリップボードの履歴」にあるバーをクリックしてオン状態にすればOKです。
自動ログインの設定を解除
クリップボードを開けないときは、自動ログインの設定を解除すれば解決する可能性が高いです。
自動ログインを解除する方法は下記の4つあります。
- パスワードを追加する
- レジストリで禁止する
- netplwizコマンドを使う
- Autologonツールで禁止する
パスワードを追加する
パスワードを利用していない場合に限り、パスワードを追加することによって自動ログインが自動的に解除されます。
パスワードを追加する場合は、Windowsキーを押すか、Windowsアイコンをクリックしてください。
メニューが表示されたら歯車アイコンをクリックします。
サインインオプションをクリック。
パスワードを設定していない場合は、「パスワード」に追加というボタンが表示されるので、それをクリックしてパスワードを設定ください。
「追加」が表示されない場合は、すでにパスワードが設定されています。
こちらの方法では自動ログインを解除できないため、netplwizコマンドを使うようにしましょう。
netplwizコマンドを使う
パスワードが既に設定されている場合は、netplwizコマンドを使って自動ログインを解除できます。
まずは、「Windowsキー」と「Rキー」を同時押ししてください。
表示されたボックスに「netplwiz」と入力してOKをクリックしましょう。
自動ログインさせたくないアカウントを選択して、ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要にチェックを入れて適用をクリックし、さらにOKをクリックすればOKです。
その他
これまで紹介した方法で解決できないときは下記の方法を試してみてください。
- デバイスを再起動
- OSのアップデート
- ブラウザをアップデート
- アドオンをアップデート
アドオンが悪さをしていてクリップボードが上手く動かないときは、アドオンを無効にするか削除する必要があります。
この手順に関しては下記の記事を参考にしてください。
Chrome(クローム) 拡張機能を削除する手順に関して解説!
また、こうした対処法を試しても改善が見られない場合は、Zoomに問い合わせしてみることをおすすめします。
Zoomへの問い合わせは、まず「Zoom公式サイト」にアクセスしてフィードバックをクリックしてください。
Zoomヘルプセンターをクリックします。
サポートへのお問合せをクリック。
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あとは、こちらのページの指示通りに問い合わせればOKです。
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